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5日目、12月19日
ディジョンからボーヌへ電車で30分ほどの小旅行です。
今日はかなり冷え込んでるので完全武装です。
血栓防止医療用ソックス、
お尻あったかファイテンのタイツ、
膝までのソックス
キャミソール、
ヒートテックのシャツ2枚、
カシミヤのハイネックセーター、
カシミヤの半そでチェニック、
ダウンのロングコート、
皮の手袋に、カシミヤのマフラー、ウサギの毛皮帽子。
着過ぎだと思うでしょ?
あまい。
こんだけ着ても寒くて寒くて・・・半端じゃないんだから。

 

5日目、12月19日
ボーヌの駅は実に地味で、人もまばら。
シーズンオフを実感し、ちょっと不安になる。
日本人夫婦らしき人が駅で写真を撮っていたので、
帰りに撮ろう・・・と思って、結局撮り忘れる。そんなもんだ。

せっかくボーヌまで来たのだから、
コート・ド・ニュイや、コート・ドール(黄金の丘)の畑やワイナリーを
ぜひとも訪ねたいと思うのがワイン好きの性ですが・・・・、
まぁ、冬だし、葡萄も実ってないし、冬のツアー少ないし、
姐さんはワイン飲めないから興味なさげだし、
という様々な理由により、ロマネコンティの畑などなどは
次回のお楽しみにすることにして、ボーヌの街だけ散策します。
駅から、まっすぐの道をズンズン歩いていき、
円形の城壁で囲まれている旧市街地を目指します。

城壁の中をしばらく行くと
開けた広場にやってきました。
工事中の
テル・デューの前にある
観光案内所を訪ねたが、
まだオープンの10時前なので閉まってる。
じゃ、ガイドブックに必見!と書いてある
「ブルゴーニュワイン博物館」に行きましょ。
共通券(ワイン博物館、オテル・デュー)を購入。
基本的なワイン作りの方法から道具の紹介、
古いボトルやラベルが展示されていて、
古代から現代に至る、ワインの歴史が
いろいろと紹介されています。
パウチッコされた日本語のガイドもあります。
中世に建てられたブルゴーニュ公の宮殿だった
建物も見る価値あり・・・らしい。

博物館を出てまた外を歩きだしたけど、とくかく寒い。
博物館の中も暖房があるとこと無いところがあって、寒くて震えてたし・・・そんなのあり?
今までもストラスブールやディジョンも充分寒いと思ったけど、ボーヌの寒さは格が違うよ。
芯からガンガン冷えていく。寒い寒い。観光客がほとんど居ないのも頷ける・・・。
姐さんと吸い寄せられるように、テキトーにあったカフェに入る。
ボーヌの街に似合わぬアバンギャルドな格好のお姉さんが迎えてくれる。
とにかく暖ったか〜いカフェオレ・・・そうカフェクレームをくださいな。
手も温めながら、暖かいカフェオレで生き返る〜♪
そだ、生き返ったらトイレも行っておかなくちゃね。
姐さんの「一人歩き」に載ってたフレーズ、「トイレは何処ですか?」を丸暗記して聞いてみた。
Où sont les toilettes ? (ウ ソン レ トワレット?)
ちゃーんと通じて、あのね、それはね・・・って感じでトイレの場所をフランス語で教えてくれた。
・・・わ・・・わかんねぇよ、でトイレは何処なのよ。答えはフランス語で言っちゃダメよぉ。

テル・デュー(Hotel Dieu)。
直訳は「神の館」、1443年ブルゴーニュ公国の大法官
ニコラ・ロラン夫妻が、貧民救済は富める者の務めと考え、
貧しい人達も無償で医療を受けられるようにしたもの。
この施療院には50ヘクタールの葡萄園があって、
その利益で運営していた。
ワイン教室の先生から本を見せてもらって
予習してきたから、楽しみにしてたんだ。
正面は工事中でしたが、見どころの
ブルゴーニュ建築の特徴でうる彩色瓦の
幾何学模様の屋根がある中庭が無事でホッ♪
本と同じだ、綺麗だね〜。

礼拝堂の手前に赤いベッドがずらりと並んでいて、
病人はベッドに横たわったままミサに参加できたという。
別棟では当時の台所や薬壷や医療器具、手術道具、
病人が使っていた銀食器なども展示されています。
へたれなので、少し怖くなった。
1971年まで実際に病院として使われていたとのこと。

 

さてお腹も空いてきました。
お昼ごはんにしましょう。
何件か見て、私のアンテナに触れた店に決定。
「Le Conty」
地下のワインカーヴを改装した店内で
雰囲気もいい。
赤ワインをグラスで頼もう。
Serres de chorey 6ユーロ、約1,000円。

ショレイ村のセラー?
勉強不足でよくわからないや。
でも、美しい赤色で熟したベリーの香り
このワイン美味しいわ〜♪
グラスワインでこの味が出てくるところが、
ボーヌのすごいところだわ。

 

料理は鴨のコンフィ。
付けあわせのトマトには、
黒オリーブのペーストがのってます。
コンフィ、実は初めて食べました。
旨っ!
勝手に脂っこいイメージを持ってたけど
ぜんぜんそんなことなくて、
パリパリっとした外側と、内側は旨みをジュワ〜っ含んでる。
これからは、この店の味を基準とします。
デザートも出たけど・・・忘れてしまった。
ふたりで40ユーロ。6800円ほどか。
ユーロ高が恨めしい。
でも、ワインも美味しかったし、大満足。

ノートルダム教会。
ディジョンでもノートルダムってあったから、
もう頭ん中ごちゃごちゃだよ。
ボーヌの人はのん気なのか、ようやく19日の今日になって、
入り口のクリスマスの飾り(馬小屋のキリスト誕生場面)を
作成しようとしていました。
写真は静かな裏庭。

ボーヌの外壁、環状道路沿いにある歴史あるネゴシアン。
Bouchard Pere & Filsブシャール・ペール・エ・フィスをひやかしつつ、
寒さの限界を迎えた私たち、もうディジョンに帰ることにしました。
とにかく、ワインを買っても、機内に持ち込めないという現実は、私の購買意欲をガクンと下げます。

ボーヌの駅まで歩いて、切符を買おうと電車を探すと、何やら前の電車が40分ほど遅れている模様。
まっ、急ぐ旅じゃないからいいけれど、ゆっくりいきましょう。

車窓からみる葡萄畑。
霜ですか?雪ですか?
とにかく寒いです。
次に行くならば、ぜひ秋の収穫の時期に行きたいものです。

 

今日の夜はどこかに食べに行く胃の元気がなくなったので、
ワインやヨーグルト、リンゴ、グレープフルーツ買って、
ジュラで買ったコンテとモルビエで、ホテルで簡単に済ますことにしよう。
選んだワインは、コレ。
BOURGOGNE HAUTES COTES DE BEAUNE 
emile chandesais
せっかくボーヌに行ったんだもん、ボーヌを飲まなきゃね。
姐さんは1杯で完了だから、ひとりでゴクゴク。
普通に美味しいワインでしたが、
お昼に飲んだワインのほうが美味しかったかな。

明日はとうとうパリに移動です。
この旅も大詰めで〜す。

 


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