【父親と母親】
6.学校生活の話?
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1.よくある 2.ときどきある 3.あまりない 4.まったくない
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子どもと「学校生活の話」をしている父親は66.7%,母親は91.2%であり,それぞれ初回に比べると少なくなってはいますが,前回よりは増加してきています。毎日の生活に関する会話は,やはり母親の方がよくしています。
学年別では前回同様,学年と共に減ってきています。前問と同じように父親は男子と,母親は女子と話す傾向が見受けられます。
「中学生の調査」を見ると,「学校生活の話」をしている割合は父親と48.6%,母親とは78.3%であり,親子での違いは父親では18.1ポイント,母親では12.9ポイントであって,母親の方で少なくなっています。
平成5年度には,全問と同じように,両親ともに「あまりない」が急増しています。世情の影響が家庭の維持にまで波及し,子どもにまで気が回らなくなったせいとも考えられます。そのような親の事情は分かりますが,家族であるという絆はそういうときこそしっかりと結ぶチャンスだとも言えます。子どもを勉強さえしていればいいと脇に置くのではなく,学校生活の話を端緒にして,お互いに苦労をしていることを確認できたらよかったと思います。子どもにとっては学校生活が最大の話題です。そこが親子の会話の入り口になるはずです。会話の扉が開かないと,心の通い合いも閉ざされることになります。