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台湾(台北)3日目、2月27日。
7時過ぎホテルを出発。
朝食はMRT善導寺駅近くの「阜杭豆漿」で。
9月に来た時は1階が工事中でしたが、
すでに工事は完了してて綺麗にリニューアルされてました。
でも2階は相変わらず、ばっちいです。

豆漿、鹹豆漿、薄焼餅、油條、焦糖舐酥餅
ちょい頼みすぎたけど、どれも美味い。
豆漿は下に沈んでいる砂糖をかき混ぜずに
食べるのが甘さがちょうどいい。
前回は厚焼餅(卵焼き入り)を食べたが、
薄いほうがサクサクしてて私は好きだ。

食後、善導寺駅近くの「茗泉堂茶荘」というお茶器屋さんへ寄る。
ここは台北に来る度にお茶器を買っているので、今回も何か旅の思い出にひとつ買って帰りたい。
8時からオープンしているはずなのだが、ちょっとお留守みたいなので、店の前で少し待っていると、
間もなく店主がお戻りに。今日は妹さんだ。
作家物の赤い出目金の茶碗をひとつ購入しました。

朝、9時。タクシーでホテルへ戻ります。
ホテルの地下にあるDFSギャラリア・台北でショッピング。姐さんが化粧品をいっぱい買ってた。
私はSKUを使っているのだけど、ここは取り扱いがないので、何も買わず。
11時。ホテル内のJTBラウンジへ行って、和昌茶荘に置いてあったマイバスパンフの九份ツアーの申し込みに。
ふたりだけど大丈夫みたい。13時にホテルに迎えにきてくれることに。
そうなると、13時までに食事を済ませておかねばならないってことね。
どうしようかぁ〜とホテルの部屋で、備え付けの雑誌などを読んでいると、耳寄りな情報ゲット。
南門市場の中にある『億長御坊』というお惣菜屋さんは、何かの惣菜コンテストで優勝したらしい。
南門市場近くの官庁街に勤める人は、帰りにここのお惣菜を買って帰る人が多いとも書いてあった。
こういう一般家庭で食べられているものが食べてみたかったのだ。
姐さんと「ばぁ〜っとタクシーで行ってさ、買ってまたタクシーで帰ってさ、ホテルで食べようよ!」と合意。
そうとなったらダ〜ッシュ。

『億長御坊』は買ったことは無かったけど、
美味しそうだから買ってみたいね・・・と
過去に何度も言ってた店だった。
どれも美味しそうで、迷っていると
日本語の話せるお母さんっぽい店員さんが付いてくれた。
ちょっとずつでも構わないよ、って言ってくれたので、
気になった惣菜を味見させてもらい、
美味しかったものを片っ端から注文してみる。
試食はしなくても食べたかった臭豆腐は
1個でもいいと言ってくれたので食べる絶好のチャンス。
軽く興奮しながら、楽しく選んだのは下記の8品。
 * 茄子と挽肉の炒め物
 * 薄切り筍の炒め物
 * ニンニクの芽の炒め物
 * 豚の角煮
 * 殻つき海老
 * 粽(肉入りチマキ)
 * もち米入り蓮根
 * 臭豆腐(辛くないバージョン)
お隣の店でマラカオも買って、またタクシーで帰る。
ホテルでさぁ食事。

海老はピリッとしてて、豚の角煮は甘め。
マーボ茄子よりさっぱりしている茄子の炒め物は
毎日食べても飽きない味。美味しい。
ニンニクの芽の炒め物はシコシコしてて風味よし。
もち米入り蓮根は砂糖の甘さが強く、
惣菜というよりお菓子に近いかな。
臭豆腐は私は臭いがダメでしたが
姐さんは「全く問題ない」と言ってました。
お惣菜を買って食べるのも楽しくて良いよ、お薦め♪

約束の時間にホテルの入口に行くと、女性のガイドさんが待っていてくれた。
そして車は運転手つきの黒のベンツ。客は私たちだけなんだって。
車の中でガイドさんが「九份」の名前の由来について話してくれた。かつては9世帯しか住んでいなかくて、
外の町と物々交換した食べ物なり物資を9つ分けたから「九份」なんですって。
かつて静かだった村は、19世紀に金鉱が発見され瞬く間にゴールドラッシュに沸き、そして金の価格が下がり
採掘を止めてからは、しばらくの忘れられた時代を経て現在は観光地として残っているそうです。
ガイドさんの話を必死に聞いて相槌を打っているのは私だけで、姐さんは夢の中。
いつだって姐さんは乗り物に揺られて3分も経つと、目を閉じて寝ちゃうのよ!
でも口は閉じたほうがいいと思うよ。ぷぷっ。
九份は雨だった。

九份で一番有名な茶藝館と言えばここ、「九份茶房」
こちらのオーナーは画家で、奥様は陶芸家の日本の方なのだそうです。
オーナーが20年ほど前に100年以上の歴史があるコケだらけで
ボロボロで廃墟同然のここを買って、多額な資金をかけ
アトリエ兼茶藝館にすると知った人達は、皆、
止めたほうがいいと言ったそうです。
先見の目がある芸術家のご夫婦なだけに、
雰囲気のある素敵な茶房になっています。

私達が注文したのは、何のお茶だったかしら。
和昌茶荘にはないお茶にしたんですけどね。
お茶葉代+水代(ひとり100元ぐらい)
茶藝館だからお茶屋とは値段が違うのは当然だけど、
結構いいお値段してます。
姐さんはお茶のチーズケーキ、私はお芋のお饅頭を。

いたるところに置いてあるアンティークも素敵なのですが、
和式の便器や小便器に花が飾ってあったりするのは、
どうも私は生理的に好きではありません。

映画『千と千尋の神隠し』のモデルになったといわれる九份。
確かにそんな雰囲気があります。
左の写真は、「九份茶房」のオーナーが営んでいる茶藝館の
「天空之城」の前にある階段です。
深い霧で上の方が写ってませんが、上から右の方へと続いています。
これも『千と千尋の神隠し』の湯屋の外階段のモデルだと
ガイドさんは教えてくれました。
そう言われてみれば、そんな気がしないでもないけどね。
「天空之城」ではお茶をいただき、中を案内していただいた。
芸術家の作る内装らしく、古いドアがパーテンション代わりに
使われていたり、日本の欄間がガラステーブルの中の
天板に使われていたり、インテリアも見ていて楽しいです。
海に面しているので、天気がよければテラス席は最高でしょう。
次に来ることがあれば是非そうしよう。
帰りに資料館のようなところで、九份の歴史の映像を見て、
待っていてくれたベンツに乗ってホテルに帰りました。
贅沢なツアーだったなぁ。

ホテルについてからは、お待ちかねのエステです。
私達が宿泊しているグランドフォルモサホテルの
売りのひとつでもある「沐蘭SPA(ムーラン・スパ)」です。
世界トップレベルのスパ「Four Season Bali Hotel」から
技術者を招いて指導を受けたのだそうです。
私達がお願いしたコースは
『旅人のやすらぎ-時差ぼけ解消 1時間45分』 
NT$3,800。日本円で約12,000円です。
長い廊下を歩いて、個室に向かいます。
わくわくしますねぇ。
写真をたくさん載せたいから小さめで。

案内された個室が広いのなんのって。
こんなに広い部屋、初めてだぁー。
この写真を撮ってる場所は部屋の中央付近です。
入口近くには、私専用の着替えルームやトイレ、
洗面台、ガラス張りのシャワーブースなどがあります。
シャワーブースはミストサウナにもなります。
部屋のど真ん中には、大きなバスタブがあります。
まだ湯は、はっていません。
広々としたトリートメントルームからは
台北の街の明かりが見えます。
まずはシャワーを浴びて、バスローブに着替えます。

奥のソファーに用意してあるジンジャーの
お茶を飲んで体を温めます。
この頃、エステシャンが入ってきます。
エステシャンは日本語があまりできなくて英語でやり取り。
まずは銅のたらいに海塩、アロマオイル、
バラの花びらの入ったお湯で足のマッサージ。
アロマオイルもいくつかの中から選へます。
私はラベンダーにしてもらいました。
さ、ここからベッドに移動して少し照明が落ちて、
全身オイルマッサージのスタートです。
この間は天国のような時間でした。

ウトウトしてるような起きているような、
その中間ぐらいを漂って芯からリラックス。
耳元で「デザートの用意ができました」のささやく声。
そぉ〜っと起きると、いつの間にかバスタブには湯が張られ
薔薇の花びらが浮かべられ、デザートとハーブティが。
一口サンドとフルーツ。
バスに入りながら、ゆったりと食べるんだって。
BGMに鳥のさえずりなんかも聞こえてて、
こんなにいい気分のエステは初めてよ。
これで12,000円なんて嘘みたい。
最高にリラックスできました。

九份でお世話になったガイドさんに、
鼎泰豐は
小籠包だけじゃなく、酸辣湯と空芯菜炒めが
名物なんだと教わった。
空芯菜炒めは同感。だけど酸辣湯は意外だった。
でも考えてみたら、昨日隣の席の台湾の男性2人は
その3つ、ちゃんと頼んでたっけ。
そう知ると食べたいと思うのが食いしん坊の性なのだが、
エステでもう21時をゆうに過ぎている。
これから
鼎泰豐ってキツイなぁ・・・。
そういえば、フォルモサホテルの近くに鼎泰豐の
京バージョン?「京鼎樓ジンディンロウ」があったはず。
鼎泰豐に比べて町の食堂って雰囲気ですね。
私達は地下の席に案内されました。
そろそろ22時になろうというのに、まだ人がいっぱい。
 *
小籠包
 * 土鶏湯
 * 牛肉麺
 * 空芯菜炒め 
小籠包は鼎泰豐より野性味あるというか濃い感じ、
鼎泰豐の方が上品な感じがします。
大好物の
空芯菜炒めは断然鼎泰豐に軍配です。
炒めて時間が経ってると思われ、
炒めた汁が黒っぽく、美味しさ半減でした。
牛肉麺は普通。
土鶏湯は滋味溢れる風味で、風邪ひいた夜に食べたら、
一晩で風邪も治ってしまいそうです。

3日目終了。


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