1234年 (天福2年、11月5日 改元 文暦元年 甲午)
 
 

11月5日 庚子 [百錬抄]
  改元の事有り。天福の字始めより人受けず。諒闇相続その徴たるの由口遊す。但し諒
  闇中その例希と。
 

11月9日 甲辰 [百錬抄]
  中納言入道(定家卿)前の関白家に於いて新勅撰を被覧す(先院御時奏覧せらる)。
  両殿下監臨し用捨の事有り。百首を切り棄てらると。また入れらるるの人有りと。
 

11月28日
  前の伊賀の守従五位下源朝臣義成卒す(七十八、里見と号す)。これ幕下将軍家の寵
  士なり。親疎これを惜しまずと云うこと莫し。