２月４日　［神明鏡］
　　春日行幸。

２月７日　［鎌倉大日記］
　　午の刻、将軍の御所焼失す。
 

３月１７日　［神明鏡］
　　日吉の行幸。是併東夷征伐の為と関東に聞けれは、相模入道高時大に怒て、二階堂の
　　下野判官、長井の遠江守を指上す。先法勝寺の圓観上人、小野の文観僧正、浄土寺の
　　中圓僧正を六波羅へ召出され、また二條三位為明卿も同召取給。三僧をは国々へ流さ
　　れけり。佐渡に流される資朝卿は誅せらる。
 

５月２０日　［神明鏡］
　　右大弁俊基もまた関東へ召下され、葛原にて誅られけるに角なん。
 

１２月２２日　［金沢文庫文書］
＊＊崇顕書状
　　一、最中の由承り候いをはんぬ。闕所子細無く候か、御在洛の間に、闕所注文に入て、
　　　　相構え御注進有るべく候
　　一、高倉入道返状箱一合、慥に給い候いをはんぬ。
　　一、太守禅閤今度御出生の若御前、去る十二日佐々目へすでに入御候いをはんぬ。有
　　　　助僧正すちむかへに門弟坊にをきまいらせ候て、女房達祇候すの由承り候、早速
　　　　の入御覚え然るべからず候
　　一、奥州拝任以下の聞書等給い候いをはんぬ。奥州昨日持ち来たり候、道蘊子孫の昇
　　　　進、言語道断の事に候か、あなかしこ
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　十二月二十二日

１２月２８日　［皇年代略記］
　　光厳院元服（十七、紫宸殿儀、加冠伝右大臣経忠、理髪権大夫中納言兼左衛門督藤原
　　朝臣冬信）。