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6日目、午前中はリスボンの市内観光です。
ホテルからバスで出発です。
まず見えたのが、テージョ川に架かる4月25日橋と、
カトリックの記念碑クリスト・レイ像。
橋はサンフランシスコのゴールデンゲートブリッジと作者が同じ、
クリスト・レイ像はリオ・デ・ジャネイロに触発されて建てられたそうです。

ベレンの塔
べロニモス修道院と共に世界遺産に登録されています。

16世紀マヌエル1世によって船の出入りを管理する要塞として
建てられたものです。
当時は川の真ん中にあったのが、大地震で川の流れが変わり、
今は川の端に立っています。

地下は牢屋として使われた時代もあるそうで、
潮の満ち引きで、満潮時は囚人の首のあたりまで水がきたとか。
恐ろしいことしますね。。

発見のモニュメント。
大航海時代の幕開けを導いたエンリケ航海王子の
没後500年にあたる1960年に建てられた巨大なモニュメント。
ポルトガル国民が誇る英雄35名の像が
両側に並んでいます。

内部には展望台やグッズの売店などもあります。


左の先頭は、エンリケ航海王子、
左から3番目がヴァスコ・ダ・ガマ、
右から2番目の跪いているのが、フランシスコ・ザビエル。
反対側にもズラリと並んでいるのだけど、
知ってる人がいませんでした・・・。。

モニュメントの近くには世界地図が描かれています。
これには大航海時代にポルトガルが新しい国を
発見したときの年号が記されています。
日本もありました!1541年!
あれれ?種子島の鉄砲伝来って1543年ですよね?
その2年前に実はポルトガル人は日本に来ていたのですね。
 

世界遺産のジェロニモス修道院。

ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して、
エンリケ航海王子が建設した礼拝堂をもとに、
マヌエル1世によって建てられました。
マヌエル様式の最高傑作とも言われ、
大航海時代の巨額の富を費やして、
1502年から300年もの歳月を費やして完成。

サンタ・マリア教会の内部には、
いくつかのステンドグラスもあります。

教会に入ってすぐ右手にあるのが、
ポルトガル文学史上最大の詩人といわれる
カモンイスの石棺があります。
各国の要人はポルトガルにくると、赤いカーペットが敷かれた
この石棺を参拝するのだと、現地ガイドさんが言っていました。
しかし、帰国してから調べてみると、実は石棺だけで
遺骨は埋葬されていないのだとか。

こちらは左側はヴァスコ・ダ・ガマの石棺です。
石棺の中央にはカラベル船のレリーフ。

サンタ・マリア教会の彫刻の中には、
帆船のロープのモチーフが多くみられます。

でも、ちらは左側はヴァスコ・ダ・ガマの石棺です。
石棺の中央にはカラベル船のレリーフ。
触れると「願いが叶う」、「幸せになれる」と言われる彫刻は
皆に触られて、白くピカピカでした。
私も触らせてもらいました。

私たちツアーは、時間がないのか、
最大のみどころの回廊は見ないで
外に出てきてしまいました。もーびっくり。
ツアーだから仕方ありません、次回の宿題にするしかないか。

ジェロニモス修道院で生まれた名物のお菓子があります。
日本でもエッグタルトで知られているもので、
パステイス・デ・ナタ、ポルトガルの庶民のお菓子です。
唯一、修道院の味を受け継ぐといわれているのが、
修道院すぐそばのパステイス・デ・ベレンというお店です。

店の前の石畳にも、店の名と創業1837年の文字が。

店内は青と白のアズレージョで飾られています。
店内で食べることも、もちろんテイクアウトもできます。
私たちは時間がなくて、テイクアウトにして
外の公園のベンチで食べました。

パステイス・デ・ナタ
サクサクのパイがとても薄くて甘くないので春巻きの皮のようで、
中のクリームは濃厚なクリームパンのイメージ。
好みで粉砂糖とシナモンを振っていただきます。
半分食べたところで、粉砂糖とシナモンを振ってみました。
軽い口当たりなので、2個はいけます。
今まで食べたエッグタルトの中で、ダントツに美味しかったです。

1755年のリスボン大地震でも奇跡的に被害を免れた
リスボンで最も古い街並みのアルファマ地区を散策します。
壁にはアズレージョのアルファマ地区の地図がありました。
昔の地図のようです。

細い路地には洗濯物。
家の中からは音楽や話し声。
生活感があふれ、わくわくしてきます。

坂道が多い街で、迷路のように道が入り組んでいます。
ひょっこり出たこの道、教会のようです。

こんなアズレージョもありましたよ。
アルファマ地区を散策した後は、自由行動です。
ここで、地下鉄や路面電車、エレベーターなどが乗り放題の
1日チケットを購入しました。
税込で6.5ユーロ。

午後の自由行動スタート。
ランチはひとり参加されていた女性のおふたりとご一緒します。
ロシオ広場にあるビファーナ屋さんの「
Cafe Beira Gare
豚肉を挟んだサンドイッチのビファーナ。
パイナップルも一緒に挟んである「Ananas アナナス」が
お勧めだとネットにあったそうなので、それにしてみる。

顎関節症の私にとっては、パンも肉も結構な噛みごたえだけど、
パインの甘さと酸味でさっぱりと食べられました。
昼間っからビールと一緒に食べると、いい感じ。

お店を出て歩いてて、なんか首まわりが寒くて気が付く。
首に巻いていた紺色の大判ストールがない。
椅子の背もたれに置いたんだった、忘れたわ〜。
ひとりで走ってお店に戻り、店員さんに
「マフラー忘れてしまったんですけど・・・」と英語で言うと、
「お〜来た来た・・・はい、これでしょ?」と渡してくれました。
「ありがとう〜♪」

あぶない、危ない。このストールお気に入りなのよ。

 

ロシオ広場からコメルシオ広場に向かって歩く途中にある
サンタ・ジュスタのエレベーター。
2.8ユーロかかります。(私は乗り放題チケットある)
高さ45メートルの高さの鉄製のエレベーターです。
このエレベーターに乗ってどこへ行くのか?というと、
このエレベーターの後ろは高台になっているシアード地区で
低い地区のバイシャ地区とを結んでいるのです。
地元の人の足でもあるエレベーターですが、
観光スポットにもなっているので、ピーク時には長蛇の列ができるとか。
私たちはオフシーズンなので、あっという間に乗れました。

エレベーターの屋上の眺め。
テージョ河が見えますね。

コメルシオ広場近くの停留所からトラム28番線に乗ります。
前のおじさまが手をあげて「乗るよ〜」と運転手に合図してます。

観光ポイントをまわるトラム28番線はやはり混んでいます。
座席はすべて埋まっています。
狭い道幅ギリギリに走っていきます。

 

サン・ジョルジェ城に到着しました。
時代こどにリスボンを支配した各民族の足跡がわかる・・・ということですが
現在は外壁が残るだけで、庭というか、広場が広がり
ゆっくりとリスボンを眺める場所なっているみたいです。
外壁にも登ることができます。
入場料は7.5ユーロ。

これがサン・ジョルジェ城からの眺めです。
テージョ河と、4月25日橋も見えますね。

広場には孔雀が何羽もいました。
こちらの美しい羽根を持つのはオスですよね?
地味なメスもいましたよ。

メスにほ〜れ、ほ〜れ、と羽根を広げて求愛行動をしています。
孔雀のメスはオスの羽根にある目の数で
相手を決めると聞いたことがあります。
130個以下のオスは、ぜんぜんモテないとか。
数えてはいませんが、このオス、130個は無さそうではありませんか?
お気の毒に・・・・。

あっ、ねこちゃん。
お昼寝中です。

近くでじっとしていた、黒ねこちゃん。
半目で寝ているように思われます。

サン・ジョルジェ城を出て坂道を降りてくると、
カテドラルに出ました。
12世紀にイスラム教からリスボンを奪回した後に建てられた大聖堂。
大震災の時にも倒壊しなかったほど、堅牢な建物です。
曲がり方からトラムがニョッと出てくる時がシャッターチャンス。
赤と黄色のコカ・コーラのトラムです。

もう一台、トラムが出てきました。
これは黄色と白のやつ。
どちらのトラムが好きですか?

ここからはチーズ屋に行ったり、ひとりで街をフラフラしたいので
お二人とは別行動させていたたきます。
夜ごはんはご一緒する約束をして。


チーズ専門店Queijaria Nacional」です。
今、ドアが開きました。

ラッキー、グッドタイミング。

 

お昼の休憩後すぐなので、お客さんが他にいなくて
私だけでしたので、店員さんを独占中。
チーズを見ただけだと、買い忘れがあるといけないので
欲しいチーズの一覧表を見ながら、
店員さんと確認しながら、購入をきめていきます。

まずは、これよ。
ケイジョ・アゼイタオン
ずっとCPAの教本がアセイトンと書かれていましたが
ようやくアゼイタオンに変更されたと聞きました。

よかったね、アゼイタオン。
9.85ユーロと、他の店よりお値段お高めね。

そして外せないのは一番左の25.6ユーロの
ケイジョ・セーラ・ダ・エストレーラ
やっぱり高いね。
あっ、左の麻ひもでくくられてるやつ・・・
テリンチョじゃないの〜?
めっ〜け。
これも買う。15.3ユーロ。

またもやDOPマーク発見!
サン・ジョルジュ 6.85ユーロだ。
だけど、これはポルトのスーパーで
4.99ユーロで買っちゃったんだよね〜♪

 

おっ、また発見。
ケージョ・デ・カステロ・ブランコ!
19.2ユーロ!
女性店員さんもとても親切で、
「ほら、これも写真撮らないと」って
逆に教えてくれたりして。
この店ではチーズボードや小さな皿なども売ってて
チーズボードを14.8ユーロで購入しました。
お土産のチーズもいくつか買って、
しめて109.1ユーロ(15,800円)の買い物。
買い出し完了!

トラム28番線に乗って、少し移動して、
ビカのケーブルカーの乗り場に移動。
リスボンにはケーブルカーが3本ありまして
全部制覇したいと目論んでおります。
トラムは落書きがないのに
ケーブルカーは落書きだらけ。
悲しいな。

ピッカ線はわずか3分の旅ですが、
坂の下にテージョ河が見えて
とても絵になる路線です。

夜に約束している鴨ごはんの店の下見をして
街の中を散策します。
この建物はサン・ロケ教会、
日本の歴史と所縁あるイエズス会の拠点です。

サン・ロケ教会の内部。
布教を命じられた宣教師たちはこの教会から、
幻の黄金の国「ジパング」に旅立っています。
また信長の晩年の1584年に
「天正少年使節団」がリスボンにたどり着いた後、
1か月ほど滞在した教会です。

グロリア線のケーブルカー登りの乗り場。
3つあるうちの2つ目制覇。
上まで行って、サン・ペテロ・デ・アルカンタラ展望台で
しばらく休憩して、また出発。

レスタウラドレス広場
広場なのに人がいないな。

歩いて3つ目のケーブルカー乗り場まできました。
ラヴラ線のケーブルカー。
ここのケーブルカーが一番 人が少ないな。
落書きも少ないね。
これでケーブルカー制覇できました。
やったね。

ケーブルカーを降りて歩いていると、
現地のおじさんに「日本人?」と聞かれた。
そうだと答えると、
「それなら是非、その先の壁、見ていきな」と
教えてくれた。
そういえば、モラエスの家がこのあたりにあったね。
モラエスとは、ポルトガルの軍人で文筆家、
世界に日本を紹介した人として知られています。
(私は知らなかったけど・・・)
あっ、ドアの上にアズレージョ。

ここポルトガルで育ち遠い日本に旅立ち
日本を愛し、芸者のおヨネと出会い、
内縁の妻とし、その後おヨネに先立たれると
おヨネの故郷の徳島に移住し
おヨネの姪である斉藤コハルと暮らしますが、
コハルにも先立たれます。
1929年、モラエスは徳島で生涯を閉じます。
思いがけず、ポルトガルで日本語を読み
不思議な感覚になっています。

ラブラ線の乗り場から、下って戻ります。
運転手さんは女性でした。
こっち側は残念ながら落書きがありますね。

 


先ほどと違う道を選んで散策していると
カフェの壁に、変わったアズレージョ発見。
女性が牛の乳しぼりをしている絵です。
手前にはヤギもいます。

こちらは牛飼いが放牧させている絵柄。

カフェを過ぎて、また夕飯をご一緒する約束まで
まだ時間があるので、グロリア線のケーブルカーに
もう一度、乗ってみたりして。
もうケーブルカーは満足しました。

この旅でひとり参加されていた女性3名
(九州のお母さん2人と、東京の先生)には
お世話になりました。
バスの席を取っていてくれたり、
土地の名物のお菓子を私の分も買ってくれたり。
何かささやかなお礼をしたいなーと思っていたところ、
園芸店で可愛らしい小さな小鳥の置物を見つけました。
植木鉢とかにそっと置くもののようです。
九州のお母さん2人は、園芸がご趣味だと聞いたので
何羽かいる中からふたりに似た子を選んで
プレゼント用に包んでもらいました。

学校の先生は園芸の趣味がないので、
「羊のチーズを食べてみたい」と言ってたので
ロシオ広場近くの食材店で、
羊のチーズを買ってプレゼントすることにしました。
Manuel Tavares で購入。
このお店でアゼイタオンも購入。

ロシオ広場で待ち合わせして
女性4人でレストランに向かいます。

あまだ明るいうちに下見にきた時に撮った写真。
鴨ごはんのレストラン
Tasca do Manel
友人のY子さん家族(さとなお家族とも言う)が、
テロマエロマエの作者ヤマザキマリさんに
(マリさんが以前リスボンにお住まいだった頃に)
連れてきてもらって、とても美味しかったと聞いて、
ぜひ行ってみたかったの。

じゃがいもとブロッコリーが乗った
鶏肉の炭火焼きみたいなもの。

ふつうのサラダ
飲み物はビールにしてみました。

さきほど見つけた「小鳥の置物」と
羊の小さなチーズを3人にお渡しした。
お母さんたちとても喜んでくれたのでよかった。

これが名物、鴨ごはんアローシュ・ド・パト。
鴨が細かくなってご飯と混ざっていて、
昨日のタコのごはんのようなリゾット系ではなく、
炊き込みご飯や、炒飯のような感じ。
日本人なら絶対口に合うと思う。
満足、満足。

タクシーを呼んでもらい、走り出して2分ほどで
またもや
紺色のマフラーが首にないことに気が付く。
昼に続いて2度目だー。なんてこったー。
お母様たちが「戻ろう」と言ってくださり、
お店に戻り本日2回目のフレーズ、
「マフラー忘れてしまったんですけど・・・」と言う。
お店の方とお客さんまで「来た来た〜」と笑ってる。
どうかしてるよ、わたし。
大ボケして、ポルトガル最後の夜、終了。


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