2010.2

カンボジア・アンコール遺跡群



アンコールワットの前庭と、中央塔に上がる恐怖の階段
最近観光客用の木製階段が出来比較的楽になっています

(画面タッチで、画像変換)

カンボジアのシェムリアップ空港を降りると、そこはアンコール遺跡群の玄関です。 ハノイから飛行機で二時間弱
2月初旬だと言うのに34度を超える暑さ、冬の成田を発ってきた身体にはなんともキツイものがあります。
アンコールワット・アンコールトムを中心に周囲には多くの遺跡が発見され、まだまだ修復の手も届かぬ物もあると
聞かされました。 ついこの間まで内戦が続いたのですからやむをえませんが、ほぼ他国の援助任せで成り立って
居るのがよくわかります。  国民性でしょうか宗教によるものでしょうか、エジプトやインドにくらべると、たかり精神
が弱いので観光客は助かります。   物売り以外付きまとわれる恐怖感なく、観光して歩く事が出来ると思います。



タ・プローム 建造物を包み込む驚異の大木

通称アンコールワットと思いこんでいた遺跡群は、周囲数十キロに広がって点在しています。ここタ・プロームでは
建造物を掴み込むように聳え立つ巨木に目を見張ることになります。  素晴らしい彫刻もありますが、圧倒的な力
で迫って来るのが、巨木の根っ子です。



アンコールから40km 手つかずのベンメリアの遺跡

崩れるにまかされた手つかずの遺跡ベンメリアを訪れました。  遺跡の石が崩れるままに復元されずに放置
されています。  その石に直接触れながらよじ登って行くのは、なんともスリルと時代を超えタイムスリップした
様な感覚になります。  その規模の大きさと迷路のような構造に、ガイドの居ない韓国人の小グループが出口
を探して途方に暮れて右往左往しているのに出会いました。

     

壁に這う木の根っこが崖越えの頼りです。 ほんの細い根でも人一人を十分に支えてくれます。 この根が成長して
 タ・プロームで見た大蛇ような根に育つのかもしれませんね。   この遺跡は手が入っていないので足元は悪い
のですが、大木が強烈な太陽を遮って日影が多く、乾燥する空気と木陰のお陰で涼しくて助かりました。
     
 バナナの花と実    カシュウナッツの木に実がなっています
     
タマリンドなんて豆のような果物は初めて    これ食べる元気ありますか
     
 何処にでもあるのに、旅行者には高いぞ!    冷えたナツメヤシの果汁で涼を取る(1$取られた)
     

南国カンボジアは、トロピカルフルーツのメッカ!  市場に並ぶ果物の数々は驚きの連続でしかも日本的にいえば
めちゃめちゃ安いのです。 好きなものを少しずつ六種類も取り出して「いくら?」とガイドに聞いたら「6ドル」と言わ
れたので、4ドル(360円)渡したら、果物屋のおっさんがニヤッと笑ってOKでした。 

ガイドブックには、トクトクと呼ばれるバイクで牽くリヤカーの様な乗り物で料金のぼったくりがあるように書かれていま
したが、ここシェムリアップではほとんど心配するようなことはありませんが「○○まで○$で」と言っておけば問題な
しですよ。 タクシーより圧倒的に多いので直ぐつかまりますし(捕まえられる)市内なら二人で2$でほとんどOKです。
長距離は、ガタガタして大変でお勧めしません!   近間を自転車変わりにどうぞ!



これらの彫刻が石造りなのは驚異! バンテアイ・スレイ遺跡

     

バンテアイ・スレイの彫刻は特別精緻で目を見張ります。 欠けやすい石をどのような道具を駆使して、
やわらかな絹のような彫刻を掘りだしたのでしょうか? 大変修復が進んでいます。  これらがすべて
熱帯ジャングルの中に眠っていたのですから大変な事です。 




アンコー・ルトムの石造り、仏像群 日本の援助で修復中です

     
ここは、現在日本の援助で修復が進行しています。 インド・スイス・ドイツ・フランスと各国が力を貸します 

あまりにも素晴らしく大規模な遺跡群に圧倒されましたが、カンボジアの復興に貢献するこの遺跡群が仇になって
遺跡に頼りすぎるエジプトのようになってほしくないと思いました。 これから発展する国です勤勉に働くことの大切
さを、大事にしてほしいと思うのです。  縁あってカンボジアからの研修生を受け入れ、ホームステーを3か月引き
受けた経験から、仏教国民の優しさと、暑さからくるのか、多少の怠惰を兼ね備えた国民性を感じたからです。



アプサラ・ダンスはカンボジアの誇る民族舞踊、指先の反り方に意味があるとか書かれて
いますが、ようわかりません。  優雅な踊りである事は誰の目にも理解出来ますが、
ポルポト政権時代には迫害されて多くの犠牲者が出、消滅しかかったと聞かされました。