5月2日 乙巳
兄弟相論の事、向後に於いては、是非に付き和平を仰せらるべきの由、今日これを定
めらる。
5月5日 戊申
鶴岡神事例の如し。北條の五郎奉幣の御使いたり。
5月10日 癸丑
左金吾三浦の海辺に出でしめ給う。列の笠懸有り。十騎射手を撰ぶと。
5月20日 癸亥
御所の御鞠なり。六位の進盛景・紀内行景・細野四郎兵衛の尉・富部の五郎・稲木の
五郎・比企の彌四郎・源性等これに候ず。員二百二十・五百二十。伯耆少将・北條の
五郎等、脚気を煩うに依って見證に候ず。
5月30日 癸酉
早河庄を以て中分せしむと。田百四十丁六段、預所土肥の彌太郎遠平を停止し、箱根
山に付けらると。