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4日目の朝は8時30分出発でさらに南下し、
グラナダへ向かいま〜す。
バスに乗るなり、グラナダまで7時間かかると聞いて、
朝から気持ちが萎える。

風力発電が山際を連ねています。

 

スペインの国道沿いで何度も見かけた黒い牛の巨大看板。
これは酒造メーカーの「オズボーン社」のもの。
もともとは色も文字もあったそうですが、
国道沿いの広告が禁止となり、黒く塗りつぶしたということらしい。
現在ではスペイン国道の名物となっている。

 

乾いた大地。
こんな景色が延々と続きます。

 

ムルシアまでやってきました。
日本ではあまり知られていない街ですが、
チーズ好きなら知らない人はいない。
ムルシア・アル・ビノの故郷です。

 

バスの隣を走っていたトラックは三段の荷台
生きた豚さんたち。

バスに乗っているだけで体力は使っていないのですが、
ちゃんとおなかは空いてくるから不思議。
ランチに小さいカヴァがあったので注文してみた。

こちら、冷たいスープ。
このムルシアあたりではトマトがよく取れる。
そのトマトを主にしたガスパチョ。
キュウリ、にんにく、玉ねぎと沢山の野菜の味が合わさって、
そして冷たくて、この暑い季節には特に嬉しい♪

メインは鶏肉。
普通に美味しくてよかった。

甘いデザートに、さらに甘いソースがかかっています。
なぜ2個もあるのか・・・

さらにバスに揺られて
こんな景色が続きます。

もうそろそろ、グラナダに到着しそうです。
グラナダと言えば、レコンキスタ(国土回復運動)の最後の場所となったところ。
歴史は得意じゃありませんが、少し勉強してきたので
じっくり見たいと意気込みは満点。

まずはアルハンブラ宮殿のお隣、カルロス5世宮殿から。
現地の日本人ガイドさんと、スペイン人のガイドさんがつきます。
こちらはガイドの規制が厳しくて、人数に合わせたガイドを
付ければならないそうです。

 

レコンキスタ完了後のカルロス1世の時代に建造。
コンサートが行われるらしく、椅子が運びこまれていた。

次はアルカサバ。
13世紀、勢力を増してきたレコンキスタに備えた城塞で
「赤い城」と言われる所以となった。

世界遺産、アルハンブラ宮殿の内部に入ってきました。
私は現地のスペインガイドさんのチーム。
日本語ができないので、一緒に付いて歩いてるだけで何も説明してくれないけど。
「メスアールの間」
メスアールとは裁きの意味で、執務や裁判が行われていたところ。
キリスト教の支配後は礼拝堂。

礼拝堂の奥の見事な装飾。
アラビア語でコ奥のーランの聖典が刻まれています。

メッカの方角に作られているミフラーブ。

大使の間。
アルハンブラ宮殿の中で最大の広さの大使の間は、
諸外国の大使たちによる王への謁見や
レセプションなどの公式行事が行われたところだそうです。
白い壁面と天井にも、装飾が施されています。
すごい・・・・のひとことです。
天井は暗い色をしているので、夜空のように感じました。

美しい・・・・・

アラヤネスの中庭。
アルハンブラ宮殿というと、この絵ですね。

「ライオンの中庭」が見えてきました。
このあたりは王の居住スペースで、
王以外の男性は立ち入り禁止のハーレムでした。


中庭を取り囲む美しい柱廊の装飾も見事です。

12頭のライオンの噴水です。

ネコのような可愛らしいライオンですが、
血なま臭い話があるようです。
王妃の不倫相手がハーレム
に忍び込んだ、
しかしその人物を特定できなかった王は、

36名の騎士全員を殺害し、その首を噴水の中に放り込み、
溢れた血で一面は血の海になったとか。

二姉妹の間
鍾乳石装飾が施された天井は
ムカルナスと呼ばれるもので、イスラム建築独特のもの。
見上げて首が痛くなるけど、ずっと見ていたい。
溜息がでる美しさ。
アルハンブラ宮殿は今まで私が見てきたイスラム建築の中でも断トツの美しさ。

アルハンブラ宮殿の王宮から谷を隔てた丘の上にある
王の夏の別荘ヘネラリヘェまで歩いていきます。
別荘い言えど、ここもアルハンブラの一部ですけどね。
その丘から見た眺め。

緑多い安らぎの空間です。
噴水のあるアセキアの中庭。
音がするような噴水はイスラム様式ではないそうで
これは後に作られたものだと、ガイドさんがおっしゃっていました。

ゆったりとした時間が流れていたのだろう

さきほどの反対側からの写真。
この噴水で水のしぶきを音に表している曲が
「アルハンブラの思い出」だそうです。
トレモロ奏法で奏でる名曲ですよね。

アルハンブラ・・・すごい。

お土産屋さんに寄り、グラナダ焼きの藍色のザクロの絵のついた小鉢を自分用に買う。
そしてホテル
にチェックイン。
22時近くまで明るいので、部屋も眩しいくらい。
ひとりなのに、無駄に広〜いお部屋。

ホテルのビュッフェで夕飯。
暑さと疲れで食欲があまりない。
これだけ食べるのが精一杯。

「小食なんだね」と言われ慣れない言葉を聞く。
私としたことが・・・・。

はオプショナルツアーでフラメンコショーです。

洞窟レストランまでの道すがら、夕焼けに映えるアルハンブラに遭遇。
車を降りて、赤いアルハンブラ宮殿をしばし眺める。
スペインで何度も耳にしたギターの名曲の
「アルハンブラの思い出」のメロディが頭の中を駆け巡り・・・
私を少しだけ切なくさせる。

フラメンコショー。
スペイン人はフラメンコは見に行くとは言わず、
聞きに行くと言うそうです。
女性2名+男性1名のベテラン3名でのステージ。
休憩を挟んで、別の女性2名+男性1名の若手3名でのステージ。

情熱や怒りや悲しみなどの感情は
ベテランチームからのほうが、ズンズンと伝わってきた。
グラナダの夜は、いい夜だった。


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