1234年 (天福2年、11月5日 改元 文暦元年 甲午)
 
 

2月14日 癸未 [百錬抄]
  今日未の刻、北野宮神殿・礼殿・小社廻廊地を払い焼亡す。火本は北方の在家なり。
  神輿並びに御正体等に於いては取り出し奉る。朝日寺同じく焼亡す。御輿暫く林中に
  御座す。夜に入り宝蔵に安じ奉ると。余焔結成・外記廰等に及ぶ。然れども打ち消し
  をはんぬ。
 

2月24日
  京都の使者参着す。去る十四日未の刻北野聖廟焼失す。当社回禄の例、天延・長徳・
  今度、已上三箇度なり。