【第6章】失敗の発芽

〜あなたのお子さんは,失敗を楽しんでますか?〜

 《6.1》 言わないとしないのは,どうしてなのですか?

 小学校6年生の男児が冬休みの宿題の書き初めをしていたとき,誤って絨毯に墨をこぼしてしまい飛び降り自殺をしました。レンタルビデオを紛失した高校生が自殺しました。死ぬことはないと思いますが,子どもにとって失敗は死に値するほどの重大事に思われています。
 若者の特徴として指示待ちであると言われることがあります。失敗しないためには自分から何もしないのが一番です。指示があればたとえ失敗しても,それは指示した者の責任であるという逃げ道があります。失敗しないように育ててきた成果なのです。

答 「失敗を子どもから奪ったため,子どもは何もできません」