*** 子育ち12章 ***
 

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「第 92-07 章」


『子育ちは 苦楽の波を 繰り返し』


■子育ち12幸育■

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『子育ち第7幸育』

【能力発揮の楽しみが身に付いた証である】

《まえがき(毎号掲載)》
 子育て羅針盤では,子どもの育ちを6つの方向と2つの領域から考察します。6つの方向とは,「誰が,どこで,いつ,何が,なぜ,どのように育つのか」という問題視座です。また,2つの領域とは,「自分の育ち(私の育ち)」と「他者と関わる自分の育ち(私たちの育ち)という育ち」の領域を表します。6つの方向にそれぞれ2つの領域を重ねた12の論点が「子育て羅針盤」の基本的な考察の構成となります。
 この第92版では,こどもが幸せに育つとはどういうことかを考えておきます。こどもには幸せであってほしいと願いますし,幸せになるために育ってほしいものです。何となく育っているのではなく,育つ喜びを発揮して欲しいのです。これまでの羅針盤がどこを目指しているのか、それは幸せであるということを確認しておきたいと思います。

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《幸福であるために》
 好きこそものの上手なれ。楽しめること,それが結果の楽しさであれば,成し遂げようとして能力を出し惜しみしないでしょう。無理なく最大限の努力がなされます。その際に,必然的に現れてくる能力の限界は,視点を変えると,能力の更なる成長点としての機能を発揮すべきところです。いわゆる限界に挑むということこそが,成長のプロセスになるのです。好きなことに打ち込んでいるときの姿や表情は輝いています。心身ともにパワーが漲ってフル回転しているから,生きているという幸せに包まれます。
 人に言われてすることは,楽しくありません。どちらかというと,したくないことであり,しなければならないから仕方なく嫌々しているということになります。子どもの場合では,しなさいと言われて手伝っているとき,すればいいという思いで,中途半端な能力の出し方しかしません。する気のない能力は無駄遣いであり,さらには,いい加減な行動として危ういことさえあります。しなければならないという強制が生きる上で必要なことに課せられるとき,生きていくことに投げやりになり,不幸せに感じられることでしょう。

《幸福になるために》
 楽しみは,はじめから付いてくることはほとんどありません。やってみなければ,楽しいかどうかは分からないのが普通です。人は動物であり,能力を使って動いていてこそ存在の意味が出てくるものです。能力を使うきっかけとして,生きていく上でこなさなければならないことを,神が与えた試練として素直に受け止めて,自分の能力で対処するようにします。とりあえず,楽しいか否かという自らの意味づけは封じ込めて,受け入れてみることにします。そういう形で,能力の発揮に専念してみることです。
 苦あれば楽あり。はじめは苦労させられるが,やがてことが成し遂げられてくるにつれて,やってよかったということになり,やっていて楽しいという風に,受け止め方が変化していきます。それは,やっているうちに能力が高まって,よりよい結果に向けた意欲を感じてくるからです。はじめはどうなることかと見通しを持てなかったけれど,何とか目途が立つようになったということで,自らの成長を実感できるはずです。能力の発揮を通じて自らの存在感を確認することができれば,幸せになる準備が整うことになります。



 子ども社会も結構いろいろあり,学校という特殊な子ども社会に居心地の悪さを感じている子どももいます。そんなとき,義務教育だから行かなければと子どもに強いることがあるなら,それは親の不勉強です。義務という言葉は親に向けられた言葉であって,学校に行かせる義務が親にあるのです。子どもが学校に行きたくない理由があるなら,それを排除してやる義務があるということです。いじめにあったとき,行きたくなければいかなくてもいいという教育を受ける権利を放棄させることは,親の義務放棄の結果であるのです。

★落書き★

 カメやワニなどの爬虫類は,卵から孵化する動物です。そしてこれら爬虫類の多くは,卵が生まれた環境の温度の違いで、性別が分かれるのです。温度依存型性決定と呼ばれる方法で,性別が決定します。卵が孵化する際の温度によって決定されます。3種類があります。アリゲーターなどでは低温でメスに,高温でオスに。カミツキガメなどは低温と高温でメスに,中間温度でオスに。アカウミガメなどは高温でメスに、低温でオスになります。低温と高温の境目はおおよそ28度とされます。

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