よりぬき 電鉄G’sMagazine

「鉄道」の巻

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「旅」の巻にも、鉄道ネタが若干あります。


各記事タイトル前の■は、外部からのリンク用アンカーです。
タイトル 掲載年月日
夏は夜行列車。 2004/07/11
どこへ、行くの? 2004/07/12
北越急行経由の急行「能登」 2005/02/19
東急世田谷線・宮の坂にて 2005/02/20
激安寝台料金 2005/02/25
ついカッとなって買った 2005/02/27
復路専用乗車券 2005/09/29
特急「白山」8年ぶり復活……異議あり! 2005/10/18

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夏は夜行列車。

夏がくると、夜行列車に乗りたくなる。
……いや、1年中乗ってはいるのだが(汗)

4時台で明るくなる陽の長いこの時期。
ふと目が覚め、世間はまだ眠っている時間だが窓の外は既に明るく。車内は寝息とレールのジョイント音だけ、列車は坦々と目的地へ駆けて行く。

そんな情景が好きで、無性に夜行列車に乗りたくなって、昼休みに近くの駅へ。日付は7/9(金)。
まだ青春18きっぷは使用できないし、翌週の海の日絡みの3連休に遠征を予定しているのでなるべく安くあげたい。金曜日の晩だが夏休み前なので空いているだろうと、「ムーンライトえちご」上りを申し込み、難なくグリーン車の窓際席を確保。

485系化されてから3回目で初のロザ。18きっぷじゃないからねぇ(笑)
普通車だと、特急型とはいえ165系時代の中古グリーン椅子から比べると窮屈。さて、本物のグリーン車はどんなものか。

一晩過ごすことを考えれば「あかつき」のレガートシートなどよりは落ちるが、やはり特別車両。横幅はともかく、前後の間隔は広くて(ちゃんとした)リクライニングシートでよく眠れそうである。
普通車の中途半端なリクライニングは、背もたれを倒すとかえって座り心地が悪くなるので倒さずに使用するが、こちらは倒したほうが断然楽。ただ、足のやり場が少々難(足載せは装備されているが)で、テーブルに載せているヤツがいる。1人がやるとマネをするのも出始める。
何だかなー、これに限らず、金は持っているのだろうけどグリーン車に似つかわしくない客が多い。ていうか、あらゆる場面でマナーの悪化が目に付く。
注意しないことが悪循環を生んでいるんだろうけど。一言注意しただけでも殺されるご時世だし……

閑話休題。
読みかけだった文庫本を読み終えたのが、1時を回り長岡発車後の頃。乗車時間を4時間切ってしまっており、早く寝ないと翌日(というか既に当日)の昼がツライことになるので、背もたれを倒して寝入る。

クハから半室改造のクロハだから、窓割りと椅子の位置が合っていない。自分の席は、ちょうど柱のところで景色が見難い。ま、夜だからいいけど。
と、背もたれを倒したら頭が窓の位置にきて、外を見やすくなった。こんなのは初体験(笑)

  :

目が覚めたのは池袋発車後。いきなり都会の雑踏に放り込まれちまったよ(爆)

続編↓

2004/07/11

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どこへ、行くの?

前編↑

思惑が外れたが、とにかく新宿に到着。
目的は達したので、後は帰るだけ(爆)。
……せっかくだから、アキバで買物でもしていきますか。

大勢の人が歩き回っているといっても、朝の6時前。24時間営業のコンビニでもなければ開いている店はない。
東京周辺の鉄道は全て完乗しているので、どこに行こうかという照準が定まらない。
観光で行きたいところは無尽にあって絞れないのである。

名所旧跡に目もくれず、ていうか、とにかく路線を乗り終えること。終点まで乗り通しておいた後ならば、観光はいくらでも好きな時間にできる。と、乗り潰しに精を出してきたのだが、いざ達成してみたら、見るべきものを見失ってしまった。

乗り鉄の先達、故・宮脇俊三氏が著書「時刻表2万キロ」の中で同じことを述べていらっしゃる。
日本の鉄道全線完乗を達成した後が、いささか不安でもある。

旅行ガイドなどを開けば、見てみたいと思うところはいくらでも出てくるのだが、腰が上がらない。
結局、乗降したことのある駅数を増やす「降り潰し」を観光、もとい敢行。
五反田から蒲田まで、東急池上線、大井町線、多摩川線に乗って、歩いて、移動。
京急空港線の駅を、乗り、歩いて、東京モノレールの整備場駅から浜松町へ。
モノレールはSuicaが使えるので、買物非対応の「りんかいSuica」の消費のたしにする。
買物対応(西瓜マーク入り)の「モノレールSuica」が欲しいのだが、整備場駅の券売機では扱っていないようだ。まぁ、浜松町で入手できるだろう。
   :
(中略)
   :
西瓜マーク付きの「モノレールSuica」「りんかいSuica」ともども入手し、いざアキバへ。
……Suica6枚(JR-E、モノレール、りんかい、それぞれ新旧。記念券は入手なし)も所持してどうするよ?
総残高、約¥6,000。 orz

ICOCAもあるでよ(爆)

2004/07/12

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北越急行経由の急行「能登」

能登92号指定券

新潟県中越地震の影響で、上野−金沢の夜行の急行「能登」が運休していたが、このたび、週末限定ながら運転が再開された。

参考:JR西日本発表
http://www.westjr.co.jp/news/newslist/article/050126b.html
上野→金沢が「能登」91号、金沢→上野が「能登」92号。
運転日は平成17年2月11日(金)から平成17年3月12日(土)の金曜および土曜日(始発駅基準)

注目は北越ほく線経由ということで、運賃・料金も正規のルート(長岡経由)とは異なること。
ということは、北越急行初の普通急行列車ということで、北越急行線内の急行料金はいくらになるのか、大いに気になる。
答えは既に出ていて、急行料金¥200、座席指定料金¥100であるが。
なお、特急の場合は「50キロまで300円、51キロ以上500円(自由席100円引き)(こども半額)」である。また、臨時「能登」は北越急行線内ノンストップであり、キロ数による急行料金の区分があるのかは不明。
「能登」にはグリーン車もあるが、JRにならい、グリーン料金は特急と同額と思われる。
さすがに、実際に切符を購入してまで検証するつもりはない(笑)
(↓↓追記あり)

編成は、従来と同じく489系。但し、長岡でのスイッチバックが無いため金沢−長岡は編成が従来とは逆向き。すなわち、上野方が1号車で金沢方が9号車。

北越ほく線内では、どれくらいのスピードかわからないがかなり飛ばしている。
また、ノンストップであり駅は通過するが、トンネル内の赤倉(信)?で運転停車あり。



運転再開は喜ばしいが、何故いまごろになって北越ほく線経由でなのか、とか、寝台特急の「北陸」はまだか、どうして夜行列車の数本くらい上越線を通せないのかと様々な疑問がいくつもある。
しかし、私にはその事情を知る術が無い。
上越線の夜行は、地震を機に廃止若しくは季節運転に格下げしようとしているのではないかと邪推もしたくなる。

寝台特急の「北陸」など、B寝台個室の「ソロ」など週末は取りづらいほどの利用があったのに。尤も、「はくたか」コースの定価よりも安くて寝台(「ソロ」も)利用可な格安きっぷあってこそだろうし、実際は儲かっていないと思う。
「ムーンライトえちご」にしても、青春18きっぷ期間中は盛況でもドル箱とは言いがたい。寝台特急の「あけぼの」、利用したことが無いが、寝台を座席扱いとする「ゴロンとシート」をやったりするくらいだから、やはり儲かっていないのだろう。

2005/02/19

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東急世田谷線・宮の坂にて

東急世田谷線・宮の坂

ブラブラと乗り歩いたときの1コマ。

ちなみに、京王井の頭線・東松原[ひがしまつばら]〜徒歩〜東急世田谷線・松原〜宮の坂[みやのさか]〜徒歩〜小田急小田原線・経堂という経路(笑)

宮の坂で降りたら、線路のないところに電車が停まっていた。
いま、世田谷線の車両は低床で冷房装備等の新型車両(300系)に全て置き換えられたが、前回乗ったときは緑色の古い電車だった<何年前の話だか(汗)

沿線住民だったことはないが、ある意味懐かしい感じがして、近くに行ってみた。
……これには、乗ったことはあるはずがなかった(笑)

こんな感じで展示。
ホーム裏側

案内板。
江ノ電601号略歴
↑叩くと拡大表示

江ノ電601号として紹介されているが、かつて世田谷線を走っていた車両である。
「がんばれぼくらの世田谷線」というサイトに詳しい記事が。

http://www.setagaya-line.com/railfan/zairai/80/87/index.htm

2005/02/20

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激安寝台料金

以前、↑↑臨時急行能登の記事で記載した北越急行の運賃・料金についての追記。

作成時に北越急行の公式ページ↓を漁ってみていたのだが、気付かなかった。
http://www.hokuhoku.co.jp/

なんと、1年も前に運賃・料金が公開されていた。
http://www.hokuhoku.co.jp/4hakase/01-10/4-8sita.html
(ずぅっと下の方)

ありゃぁ〜、急行料金もしっかり出ていたのね。
ここで面白いのは、寝台料金までも設定されていること。
ロネ¥600、ハネ¥500。
ま、マジっすか。

尤も、線内のみ寝台を利用できるケースはいまのところ存在しないし、将来的にも有り得ないだろうけど。
寝台料金を徴収するケースは、例えば、金沢−上野の寝台特急を北越急行経由で乗車する場合で、B寝台ならJRのB寝台料金料金¥6,300に上記の分(¥500)を加算することとなる(いうまでもなく、運賃・特急料金も加算される)。

なお、東北で寝台特急「北斗星」「カシオペア」が通過している「青い森鉄道」「IGRいわて銀河鉄道」は、寝台料金を設定していない。
肥薩おれんじ鉄道」なんかはどうなんだろう?

2005/02/25

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ついカッとなって買った

赤い青春18きっぷ

……とか言いつつ、筒石駅での購入の前科があったりする(笑)

私としては、画像↑のような常備券(ナマ券とも言う)にこだわるつもりはなくマルス券(「みどりの窓口」の機械が吐き出すヤツ)でも一向に構わないのだが、ローカルな駅で買いたいという衝動から、はるばる出かけてしまった。

その筒石駅、トンネル駅という特殊事情のため好事家の間では有名なのだが、どうも近頃は常備券の青春18きっぷ購入に血道を上げる人達の聖地になりつつあるらしい。
通信販売にも熱心に取り組んでいるようで、そもそも割り当て数の少ないこともあるのだろうが、前回は1週間で完売したとか。

前述のように珍駅ということで訪問者は多く、記念購入で意外と切符の売上げ高は大きいのかもしれない。が、マルス(指定席予約システム)の入っていない小さな委託駅である。今回はかなり枚数を増やして準備しているらしいが、駅名は知られていても青春18きっぷの販売の絶対数の順位では下から数える方が早いだろう。
でも、日平均の利用者数あたりの販売数、でランキングしてみるとダントツの1位になったりしないかとも思える。

2005/02/27

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復路専用乗車券

復路専用乗車券

写真1枚の解説を、無駄に長く書いてみる(笑)

金沢→津幡となっているが、この区間の運賃は¥230。が、表示は¥460で。
(往路分の230円もいただいています。)の但し書き。
有効期間が2日間となっているように、往復乗車券の一種ではある。

JR各社・旅客営業取扱基準規程第151条

(分岐駅通過列車に対する区間外乗車の取扱いの特例)

151条 次に掲げる区間の左方の駅を通過する急行列車へ同駅から分岐する線区から乗り継ぐ(急行列車から普通列車への乗継ぎを含む。)ため、同区間を乗車する旅客(定期乗車券を所持する旅客を除く。)に対しては、当該区間内において途中下車をしない限り、別に旅客運賃を収受しないで、当該区間について乗車券面の区間外乗車の取扱いをすることができる。

東釧路・釧路間
新旭川・旭川間
白石・札幌間
桑園・札幌間
沼ノ端・苫小牧間
五稜郭・函館間
中小国・蟹田間
川部・弘前間
追分・秋田間
羽前千歳・山形間
北山形・山形間
安積永盛・郡山間
余目・酒田間
宮内・長岡間
宝積寺・宇都宮間
新前橋・高崎間
倉賀野・高崎間
香取・佐原間
東神奈川・横浜間
神田・東京間
代々木・新宿間
塩尻・松本間
金山・名古屋間
津幡・金沢間
越前花堂・福井間
近江塩津・敦賀間
山科・京都間
新大阪・大阪間
大阪・新大阪間
尼崎・大阪間
木津・奈良間
東岡山・岡山間
倉敷・岡山間
東津山・津山間
備中神代・新見間
伯耆大山・米子間
宇多津・丸亀間
多度津・丸亀間
池谷・勝瑞間
佐古・徳島間
佃・阿波池田間
向井原・伊予市間
北宇和島・字和島間
海田市・広島間
横川・広島間
幡生・下関間
西小倉・小倉間
吉塚・博多間
久保田・佐賀間
城野・小倉間
夜明・日田間
宇土・熊本間
田吉・南宮崎間
(注)西小倉・小倉間又は吉塚・博多間について、新幹線に乗車する場合は別に定める。
2 前項の規定は、当該分岐駅に停車しない普通列車の場合について準用する。

関連条項。

(海田市・広島間に係る区間外乗車の取扱いの特例)
第151条の2 矢野以遠(坂方面)の各駅と三原以遠(糸崎方面)の各駅相互間を乗車する旅客が、新幹線に乗車(広島・東広島間を除く。)する場合は、規則第16条の2第2項にかかわらず、三島・広島間を同一の線路とみなして、広島・海田市間において途中下車をしない限り、旅客運賃を収受しないで当該区間について乗車券面の区間外乗車の取扱いをすることができる。

(小倉・西小倉間及び吉塚・博多間に係る区間外乗車の取扱いの特例)
第151条の3 第116条にの規定により発売した乗車券を所持する旅客が新幹線(小倉・博多間)に乗車する場合は、西小倉・小倉間又は吉塚・博多間において途中下車しない限り、別に旅客運賃を収受しないで当該区間において乗車券面の区間外乗車の取扱いをすることができる。
2 前項の規定は、次の各号に掲げる区間に有効な鹿児島本線経由の普通乗車券を所持する旅客が新幹線(小倉・博多間)に乗車する場合に準用する。
(1)南小倉以遠(城野方面)の各駅と博多以遠(竹下方面)の各駅相互間
(2)柚須以遠(原町方面)の各駅と小倉以遠(門司方面)の各駅相互間
(3)南小倉以遠(城野方面)の各駅と小倉以遠(門司方面)の各駅相互間

平易に書いたものがこちらに。

写真の例で言えば、七尾線(中津幡方面)の各駅と北陸本線(倶利伽羅方面)の各駅との乗車券(例:東京都区内−和倉温泉、経由は(略)〜北陸本線〜津幡〜七尾線)で、津幡で乗り換えるべきところ、乗ろうとする列車(北陸本線側、七尾線側いずれか片方でも)(特急でも快速でも)が津幡を通過する場合には金沢まで行って乗り換えても良く、津幡−金沢間の運賃は不要というもの。ただし、はみ出る区間(例えば、金沢)では途中下車はできない。ということ。

なお、越後湯沢−和倉温泉を直通する特急「はくたか」の19・8号(記載時)を除き、特急に乗車する場合は、実際に特急に乗車する金沢から(まで)の特急料金を支払わなければならない(通過駅の津幡から(まで)の特急券は発券できない)。

んで、例えば金沢で途中下車(=改札口を出る)したい場合にはどうするか。
予め、都区内−金沢、金沢−和倉温泉の片道乗車券の組み合わせか連続乗車券を買っておくのも1つの方法ではある。若しくは、都区内−和倉温泉の他に津幡−金沢の往復乗車券を別途用意するとか。

急に気が変わったような場合に、金沢駅改札口脇の精算所で申し出ると、写真の切符が発券される。
使用している乗車券を提示し、「下車したいんですけど……」などと言えば、窓口氏は「460円頂きます。」などと言って、支払いと引き換えに「復路専用乗車券」を渡す。
改札口では、原券と「復路券」を見せて出る。「途中下車」と言い添えればなお良し。
用事を済まし、改札口を入るときには「復路券」で改札を受ける。

「復路券」、そもそもは往復乗車券なのだが、「行き」「帰り」を分けずに一葉としているのは、精算済みであることは券面で確認できるようにしてあるし、「行き」券片回収の手間を省くためではないかと思われる。

2005/09/29

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特急「白山」8年ぶり復活……異議あり!

「特急「白山」8年ぶり快走・信越線開業120年で」
http://www.sankei.co.jp/news/051015/sha078.htm

 JR信越線開業から120年の15日、長野新幹線開業に伴い姿を消した特急「白山(はくさん)」が8年ぶりに上野―横川間を復活運行した。16日も同区間を1往復する。

実は3年前に「復活」してたんだな。

平成14年10月19日。

このときは、東金沢→富山→金沢、という団体列車(公募制ツアー)としてだった。
これのどこが「白山」じゃあー!ふざけんじゃねぇえーーー!!と大いに憤慨したものの、線路変更・移転する東金沢駅(開業前)を通れるということで乗ってきたのですが(ぉ(ぉ(ぉ

懐かし(?)の特急「白山」
(↑の写真を叩くと拡大。駅名標は「東金沢」です)

これの他にも、「懐かしの○○」というのが各地で走りましたが。

どうにも、客寄せパンダにしか見えないんですよ、あたしには。だって、“懐かしさ”がないんですもの。過去の栄光を食い物にする、うわべだけ取り繕っただけのイベントに乗せられてなるものか(苦笑)

……なんかさぁ、こういう懐かしくないマガイモノ、いい加減にやめようよー。
撮り屋さん達は歓喜雀躍するだろうけど。
あたしゃ乗り屋なもので。

「489系で行く横川訪問ツアー」とかの方が、まだ、その気になれると私は感じるのですが。



「白山」にはいろいろと思い出がある。
就職して存分に特急に乗れるようになって、夢の1つであった「白山」乗車がかなった。
当時、上越新幹線長岡乗換えが東京〜北陸の主流であり、1往復のみ残っていた「白山」の利用者は、乗換えを極度に嫌うお年寄りか、時間より別のものに価値観を見出す酔狂な客くらいであった(長野〜上野辺りは「あさま」に混じってそれなりに利用者もいたが、それは「白山」の存在意義にならない)。

珍しいのは6号車の半室が「ラウンジ&コンビニエンス」というフリースペースとなっていたこと。グループで談笑できるラウンジと売店が備えられ、「レンジでチン」なものの温かい食事(カレーライスとうなぎ御飯だったかな?)が提供される、希少な「くつろぎ」の空間であった。

窮屈な座席に押し込められ目的地までじっと我慢の新幹線コースよりもはるかに楽なので、時間的な制約がなければ、私は好んでこちらを利用していた。

諸君!私は「白山」が好きだった。

「白山」の車窓に展開したあらゆる風景が好きだった。

千曲川沿いに走る風景など心が躍る。

ラウンジで昼飯を食いながら眺める浅間山などはもうたまらない。

横川−軽井沢間の、台車の空気バネの空気が抜かれてガツンガツンとするときなど絶頂すら覚える。

そんな楽しみも、長野新幹線北陸新幹線長野−高崎間の開業で消えてしまったのはとてもとても悲しいものだ。

諸君!私は「白山」を、特別急行列車の名にふさわしい「白山」を望んでいる。

このような名前だけの復活を望むか?
情け容赦の無い、客寄せパンダの無残な姿を望むか?

ヨコカル!スイッチバック!デッドセクション!

よろしい ならば「白山」だ。

連中に「汽車旅」の素晴らしさを思い知らせてやる。
連中に「懐かしい」の真の意味を思い出させてやる。
連中に新幹線開業で失われた多くのものを思い出させてやる。



……すいません、意気上がって文面がおかしくなりました(爆)

信越本線の篠ノ井−軽井沢は「しなの鉄道」になり、横川−軽井沢間はレールが剥がされて、「あの時の白山」はもう2度と姿を現すことはありません。

どう甘く解釈しても「復活」たり得ないのに「懐かしの」とかいうのはやめていただきたい。

いっそのこと419系を4本つないで12両編成の「雷鳥」を仕立てたりする方が、まだ萌えます(爆)

2005/10/18

m@すくすく日記様からコメントを頂きました。(2005/10/20)
「白山」に再び乗れるならば、横川駅で玄米弁当を買って、ありあまる時間を贅沢に使いながら、一口一口かみしめたいです。もちろん、峠を越えながら。

「鉄道」の巻、完。

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