1222年 (承久4年、4月13日改元 貞応元年 壬午)
 
 

8月1日 [百錬抄]
  今夜より彗星乾方に見ゆ。
 

8月2日 丁丑 霽
  戌の刻、彗星戌方に見ゆ。軸星の大きさ半月の如く、色白く光芒赤し。長一丈七尺余。

[皇帝紀抄]
  今夜西方に彗星出現す。
 

8月13日 戊子 晴
  二日より去る夜(十二日)に至るまで彗星連夜出見す。仍って今暁、百日の泰山府君
  御祭これを始行せらる。
 

8月15日 庚寅 霽
  鶴岡八幡宮の放生会、舞楽・御経供養例の如し。今夜彗星の光讒に一尺余り。二日よ
  り毎夜出現すと。
 

8月16日 辛卯 天快晴
  馬場の儀流鏑馬、射手十六騎、一人として中たらずと云うこと無し。次いで競馬・相
  撲等有り。
 

8月20日 乙未 小雨灑ぐ
  去る月二十三日の地震、今度の彗星等の御祈りこれを加え行わる。三万六千神祭は国
  道朝臣、天地災変は親職。この外天冑地府・七座の泰山府君等これを行わる。また鶴
  岡別当法印不動護摩を修す(七ヶ日)。
 

8月23日 丁酉
  彗星猶坤方に見ゆ。長五尺。
 

8月29日 甲辰 晴
  彗星の変見えざるの由、司天等これを申す。