【父親と母親】
9.子どもの忍耐力?
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1.大いにある 2.まあまあある 3.あまりない 4.まったくない
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子どもに「忍耐力がある」と思う親は,父親が68.4%,母親が72.8%であり,わずかに母親の方が評価が高くなっています。初回,前回と比べて増えてきています。
男女別では,父親が男子に68.2%,女子に68.7%,母親が男子に71.0%,女子に76.2%であって,母親に違いが見られます。
学年別では,高学年になるほど「大いにある」割合がわずかですが増えています。
よその子やきょうだいと比較したり殴りたいと思ったりする親は,子どもの忍耐力に対する評価が否定的になるようです。また男女差をしつけようとしたり,しつけが甘くないと思う父親は忍耐力のレベルを高く設定していて,評価は辛いようです。
忍耐力を認められる子どもは,同時に積極性も認められる傾向があります。
中学生本人の評価は83.2%であり,親からの評価とは10ポイントの差が認められます。自主性,積極性と共に差がありますが,親が思っている以上に子どもは努力している積もりであるということでしょう。指導に当たっては,頭ごなしではなくて,子どもをまず認めてやることが必要になります。
平成5年では,自主性の場合と同じように,母親が子どもの忍耐力を認める割合が増えています。子どもをプラス評価する傾向が現れています。ただ,会話のケースで現れたコミュニケーション不足の下では,多少見過ごしている面があるかもしれないと取り越し苦労をしておきます。