*** 子育ち12章 ***
 

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「第 80-05 章」


『子育ちは 関わり合って 進み行く』


■子育ち12進路■

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『子育ち第5進路』

【聞けば,話せる子どもに育ちます!】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な考察の構成となります。
 この第80版では,子どもたちが育ちに向っていく上でより望ましい向きに育ちの歩みを踏み出す契機について考えてみます。ただ闇雲に育てばいいのではなく,育つべき道に沿って育っていくことができるように,親が子どもを12の指標に向かう出発点に導いてやることができるはずです。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけています。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他にしておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《聞いてやる!》
 百聞は一見にしかず。例えば,象とはどんな生きものか,について言葉でどれほど説明しても,実際に見ることには及ばないでしょう。でも,見えないものは見ることができません。見えないものはたくさんあります。善いとか悪いとか,美しいとか醜いとか,信頼や思いやりといった生きていく上で大切なものは見えません。それを理解し身につけるためには,言葉に頼るしかありません。暮らしのひとこまひとこまから切り取って,親子で言葉を磨いてください。

 言葉だけで伝える,分かり合える,それができるとき,言葉自体に命が吹き込まれます。生きた自分を表現するには,生きた言葉でなければできません。そのことに気付かせる親の役割は,じっくりと子どもの言葉を聞くという態度です。足りない言葉があれば補ってやり,ずれた言葉であれば言い換えてやり,間違った言葉であれば正してやります。そのようなきめ細やかな言葉のしつけは,言葉を丁寧に聞く中でのみ可能になります。

《話すことができる!》
 ママにしかできない役割があります。子どもが手当たり次第に拾ってきた言葉を,会話の中で選別することです。素敵な言葉であれば,しっかりと聞き取ってやります。望ましくない言葉であれば,そっと脇にどけておきます。ママに対しては使えない言葉があるということを教えてください。新しく言葉を拾うときに,ママの嫌いな言葉を判定する見本として,どけたおいた言葉が参考になります。差別語なども使えない言葉として,覚えておかなければなりません。

 ママとの会話がどこに出ても恥ずかしくない会話のお手本であれば,子どもは話すことに自信を持つことができます。もしも,ママとお話しているようによそで話したとき,ほめられたりすることがあれば,うれしいことですね。きれいな言葉遣いは,ママとの会話から始まります。普段から使い慣れていないと,緊張して疲れたり,口ごもったりして失敗します。いざというときにちゃんとすれば,それは無理なことなのです。


 コロナ感染防止の目安として,3密を回避することが推奨されています。密閉=Confined and enclosed spaces,密集=Crowded places,密接=Close contact,と英語表記に翻訳すると,頭文字がCであることから,「3C」となります。世界保健機構(WHO)で,3Cの環境下ではウイルスの感染が広がりやすいので避けるようにというメッセージをフェイスブックに投稿したそうです。3密回避は3C回避として広がっていきました。

★落書き★

 「ふける」という言葉があります。フケ(深)+ル(動詞化)が語源で,「時間的に深くなる」という意です。一日のうち時間的に深くなる意が夜が更ける。人生のうち時間的に深くなる意が,老人になる意の老ける。読書などしていて時間的に深くなるのが読書に耽る。芋や菓子などを蒸して時間的に深くなるのが,蒸けるとなります。フケルという言葉がいろんなところに広がっていますが,時間をかけるとどれも深くなっていくと感じられたのでしょう。


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