***** 暮らしの雑学 *****


●「ハガキ料金が均一である理由は?」

 ずーんと遠くにいるお祖父ちゃんとちょっと遠くにいるお祖父ちゃんに,ママがコンビニから荷物を送ります。遠くにいるお祖父ちゃんにはいっぱいお金が要るって,ママが言っています。電車だって遠くに行くと,お金がいっぱい要るのと同じだって。

 ママがたまにお手紙を出すときには,どちらのお祖父ちゃんに出す手紙にも,同じ四角できれいなシールを貼っています。「シールじゃなくて,切手というのよ。お手紙の切符なの」。「お手紙も電車に乗るの?」,「同じ切符だったら遠くのお祖父ちゃんには届かないよ?」。

 郵便料金はどうして宛先が遠くても近くても同じでいいのでしょう。郵便屋さんは損をしないのかな? もしも宛先別料金になっていたらどうでしょう? 出す方はいちいち調べなければなりません。郵便屋さんもきちんと料金通りの切手が貼ってあるかどうかチェックしなければなりません。

 年賀葉書のように膨大な数の手紙を,それもどこからどこまでという組み合わせが数知れずあるのを,一枚ごとに料金を調べることはかえって人手と経費がかかります。そこで,全国一律の料金にせざるを得なかったのです。機械で郵便番号を読んで振り分けることができるようになったから,やがて,距離によって違う料金になるかもしれません。でも,出す方はどうやって料金を調べたらいいのかな?

 そういえば,ママはこのごろ,お手紙を出さずに,電話ばっかりみたい?