*****《親と地域とのつながり》*****

【第4章 地域の活動】

 家庭教育を支えたり補完する役割を課せられている地域は,親からどのような評価を受けているのかについて,調査結果を見ておきます。

1.地域活動の実態(2)

○子ども会・青少年団体などの活動について,親の評価は,
青少年団体の評価グラフです
 地域とのつながりが大切だと実感する居住年数の長い親ほど,活発でないと評価しています。その残念さが自分たちで盛り上げようという動きにつながるといいのですが。

○子どもへの挨拶・声かけ運動などの活動について,親の評価は,
声かけ運動の評価グラフです
 日常的な関わりである挨拶などは,地域生活ではそれなりに実行されているはずです。地域に慣れないうちは盛んだと思っていますが,慣れてくるともう少しと期待が高くなり評価は下がっています。

○道路・公園などの環境美化運動について,親の評価は,
環境美化運動の評価グラフです
 3年居住の親は「ある程度活発」と「活発でない」に分かれています。3年では近隣の付き合いができた所ですので,美化活動に参加し始めてプラス評価をする一方で,地域全体がすこし見えてきた親には活発さが足りないという評価も出てきています。

○高齢者や身体の不自由な人への奉仕活動について,親の評価は,
奉仕活動の評価グラフです
 総体的にプラス評価です。奉仕活動が地域活動に定着していることを表していますが,地域とのつながりができた親ほど物足りなさを表明しています。人との関わりを大切にしようという意欲が生まれることは,巡りめぐって子育てにもプラスに働いているはずです。