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6日目の朝、恒例、朝の散歩。
カッパドキアでは昨年2013年に
日本人女性刺殺事件もおきているから
ホテルのまわりだけに留めておきます。
ホテルの横から見たエルジェス山(3916m)。
富士山に似てる気がした。

 

ホテルの真ん前は「鳩の谷」

 

ホテルはウチヒサールから僅か300m。

 

テーブルマウンテンは、ローズバレー。
特に夕日に照らされた時間は美しいと言われています。
朝の景色だけど、見られて嬉しい。
こんな見晴らし抜群のホテルに泊めてもらえてラッキーでした。

 

素敵だったカッパドキアに別れを告げて、
国内線でイスタンブールに戻ります。
飛行機なので時間短縮できて良いですね。
イスタンブールに到着後、眩暈に襲われる。
私、三半規管が弱いのだ。
乗客全員のスーツケースが40分くらい出てこないハプニングあり。
ガイドさんが空港スタッフに抗議してくれてる間、
私は椅子に座ってジッーとして、眩暈が回復するのを待つ。

 

ここはイスタンブール。
ヴァレンス水道橋
イスタンブール郊外から水をひくために
コンスタンティヌス帝によって建造をはじめ、
ヴァレンス帝の時代に完成しました。

 

まずは腹ごしらえ。
ランチはケバブの有名店、眺めが最高の「HAMDIレストラン」。
ガラタ橋もよく見えます。
テーブルにはパンと、白っぽい四角く切った山羊チーズとクルミ、
少し黄色っぽい色をしたくるんとマルくしたバターがありました。
「え〜山羊のチーズ・・・?」と、ツアーの皆様の眉間に皺が寄る。
こういう時、山羊チーズにまだ抵抗がある人が多いんだなと知る。

 

トルコ風薄焼きピザのラフマジュン
ひき肉がのってます。

 

現地の人は、山羊のチーズとクルミをパンに乗せて食べるのだと
ガイドさんから教わったので、私も同じように食べてみた。
うん、普通に美味しい。
ツアーの皆さんは山羊のチーズを平気に食べてる私を見て
「すごーい、なんで食べられるの?臭くない?」って言ってた。
山羊チーズって人気無いのね・・・・。悲し。
私のまわりには大勢いるチーズオタクな人たちのほうが
全国的には極々稀な集団だったのだ、と今さらながら再認識。

 

ドネル・ケバブ。
ケバブにはアイランを合わせるのが現地流だとガイドさんから聞いたので
私もマネして塩味ヨーグルトドリンクのアイランを注文。
脂っこさをさっぱりさせる効果があるとか。うん、確かに。
ケバブは肉を回転させながら焼き、表面を薄く削いだもの。
牛肉ですが、羊の脂をかけてあり、羊の臭いがしっかり。
山羊のチーズはあんなにダメだとおっしゃる方も、
羊の脂の匂いは分からないという。なぜに・・・?
こっちの方が明らかに野獣の匂いしてますよ。

 

こちらトルコの代表的なお菓子のバクラヴァ。
薄いパイ生地のフィロを何枚も重ねて
ピスタチオやクルミなどの刻んだものを挟み、
オーブンで焼いてから、超甘いシロップに漬けたもの。
ナイフを入れると、じゅわ〜っとシロップが出てきます。
甘さ控えめのデザートに慣れた日本人の舌には
かなり甘く感じ、歯にしみるほどです。
でも1週間トルコにいると慣れてくるもので、
美味しくいただきました。

 

さぁ、おまちかねイスタンブールの観光のスタートです。
こちらの正式名称、スルタンアフメット・ジャミイ。
青く美しいため通称「ブルー・モスク」と呼ばれています。
世界遺産です。

 

世界で一番美しいモスクと評されています。
外観はブルーグレーとグレーで、ミナレット(尖塔)は6本。
(6本全部を写真に写すのは難しいです)
世界中のモスクの中でも、6本はここだけだそうです。
なぜ6本なのか?
諸説あるそうですが、このモスクを建てたアフメット1世が
「黄金(アルトゥン)の」と設計士に命じたのに
「6本(アルトゥ)の」と聞き間違えたためだとか。

モスクの中に入るには、女性は布を頭に巻く必要があり
ストールのようなものを用意するように事前に説明を受けていたので
ブルーモスクにちなんで青色のストールを取り出して巻く。

 

モスクの中に入ると、青と紫のグラデーションが美しい世界。
高価なイズミックタイルで装飾されています。
外観のようなブルーグレーの寂し気な感じは全くなく、
パステルカラーというか、ほんわかした癒しの色。

木の柵から中はお祈りの場なので、
イスラム教徒の人しか入ることができません。
異教徒の私たちは柵の外側を歩きます。

 

イズミックタイルによる細かな装飾に溜息がでます。
ガイドブックで見るより実際に見るほうが何倍も美しく、感動する。

 

ここ数年、旅行先でイスラムの文化に触れることが多く、
その芸術的美しさに魅了されている私。
その一方で、イスラム過激派と言われる人たちによるテロ行為に
イスラム教に対する恐怖を感じているのも事実。
そんな日本人、いや世界中がイスラム教に抱くイメージの低下を
現地ガイドさんは、懸念されていて、
イスラムの教えでは人を殺めてはいけないとしているから
イスラム過激派はイスラム教ではないと言っていた。
私もムスリムへの偏見を持たぬようにしていかねば。

それぞれの宗教を互いに尊重し合い認め合うことで、
道は違っても、大きな幸福に向かってはいけないものだろうか。
そんな思いでこの美しいムスクを眺めていた。

次はブルーモスクの向かいにある博物館のアヤソフィアへ。
赤い外観、こちらも世界遺産です。
元々はローマ帝国時代にキリスト教の大聖堂でした。
後に4本のミナレットが追加され、中にはミフラーブも作られ
キリスト教のモザイク画などは漆喰で塗りつぶされ、
イスラムのモスクに改装されました。

 

そしてオスマン帝国滅亡し、トルコ初代大統領のアタチュルクによって、
長年塗りつぶされていた漆喰をはがし、モザイク画を蘇えらせ、
博物館として公開されています。
現在は無宗教の文化財の扱いです。

モスク時代、漆喰で塗りつぶしていただけで
モザイク画を壊していなかったため、
現在、こうして私たちも見ることができます。
しかし、ドームの上部の壁画などには痛みもあり、
足場が組まれて、修復中の部分もありました。

 

聖母子の壁画の下にミフラーブがある光景。
そして左の丸には予言者「ムハンマド」
右には「アラー」とアラビア語で書かれています。
6月に訪ねたスペイン・コルドバのメスキータも、
キリスト教とイスラム教が混じり合ってましたが
ここも、そんな空間。
こんな風に、宗教同志が仲良くなれたらいいのにね。

アヤソフィアの中にある1本の柱に丸い穴が開いているところがあって
そこで親指を当てて,ぐるっと一周できれば願いがかなうという
観光スポットになっているところがありました。
せっかくなので、チャレンジ。
余裕で出来ました。
同じツアーの人が写真に撮ってくれていました。

聖堂だった時代は入口だったところに、
見どころのひとつの「聖母子に献上する皇帝」のモザイクがあります。
現在は出口となっているため、モザイクを背にしてしまい
気がつかずに出て行ってしまうことが多いそうです。
そのために、鏡に映して気づかせようとしてくれていますので
最後の最後に振り返って、お見逃しなく。
窓から差し込む光が、モザイクのガラスに反射して
キラキラ光っています。
はめ込まれたガラスは一つずつ角度を変えているためだそうです。

アヤソフィアを出て、地下宮殿に向かいます。
振り返ると、
ピンクの路面電車。
ちょっとまわりの雰囲気に合ってませんね。

 

ここが地下宮殿
ぼんやりと赤い照明に浮き立つ大理石の柱。
幻想的というか、映画の中のシーンというか
異次元に迷い込んだような気がします。

 

宮殿という名前で呼ばれているけれど、
実は宮殿ではなく、地下貯水池です。
正式名称は「イェレバタン地下貯水池」だそうです。

1980年代の発掘調査で発見されたもの。
現存する東ローマ帝国の貯水池としては最大規模。
およそ20kmも離れた郊外の森から水道橋を通じて
ここまで引いてきて、8万㎥を貯水したそうです。
世界遺産に登録されています。

が暗さに慣れてきたので池の中を見てみると、
魚がたくさん泳いでいるのがわかりました。
これは大事な水に万一毒を入れられたとしても、
魚が死んで分かるように、とのことです。

ガイドさん、一生懸命説明中。
この孔雀の羽根のような模様の柱「蛇(涙)の柱」には
アヤソフィアの柱と同様に穴が開いていて、
親指を入れてぐるりと一周できたら、願いが叶うというもの。
欲張りな私、再度挑戦。
楽勝、楽勝。

宮殿を進んで奥に行くと、柱の下にメドゥーサが。
なんでもこの地下宮殿に使われている柱は、
古代ギリシャ・ローマ時代の神殿などからリサイクルしたものだそうで、
おそらくこのメドゥーサもどこかで使われていたもの。
逆さまに置かれているのは、メドゥーサと目が合うと
石に変えられてしまうから、という理由らしい。

 

お隣にはメドゥーサさん横向きの柱も。
柱の長さが足りなかったために継ぎ足しとして使われたようですが、
微妙にずれて垂直でないように見えます。
メドゥーサもこんな重いもの乗せられて、お気の毒です。

グランドバザールで買い物です。
入口で解散して、入口で集合です。
実は入口はいくつもあって迷路のようだから、
「ここから入った」と入口の写真を撮っておいて、
迷子になったらそれを見せろとガイドさん。
はい、入口の写真、撮っておきました!
しかし写真がコレだ。ひどすぎる。
迷子にならなかったから良かったですが・・・。

 

イズミック焼きと呼ばれる絵皿や宝飾品、
はたまた、楽器、Tシャツ、キリム、ランプといろいろな店があります。
似たような店がたくさんあり、何本も何本も道が分かれていて
闇雲に歩いたら、こりゃ帰れなくなっちゃう。

バザールを歩いていると、あちらこちらから
日本語で話しかけられます。
「ダメよ〜、ダメダメ」
まさか、トルコで聞くと思いませんでした。

今宵のお宿は、イスタンブールの市街地から結構遠い場所にある
シェラトン・イスタンブール・アタキョイホテル
キングサイズのベッドがひとつ。

となりには長いソファのある
オフィスルームのような部屋が続いている。
他のひとり参加の人たちの部屋は、
セミスイートではなかったようです。
もしかして私の部屋はラッキーだったのも。
チェックインして少ししたら、夕食に出発です。

夕飯はガラタ橋にあるシーフードレストラン。
ガラタ橋からはライトアップしたイエニ・ジャミイが見えます。

ガラタ橋は2階建ての橋
上では釣り人が釣り糸を垂らしています。
釣れた魚は下のレストランで買い取ってくれるそうです。

ネプチューンレストラン
たしかそんな名前のレストランだった。
前菜はヨーグルトに野菜が入った何か、
イカと野菜のマリネ、

白インゲン豆の何か、
ほうれん草のソテー、

鯛の焼いたもの。

フルーツ

ベリーダンスのオプショナルツアーに行かれるメンバーとは
ここで別れて、行かないメンバーはホテルに戻ります。
そしてホテルに戻ったその足で、ホテルの前にあるデパート内の
スーパーマーケットで買い物をした。
トルコのチーズ2種類、ローズウォーター、コロンヤ、
豆、チョコレート、バラジャム、など細かいものいろいろ。
トルコ、最後の夜、スーツケースのパッキングを頑張る。
荷物を少なくするためもあり、日本から持ってきたスープを飲んで寝る。

 

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