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香港二日目、ホテルの窓から見ると
空がどんより雨雲がひろがってて今にも雨がふりそうな感じ。

そうそう、ホテルの不満ばかり書いてしまいましたが、
部屋は広くて清潔で気持ちがいいですよ。
と、フォローしておこう。

ホテルからすぐのヴィクトリア湾まで歩いて行ってみます。
突然のスコールに一時避難しながらも、
なんとか対岸の写真なんかも撮ったりしてみます。


海沿いにプロムナードが約1km続いていて、
その一部は「アベニュー・オブ・スターズ」と呼ばれ
香港スターの手形などが歩道に埋め込まれています。

「あっ、ジャッキー・チェン発見!」


 

←「あっ、アチョーの人!」
ブルース・リー。

あっ↓知ってる、知ってる、リー・リンチェイ、
またある時は、ジェット・リー。
かまこ姐さんが大ファンで、私も何本か映画みてる〜。
手、ちっちゃいね。

 


あるプレートのまわりに、人だかりを発見。
誰だろうね〜と、のぞいてみると・・・

「ジャッキー・チェン・・・?また?」

ここでfukuちゃんが気付いた。
「ジャッキー・チェンは漢字で成龍だからこっちが正しいよ!」
じゃ、さっきのは誰?
ジャッキー・チュン?誰だ、それ。
どうりで他の観光客、誰も写真を撮ってないはずだよ。

だいぶ天気も回復してきたので、このあたりでフェリーに乗り込んで香港島へ渡りましょう。
地下鉄でも行かれますが、やっぱりフェリーに乗るのがお約束でしょう。
もちろんオクトパスでピピッと通過です。

 


どうやら1階の二等に乗船してしまったらしい。
地元の人ばかり。
写真を見ると確かに(下層入口)と書いてあるね。
2階はもっと眺めがいいはずなんですけどね。

一等 2.5HKドル(28円)
二等 2.0HKドル(22円)

恐ろしく安いので、入り口を間違えずに
一等に乗り込みましょう。



「名都酒樓」
香港中環金鐘道95號統一中心4樓

中環駅から地下鉄でひとつ、金鐘駅(ガムチョン)に行き、
朝ごはんもまだなので、ちょっと早めの昼食にします。

数ある飲茶の店の中、私が選んだのは「名都酒樓」
金鐘D出口を出ると目の前です。

人件費の関係で香港でも少なくなってきた
ワゴン飲茶を楽しめるお店です。
ワゴンの店なら他にもいくつか候補があがりましたが、
こちらは昼時になると、ホールの中央に
点心エリアが設けられて、その場で野菜を茹でたり、
大根餅などを鉄板で焼いてくれたり、
お粥も自分で好きな具材で作ってもらえるのです。
これって、いちいち蒸篭の蓋を開けて見せてもらわなくても
指差し注文できるのがいいんじゃない?ということで。



白い中華風のコックコートを着ている
オバサン達のいるとこが点心エリアです。
まず席に案内されたら、席に置いてある伝票を手に
点心エリアを偵察にいきましょう。

何があるかな〜?わくわく。




うわっ♪美味しそう♪
もう絶対、コレいく。
いい照りの手羽の上には、
すったショウガが乗ってます。

「これひとり2つで合計4つ頂戴な!」
オバサン首を振って、皿に6つも入れた。
一皿が6つと決まっているようだ。
多いけどしょうがない。

商品と交換に伝票を渡すと、
スタンプが押されて返されます。
超簡単システム、観光客も問題なし!

点心エリアからワゴンを出発しようとしてるオバサンに
「小龍包、頂戴な!」と声をかけると、今はまだ無いという。
私の持っていた伝票を見て席を確認し、
「後で席まで持ってってあげる(広東語)」とたぶん言ってた。

 



あっ、なんか焼いてる〜♪

赤いピーマンの肉詰めとか、
日本の焼き餃子そっくりなやつとか、
正方形の大根餅とか、
海老と葱入りの腸粉みたいなやつとか・・・

fukuちゃんどれいってみる?
この海老のやつ?
よし、そうしよう。

「この海老のやつ、ひとつ頂戴な!」

「これ?はいよ。(広東語)」
と渡された海老と葱入りの大根餅は、
お皿にこんもり。
ポーション、デカッ!




受け取ったお皿を持って席に戻ります。
お茶はジャスミンティをオーダー。
お腹が膨れちゃうから、ビールはやめとくよ。

手前は焼いた海老と葱のやつに
白胡麻と、甘めのブラウンソースがかかっています。
海老の風味と、葱がモチモチの粉物に合いますね。
う〜、ビール飲みたい。

奥の手羽は、もう間違いのない味。
五香粉っぽい香りが日本のと明らかに違ってて、
甘辛い醤油にショウガも効いてて美味し〜♪
これこそ、ビール飲みたい。

あんまり美味しいから、あっという間に3つ完食。



こうしていろんなワゴンがやってきます。
ワゴンの前には料理名が書かれた
赤いプラカードが下がっていますが、
日本人にはパッと見で何の料理かわかりません。

そういう時は、オバサンを呼び止めて、
「これ見せて♪」と言うのが一番です。
日本語で言っても、英語で言っても、
オバサンとはもう以心伝心。

蒸した物だけでなく、ガラスケースのワゴンも
まわってきます。
ガラスケースには、鶏や豚のローストとか
内臓系っぽいのもありました。
もちろんデザートもね。



さっきのオバサンが小龍包を持ってきてくれました。
写真、右上ね。
ほんとは4つ入っていたのだけど、
写真を撮る前にfukuちゃんが食べちゃった(笑)

手前が海老の入った餃子。
ワゴンのオバサンに「蝦餃子?」と聞いたら、
そうだって言うからもらったのだけど、
いわゆる私の食べたかった蝦餃子ではなかった。
海老の入った肉餃子だ。

奥の緑のが韮菜餃子。
ニラがたっぷり入ってて、豪快な味。



通りがかりの店員さんを呼び止めてリベンジ。
紙にペンで「蝦餃子」と書いてみせたら、
「わかった、持ってきてやるから待ってろ!(広東語)」と
言って去っていき、しばらくしたら、
ちゃんと私の欲しかったコレコレ、
ピンク色の餃子を持ってきてくれました。

大きめに刻んだ海老しか入ってない餃子。
形も色も味も、私のイメージそのまま。
上品すぎず、美味しい。

10%のサービス料入って、254HKドル。
がっつり食べてふたりで2,800円で飲茶なんて・・・幸せ♪

お店の外に出たら、午前中の雨が嘘のようにあがって、カンカン照り。
雨のことばかり考えてたけど、これは日焼け対策と、水分補給を考えたほうがよさそう。
しかし、日焼け止めクリームはホテルに置いてきてしまったし。
何をやってんだよ、私。

 



中環(セントラル)は経済の中心地。

以前、香港島に来た時は、
ビクトリアピークには行ったけれど
あまり街は歩かなかったので
じっくり歩いてみたいと思います。

今回、fukuちゃんが方向音痴というか
地図が読めない人だとよくわかりました。
毎回毎回、地図を見ながら逆に行こうとする。
ほんと、びっくりするよ。



世界一長いと言われるヒルサイド・エスカレーター。
中環街市ビルからハリウッドロードなどを越えて
山の中腹ぐらいまで動く歩道が続いています。

朝から10時くらいまでは山の上に住む方たちが
降りてくるのでエスカレーターは下り用。
それを過ぎると上りになるそうです。

写真だと伝わりませんが、ものすごく暑くて、
汗がポタポタとエレベーターの上に落ちるほどです。
私、あまり汗をかかない方なんですけどね。

 



エスカレーターの下には、ザ・香港という雰囲気の
看板がニョキニョキ飛び出たような
さまざまな道が通りすぎていきます。

その反対に欧米人が多いお洒落なバーがあったりして、
ただエスカレーターに乗っているだけでも
いろんな表情が見えて楽しいです。



エスカレーターを途中で降りて歩いていると
エッグタルトで有名な「泰昌餅家」を発見。
よくぞ店の情報を頭に入れていた。
えらいぞ〜、私。
「fukuちゃん、ここね、
エッグタルトで有名なんだよ。」

じゃあ、買っていこうよ。
「ふたつ下さ〜い」

後で食べようね。



「文武廟」

香港最古の道教寺院。
文学の神の文昌帝と
武術の神の関帝が祀られています。



うわ〜、すごい。
天井から吊らされた
渦巻きの線香がたくさん。

 



この渦巻きの線香の中央には、
願い事が書かれた紙があり、
すべてが燃えるまで約2週間かかり、
燃えきる頃には願いが叶うと言われているそうです。

お線香の煙と香りに圧倒されました。

お参りさせていただいてありがとう。



文武廟の前の公園でひと休み。
途中のコンビニで買ったポカリスエットを飲んだり、
サラサラシートで身体の汗を拭き取って、
少しリフレッシュ。

湿度が高い香港では、サラサラシート大活躍!

文武廟の公園からすぐのところにある
キャット・ストリート。
120〜130mぐらいの道に骨董店とか
どう見てもガラクタにしか見えないものを
売る店が並んでいます。

 



かつては泥棒市場と呼ばれいたそうです。
何か盗まれたら、すぐにこのキャット・ストリートにくると
すぐに見つかったという。
泥棒はネズミ、捕まえるのは猫、ということでしょうか。
それって、盗品を扱っていたってことですよね。

 

さて、ここからはスカパーで見て
fukuちゃんが絶対に行きたいと言っていた
海鮮の乾物屋店さんへ向かいたいと思います。

なのにfukuちゃんったら、店の名前も場所も
何もメモってきてないんだよ!のんきだねぇ。
へへ〜ん、私は店の名前、メモってきたよ〜。(得意気)

 

 



乾物ストリートとして有名な永楽街へ向かいます。
しかし、永楽街を歩けど歩けど、店が見つかりません・・・。
永楽街の端から端まで歩いても店がなく、
とうとう上環駅まできてしまいました。

しばしの涼を求めて、デパートに入ってみます。
涼しさに頭がようやく回転し始めたのでしょうか。
私のメモ帳をもう一度チェックしてみる気になりました。
そこには店の名前の他に、徳輔道西と書いてある。
これは何だ?これは通りの名前だ。
なんだなんだー、永楽街じゃないじゃ〜ん。
もう歩くの嫌だからタクシーでメモ帳を見せてさ、
連れてってもらいましょ〜。
運転手に「徳輔道西は長い、店は知らない(広東語)」と言われたので、
「走りながら探すからゆっくり走って」とお願いしてみた。
道の右はfukuちゃん、左は私が担当。
メモには、店の名前は「徳成海味」。
「黄色とオレンジの縞々の日よけが目印」と書いてあります。
見逃さないようにしなければ。



あった〜!

私の担当の左側にありました。
よかったよ〜、見つかって。

「徳成海味」
香港徳輔道西94號
徳輔道西と修打蘭街がクロスするところだ。メモメモ。


欲しかったのは干しホタテの貝柱、
干し海老、蝦子(シャーツー)。
蝦子は昨日の麺屋さんで食べた赤茶のふりかけみたいなやつ。
芝海老の卵を乾燥させたもの。

ホタテ貝の貝柱も、いろんな種類があります。
高いものは日本の宗谷産のもの。色も濃い。
試食させてもらうと、種類によって味がずいぶん違う。
色の濃いものは旨みが強く、塩分も控えめ。
崩れの一斤(600g)で420HKドルのに決めました。
日本円で4,600円ほどです。

干し海老も味がいいのと、色が綺麗なの、二種類買いました。
蝦子は貴重らしく物は少ないそうです。
大事に冷蔵庫に保存されているものを
量ってもらい、必要量だけ買います。

後でホテルで確認したら、色の綺麗な干し海老が入ってない。
この日の会計係のfukuちゃん、全く気が付かなかったって。
暑くてクタクタだったもん、仕方ないよ。
またのお楽しみってことで♪

 

 


「繼L(ヨンキー)酒家」
中環蘭桂坊威靈頓街32-40號

ガチョウのローストで超有名なお店。
お昼に夜の予約をしようと店に伺ったら、
今日の予約席はいっぱいだから、
来たら名前を書いて待つように言われたので、
6時ちょい過ぎと少し早いけど、
来てみたら即案内されました。
香港では、早めに行けば予約なくてもいけますね。

店の前にはガチョウのローストが吊るされてます。


まずはお通しのように出てくるピータン。
実はこれ、名物なんです。
「皮蛋酸薑」 

通常2〜3ヶ月、灰と土の中で熟成させますが、
こちらのは20日ほどで取り出すそうです。
でも、前に見たのはまだ黄身の中心が黄色かったけど
これはもう黒くにってきていますので、20日ではない気がします。
でも日本で食べるのより、ねっとりとしています。


あらあら、また白灼蝦です。
昨夜の金山海鮮酒家で食べた海老より大きく
甘みも強いようです。
とても美味しい♪

唐辛子の入った醤油ダレも
つちらの方が旨みがあって美味しい♪


青菜を頼んだら、空芯菜がどっさり。
台湾で食べたようなニンニク風味。
汁も黒くなってなくて(炒めてから時間が経つと黒くなる)良い。


これがこの店の名物中の名物、ガチョウのロースト。
「金牌焼鵝」
60年以上前に屋台から始まったお店を
香港随一の名店にまで押し上げた料理。

はちみつと十数種類のスパイスを調合した
特性ソースに漬けて、炭火でじっくりと焼き上げたもの。

皮はパリパリでいい香り。
中の肉は、北京ダックの身に似ています。
特製の梅のソースにつけていただきます。
もともと野禽類の身はそんなに得意ではないので、
肉は数枚いただいて、皮を重点的に。
皮はパリパリしてて大変美味しいですが、
さめるとパリパリ感が失われます。
香港の冷房との戦いです。

お腹いっぱい。大満足。

 

 


香港島の夜のお決まりのコース、
ビクトリアピークで100万ドルの夜景といきますか。

繼L酒家からタクシーでピークトラムの駅に向かいます。

土曜の夜だから、ものすごく混んでいて、
ピーク・トラムに乗るまで40分くらいかかりました。
並ばなきゃよかった・・・。

 

雷が鳴る中でのビクトリアピーク。これが100万ドルの夜景。ん〜雨で100万ドルはないね。30%オフぐらい?

見終わって、また雨の中を並んでピークトラムで戻り、ピークトラムの駅からはすぐタクシーに乗り込んでホテルへ帰りました。
熱中症にもならずよかったですが、かなり体力を奪われた一日だったなー。

お風呂からあがって、昼間に買ったエッグタルトを食べようということに。
「ごめーんMiwaちゃん、かばんの中で帆立貝柱とか干し海老の下敷きになってたみたい・・・」
かつてはエッグタルトだったと思われるものがふたつ。
真っ二つに折りたたまれて、さらに潰れてる・・・。
「ははは・・・きっと味は変わらないよ。お腹に入れば一緒一緒。(汗)」
ホント流石
は「泰昌餅家」、潰れても美味しかったですよ!


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