*** 子育ち12章 ***
 

Welcome to Bear's Home-Page
「第 80-10 章」


『子育ちは 明日の幸せ 今日を待ち』


■子育ち12進路■

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
『子育ち第10進路』

【待てるから,幸せをつかめます!】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,誰が育つのか,どこで育つのか,いつ育つのか,何が育つのか,なぜ育つのか,どのように育つのかという問題視座です。また,2つの領域とは,自分の育ち(私の育ち)と他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ちの領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が羅針盤の基本的な考察の構成となります。
 この第80版では,子どもたちが育ちに向っていく上でより望ましい向きに育ちの歩みを踏み出す契機について考えてみます。ただ闇雲に育てばいいのではなく,育つべき道に沿って育っていくことができるように,親が子どもを12の指標に向かう出発点に導いてやることができるはずです。心豊かな子に育ってという親の願いに対して,子どもは自分はどうすればいいのと問いかけています。それなりに指導や助言をすることになりますが,それだけで十分か,他にしておくことはなかったかと迷うことがあります。全体を見渡す指標として参考にしてください。

《待てる!》
 後片づけは明日への下準備であり,明日を迎える待ち態勢の実現です。明日を待つつもりがあるから,後片づけをしているはずです。片付けのできない人がいますが,今がよければそれでいいと,明日を心待ちにしていないからです。明日にいいことが待っていれば,今日を楽しく過ごすことができます。明日にいいことを見つけることができたら,今日を我慢することができます。明日にいいことがあるかもしれないと思えば,今日は待つことができます。

 明日遊ぼうね。子どもたちは楽しい明日を待っています。でも,親は今のままでは先が思いやられると,子どもの明日を心配します。心配だからあれこれ口出しして,子どもの明日を楽しくないものに替えてしまいます。子どもの明日はささやかです。親の思う明日は重たいものです。とても太刀打ちできず,子どもの明日は押し付けられたものになり,子どもの手に余る難題となります。もっと身軽にしてやらないと,子どもは背丈にあった伸びをすることができません。

《幸せをつかめる!》
 「そんなことでは先が思いやられる!」。今のままではいけないと言い渡すことになり,子どもは自信を洗い流されるだけです。今を否定するのは気持ちが後向きだからです。「今はそれでいい。明日はもうちょっとよくなれるよ」。明日はよくなるということが前向きであるということです。明日のずっと先には親たちが待っている,そう信じることができれば,子どもは安心して育っていきます。育ちとは前向きなものです。

 自分の明日を信じること,それは子どもにとって最も幸せなことです。自分が育つこと以上に子どもが本能的に求めていることはありません。今日の自分が明日の自分を楽しみに待つことができる,それが育ちの目的です。明日はいいことがないと思うようなことがあれば,育ちは意味を失い,生きることにさえ絶望していきます。追いつめられた後ろ向きの育ちではなく,明日を待つ前向きな育ちを子どもに与えるようにして下さい。


 子どもを勉強好きにするために親ができること? 親が教えてもらうことです。そんなこと分かっていると思うことでも,「そこは知らなかった」と言ってみませんか。子どもはうれしそうに話してくれます。学んだことを誰かに話すことで学びが定着するものですが,それ以上に学んだことを伝えられる喜びがとても大切です。学んでも何もなければ,何のために学ぶのかという疑問に取り憑かれます。そうなると学びの意欲は消えていきます。

★落書き★

 コロナに対するワクチン,お薬がができればと皆が心待ちしています。薬は病気を治すために飲んだり塗ったり打ったりするものです。語源はクスシ(奇シ)で,人智では計り知れない,不思議なことを表す言葉です。音韻変化でクスリになったものです。薬の中国語源は,くさかんむりに楽(なおす,療治)を加えた文字です。病気を治す草,薬草のことです。クスリは,焼き物のウワグスリにも使います。人智で計り知れない化学作用を及ぼす物質です。人智では分からないクスリをコロナに対して人はつくることができるのでしょうか? 信じましょう。


「子育ち12章」:インデックスに進みます
「子育ち12章」:第80-09章に戻ります
「子育ち12章」:第80-11章に進みます