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【はじめに】
平成9年6月1日に町の社会教育委員に委嘱され,3期目の平成13年度より会長に就任することになりました。この間,委員として何をなすべきか? 何ができるのか? 暗中模索の時を過ごして来ました。前会長の地道な働きかけと堅実な実績により,教育委員会との連携は緊密に保たれて来ました。地区をはじめとしてさまざまな規模の研修会で他市町の活動を知ると,我が町の活動はそれなりに評価できるものであるという印象を強くしたものです。
ところで,社会教育活動一般について,どうしても拭えない疑問が残っています。それは研修会などで発表される活動報告が,事業活動の報告でしかないということです。社会教育委員は事業活動の主体ではないと認識していたので,組織による事業報告を聞かされると,「社会教育委員として何をしたか?」ということが語られない不満が払拭できません。町づくり団体の事業や,婦人会などの社会教育関係団体の事業,公民館での事業などを発表されても,それはそれぞれの団体での研修会であり,社会教育委員は入り込む余地はないのです。
そのせいでしょうか,社会教育委員の会議が年間2,3回で,単なる事業報告機関に冷遇されているという愚痴を他市町の委員から伺うこともあります。社会教育委員はいなくても,社会教育活動は何の支障も来さないと思われているようです。その背景には教育委員会が社会教育委員を必要とする意識を持ち得ないという事情があるでしょう。どう利用すればいいのかが分からないまま過ぎて来たようです。
諮問されないから仕事ができないと嘆いてばかりでは,事態は変わりません。相手が変わるのを待っていても埒が明きません。変える努力をすることが賢明です。そこで何ができるか? どうすればいいのか? 自らがどう変わっていけるのか? そういう課題を考えてみることにします。
このページは,ある町の社会教育委員の小さな研究ノートです。
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