10月12日 戊午 晴
巳の刻御所釜殿の鼎鳴る。これに依って周防の前司親實の奉行として御占いを行わる。
御病事を慎まるべきの由これを申すと。
[明月記]
夜に入り宰相来たり(暇を申さんが為内裏に参る)。明暁下向一定す(出京浄衣騎馬)。
修理の亮時氏馬一疋を引き送る。面目と謂うべし。
10月14日 庚申 晴
釜の恠に依って、御所に於いて百怪祭以下これを行わる。
10月15日 [皇帝紀抄]
山門の僧綱以下三綱所司・日吉の社司等群参し、専修念仏宗停廃の事を訴え申す。
10月20日 丙寅
竈また鳴ると。
10月25日 辛未
六波羅の執り進す所の院宣並びに貴所の御返事等、六波羅に遣わさるの時は、案文を
添え送るべきの由、今日奉行人等に触れ仰せらる。文函に納めらるるの間、存知の為
なり。