***** 暮らしの雑学 *****


●「曜日」の順序は,どのように決められているのでしょうか?

 七曜は「日月火水木金土」であり,太陽系の惑星と関係があるようですが,その順番の決まりが分かりにくくなっています。地動説の順序は「日:水金地火木土」ですが,古代の人々は天動説を信じていましたから,「地:月水金日火木土」となります。七曜と似てはいますが順序が違っています。
 古代の人はこれらの星が1時間毎に遠い星から順番で世界を支配していると考えていました。つまり,

    第1日1時から土星,2時から木星,3時から火星,4時:日,5時:金星,6時:水星,7時:月
        8時から土星,・・・
       15時から土星,・・・
       22時から土星,23時から木星,24時から火星。
    第2日1時から日 ,2時から金星,・・・・ 24時から水星。
    第3日1時から月 ,2時から土星,・・・・ 24時から木星。
    第4日1時から火星,2時から日 ,・・・・ 24時から金星。
    第5日1時から水星,2時から月 ,・・・・ 24時から土星。
    第6日1時から木星,2時から火星,・・・・ 24時から日。
    第7日1時から金星,2時から水星,・・・・ 24時から月。
    第8日1時から土星,2時から木星,・・・・ (第1日の繰り返し)

 さらに,一日は1時からの星が代表して支配するとも考えて,1週間の支配順番は「土日月火水木金」になりました。やがてキリスト教が普及し,安息日の日曜日から数えはじめるように変更されました。
 日本には平安の始めに,弘法大師空海が唐から「宿曜経:スクヨウキョウ」として持ち込み,西洋,東洋で途切れることなく今日まで続いているのです。もし古代の人が天王星,海王星,冥王星を知っていたら,一週間は九曜になっていたことでしょう。