【父親と母親】
3.父親が考える成績に影響するもの?
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1.先生の教え方・人柄 2.クラスの雰囲気 3.子どもの友達 4.本人の能力 5.本人の努力
6.家庭の環境 7.地域の環境 8.塾や家庭教師 9.その他
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子どもの成績に影響する要因について,父親は「本人の努力」を61.2%の割合で第1位に挙げています。ただ初回,前回に比べて減少が見られ,かわりに「先生」や「家庭環境」の割合が増えているように見えるのが特徴です。成績が努力に左右されるという考え方は,成績が上がらないのは努力が足りないからと子どもを単純に叱咤激励することにつながりやすくなります。好きこそものの上手なれということが学習の基本であることを,思い出してほしいものです。努力をするためには,そうしようとする意欲を生み出す条件整備が必要になります。
なお学年別及び男女別の違いは,あまりありませんでした。
平成5年度では「先生の影響」が,10年度には「友だち」の影響という割合が,絶対数は少ないですが増加しています。本人の努力だけではなくて,学習環境も無関係ではないと気づいてきたようです。ただし,グループ非行のケースで,友だちが悪いとか,先生のえこひいきといった理由を申し立てることで自らの責任回避を求める場合がありますが,それとは違う意味合いであると思いたいものです。