コネマラ国立公園をめぐる
 2006.07


コネマラ国立公園の中心的存在はカイルモア修道院です。この周辺だけは御覧のような木々が茂り
満々と水を湛えた湖が控えています。  良く見るとごろごろと石ころがありますが多少肥沃な土が
あるのでしょう。        修道院はこの湖と山を前面借景にして、岩山の麓にたたずんでいます
(N59号線沿いクリフデンから30分かかります。 お薦めできるたった一軒の途中ハンドメイド兼喫茶
の店がありました。  他に、まともな店がないので土地のお土産を求めるのに良いと思います)
 
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修道院の裏山には赤矢印のところに.キリストの像が立っています。 その昔イギリスの議員さんが奥様のため
に建てたと言うことですから、今も昔も利権には縁が深い職業なのでしょうね?   

コネマラ国立公園クリフデン周辺の海岸線です。 海の中まで石が見えていますが海岸線一帯も丘を見れば
泥炭の草原とちりばめたような石の原っぱです。   所々に白砂が堆積した浜が見えますがそれは例外!
R340に沿った一帯は無数の池・湖と石と泥炭の世界です。 湖も泥炭層から流れ出たウイスキー色の川の
集まりですから、水色の湖になれた自分らには、なんとも奇異に映ります。
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泥炭と言っても想像できないですよね、草原の下と岩盤質の間に褐色の石炭のような湿った泥交じりの層があり
ます。 これを写真の様に切り出して乾燥させ暖炉で燃やすのです。 古城ホテルでチョロチョロ燃えていたのが
これだろうと推察しております。   ウイスキーを作る過程での香りや色付けには欠かせない物だそうです。


ドネゴール と グレンヴェー国立公園
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スライゴーを過ぎて北上を続けます。 ドネゴール地方の中心地ドネゴールの町はこじんまりとまとまっています。
やはりメインはドネゴール城でしょう、御覧の通りの城と言うより「やかた」というほうがよさそうなものですが、入場料を
払うと、日本語の解説書を渡されてビックリ!    小さな町ですが、この町にもゴミ箱や公衆便所が完備されいつも
ながら我が観光都市鎌倉と比較してしまいます。


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ドネゴールからN15⇒N13でレタケニー(Letterkenny)の町を過ぎるとグレンヴェー国立公園の中心高原地帯に入りま
す。  グレンベー城は、車を乗り換えて専用車両で公園内を進みます。  トレッキングのコースが完備し国立公園の
秘境を満足できるようになっています。  右側の写真は公衆トイレの入り口です、見事な石組みと盛土の中に組込ま
れたトイレは是非参考にしたいものです。

西北端の町 ダンファギー

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田舎町は街道にしがみつくように小さな集落を作っています。 車で1分も掛からずに町外れに出てしまう、そんな風景
が続きます。  ダンファギーの町の前にある小高い半島は隠れた景勝地で車で一周する事が出来ます。 スリ
ルのある断崖絶壁上をガードレール無しの一車線で周りますが、北大西洋を一望し断崖絶壁を目下にし、退避
場所以外交換不能の道路を慎重に低速で走ります。私にとってはモーハ以上に印象に残った風景です。