【父親と母親】
7.家庭の相談?
|
1.よくある 2.ときどきある 3.あまりない 4.まったくない
|
子どもに「家の相談」をする父親は43.5%,母親は70.9%であり,母親の方が多くなっています。日常的な対話の傾向と同じように,父母ともに初回より少なくなってはいますが,前回よりも増えてきています。
男女別では,父親は息子に時々相談し,母親は娘によく相談しています。父親は子どもを相談相手とは認めていないようですし,母親は相談というより話を聞いて貰う相手としているようです。
子どもをほめてやり,またしつけに自信がある父親や母親ほど,子どもに家の相談をする傾向が現れています。
中学生では相談相手になれないかもしれません。それでも暮らしの中の些細なことでも相談するようにすれば,子どもなりに生活に関わっているという実感を持つことができます。子どもに生活実感がないのは,自分の生活ではなくて,家族全体の生活のことに関わらせていないからです。家庭がどのように動いているかという情報を与えれば,子どもは子どもなりに何かを考え始めるものです。
平成5年は,会話の場合と同じように,「あまりない」が増加しています。家庭のことを知らされないままでいることは,疎外感につながります。子どもは相談されても何の力にもなれないことは分かっています。それでも何か相談されれば,たとえ面倒だと口にしても,できることがあればやってみようかという気持ちを生み出すきっかけがつかめます。子どもに家族であるという実感を持たせられるチャンスを与えることは大切です。