*****《中学生とその親の関係の推移》*****

【はじめに】

 福岡県では平成10年度まで,家庭教育について継続的に調査を実施してきました。その調査活動に関与して報告書の執筆にも携わってきました。その貴重な情報をもっと多くの方に見ていただきたいと思い立って,掲載することにしました。正式な報告書は「福岡県立社会教育総合センター」による
「平成10年度家庭教育子育て支援推進事業報告書」
〜福岡県における中学生の意識・行動と親の養育態度・行動の実態調査のまとめ〜

==調査データ(Excel形式=220kB:LZH圧縮ファイル=90kB) ==
として,県下の教育委員会に配布されています。

 ここで紹介する内容は,データは報告書から抜粋していますが,説明と分析については独自のものであることをお断りしておきます。その理由の一端は報告書の分析をしていた当時からわずか2年を経過しただけですが,高校生世代に現れた状況を重ね合わせると,データの読み方を変えなければならないと感じているからです。今の視点でもう一度分析をやり直すことにしました。

 中学生とその親の言い分に,もう一度じっくりと耳を傾けてみます。データの新しい読み方ですが,
昭和57年,平成5年,平成10年の3回の調査,16年間の推移
に注目します。その時間変化が本当の課題を教えてくれるものと考えるからです。使うデータは福岡県における調査結果ですが,平均値ですので大きな地域差は払拭されているものと思います。きっと参考になるはずです。

 はじめに中学生,次にその親について,推移が読みとれる調査項目について個別に紹介していきます。最後に,全体的な調査の特徴と現状がどうつながってくるのか考察してみようと思っております。