***** 暮らしの雑学 *****


●「正午」と言いますが,なぜ午なのでしょうか?

 昔,方位や時刻を十二支で表していました。時刻を一日24時間として図にすると次のようになります。



 時刻については,右側が午前,左側が午後で,真上の午前0時が「子の刻」で,真下の12時が「午の刻」です。正確に午の刻ですから正午と呼ばれます。
 方位については,北が子で南が午ですから,南北を結ぶ線を子午線と呼びます。東北は丑(ウシ)と寅(トラ)の間になり「艮」の字を当てウシトラと読みます。鬼は東北方向からやってくると思われていましたので,鬼を丑(牛)の角と寅(虎)の皮のパンツで表現するようになりました。
 また,桃太郎の家来は犬,猿,キジですが,十二支の申(サル),酉(トリ),戌(イヌ)は西に配置されています。仏教世界では浄土は西方にあると信じられていて,犬,猿,キジの3匹は西方浄土の守り役を担っているのです。