*****《中学生とその親の関係の推移》*****

【中 学 生】

13.悩んでいること?

悩みのグラフです 1.健康
2.体型
3.性格
4.進路
5.勉強・成績
6.部活動
7.友だち・クラス
8.恋愛・異性
9.その他
10.特にない

 一番多い「成績」は減少し,次の「ない」が増加しています。「進路」や「性格」は減少し,「体型」が増加傾向になっています。
 学年別に見ると,1年生では悩みはないのですが,3年生になると成績もさることながら進路の悩みが急増しています。中学生時代の置かれている状況が見えています。
 男女別では,男子に「ない」が多く,女子では「体型」,「友だち・クラス」,「異性・恋愛」が相対的に多くなっています。
 異性に関心のある中学生は恋愛に悩み,家庭生活に満足していない中学生は成績や恋愛に悩み,親友のいない中学生は友だちに悩んでいます。また勉強する理由が学校進学やついていくためであるという中学生は進路,社会の役に立とうという中学生は成績,言われるからとかなんとなくという中学生は友だちに悩んでおり,知りたいからという中学生は悩みがないという傾向が見られます。子どもの関心や行動は悩みに直結していることが見えています。

 平成5年度には,性格の悩みは減って,異性への悩みや体型の悩みが増えています。平成10年度には,成績の悩みが減って,悩みがないが増えています。多感な中学生の悩みは多様ですが,悩みがなくなっているという傾向は喜ばしいことかもしれません。ただ,無関心や無感動と言われていたことの延長として,悩みがないのは何も考えていないからというのであれば心配です。