1244年 (寛元2年 甲辰)
 
 

10月2日 己巳
  近江の前司京都より帰参す。
 

10月3日 庚午
  夜に入り大殿大相国禅閤の御事に依って、除服の御祓い有り。文元これを奉仕す。
 

10月9日 丙子
  御所の御祈り等を始行せらると。
 

10月13日 庚辰
  備後の守の奉行として、博奕等の事沙汰を経らる。双六は侍に於いてはこれを許さる
  べし。下臈に至りては永くこれを停止せしむべし。四一半銭・目勝以下種々の品態、
  上下を論ぜず、一向禁制せらるべきの由仰せ出さると。
 

10月26日 癸巳 晴 [平戸記]
  近日風聞の説、関東の申状一定すと。女房二品の局奏聞せしむと。入道殿天下の御計
  有るべしと。