1206年 (元久3年、4月27日改元 建永元年 丙寅)
 
 

1月2日 甲申 霽
  将軍家鶴岡八幡宮に御参り。朝光御劔を持つ。
 

1月8日 庚寅 霽
  御所心経会。将軍家出御す。已下例の如し。導師は三位法橋定暁。
 

1月12日 甲午 天晴風静まる
  今日将軍家御読書始め。相模権の守仲業(束帯)御侍読たり。時刻に御註の孝経を寝
  殿の南面に持参す。将軍家(御布衣)出御す。事訖わり権の守御馬(鞍を置く)を賜
  う。和田の三郎朝盛これを引く。庭上に下り立ち、一拝の後退出す。
 

1月27日 己酉
  故将軍の御時拝領の地は、大罪を犯さずんば、召し放つべからざるの由定めらると。
  行村奉行たりと。