***** 暮らしの雑学 *****


●「へちま」とはどういう意味なのでしょうか?

 ヘチマは漢字で「糸瓜」と書き,「いとうり」と読まれます。ところが,話していると最初の「い」の音が消えて「とうり」に聞こえます。江戸の庶民は洒落っけがあって,「と」の字が「いろは」の音順で数えていくと「へ」と「ち」の間にあるので,「へち間」と言われるようになったそうです。
●プロ野球でホームランを打った選手を出迎えるときの「タッチ」の始まりは?

 アメリカの大リーグでホームランを打った選手を出迎えるときは握手をしていました。ところが人種差別の撤廃で黒人選手がリーグに入り活躍するようになると,出迎えの時に握手をしたくないと思う白人選手もいました。しかし出迎えないわけにはいきません。そこで苦肉の策として掌でタッチをするようになったそうです。その名残りが今に残っているのです。
●鉄道のトンネルで,「入り口と出口」の区別はあるのでしょうか?

 鉄道の起点に近い方,つまり東京に近い方が「入り口」とされています。終点に近い方が出口になります。旅の車中でトンネルをくぐるときはお隣の人と話の種にしてみては?
●「一か八か」という言葉がありますが,一や八はどんな意味が?

 サイコロ賭博から生まれた言葉だということはお気づきでしょう。でも,サイコロの目の数としたら二つのサイコロでは一はあり得ませんし,八も特別な数ということでもありません。実は二つのサイコロの目を合算する丁半バクチというかけ方があります。数が偶数なら丁度割り切れるので「丁」,奇数なら半端だから「半」と言うわけです。丁の字を書くときの第一画は「一」ですし,半の字のはじめの二画は「八」と書きます。一か八かは丁か半かの意味なのです。