【中 学 生】
14.悩みの相談相手?
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1.父親 2.母親 3.祖父・祖母 4.兄弟姉妹 5.友だち 6.先生
7.誰にも相談しない 8.その他 9.相談する人がいない
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相談相手が「友だち」から「母親」にシフトしていることが特徴的です。父親が相談相手になっていない状況は全く改善されていません。相談をしないという1割の中学生はどのような解決をしているのか気になります。イライラして八つ当たりをしなければいいのですが。
学年別では,1年生で母親に相談していた中学生は,2,3年生になると友だちにシフトしています。
男女別では,「友だち」が男子で32.8%,女子で55.7%と女子の高さが際だっています。「父親」は男子7.0%,女子0.7%であり,女子は父親を全く敬遠しています。「母親」は男子と女子でそれぞれ29.9%,27.0%と同程度です。「相談しない」は男子の17.6%に対して女子は6.8%と少なくなっています。
親友がいる中学生は友だちに,いない中学生は相談しない割合が高くなっています。また親と将来や人生の話をしている中学生は親と相談し,話していない中学生は相談をしなくなっています。親を尊敬している中学生は親に,親を勝手で口うるさく生活費を稼ぐ人で放任していると思っている中学生は友だちに相談するか,誰にも相談しないかのいずれかに分かれています。さらに自分の自主性,積極性,忍耐力に自信のない中学生は相談しない割合が高くなっています。健康や体型,進路,友だちに悩む中学生は母親に,部活や恋愛に悩む中学生は友だちに相談する割合が高くなっています。学校に行きたくないとよく思う中学生は誰にも相談しない割合が多いということが気になります。
母親への相談が増えているのは,母親のイメージが指導的になってきたことや,友だちに相談しにくくなったといった背景があるからと考えられます。
この10年度から母親への相談が急増しているという特徴は,その後の育ちにどのような様相を露呈してくるのか,注意深く見極める必要があります。
(次は「親のページ」に続きます。・・・)