2010.2

ベトナム・ハノイ近郊を行く


ハノイの中心街 自転車・バイク・シクロ・四輪車が四つ巴に入り乱れて走る
セダンの前に蟻のように群がるバイク、二人乗りは大人しい、4人乗りもいる
(画面タッチで、画像変換)

土地勘ない物には運転不可能である。 信号を守れば事故になる! 少々暴言に聞こえるが
歩行者の道路横断は命がけに近い。  信号なんてあるようなないような、待っていたら1時間
たっても渡れそうにない。 バイクの流れは朝から夜まで途切れることがないのだ。 ウンカの
ごとくと言う表現がぴったりで、ある意味ではベトナム人のパワーを強く感じる部分である。
バイクタクシーと言う制度? があり庶民の足となっているが、外国人はやめた方がよさそうだ。
誰でもバイクがあれば出来る白タクである。 街角に客用のヘルメットをもってたむろしている。



ハノイから100kmほど離れた山村に少数民族のホナンビン村を訪ねた。 さすがにスモックも晴れ
気持ちの良い山里だ。  高床式の住まいは意外や清潔そのもので、床は黒光りがするほど磨かれ
ヤシとバナナで葺かれた屋根は熱を通さないし、床や壁の空間が風を通して大変涼しいのに驚く。

     

そこに住む人々は観光ずれしていなくて、とにかく明るく接してくれるから気持ちが良い。  お茶や
手作りの酒をふるまってくれるが、わざとらしくないのが嬉しい。  良くあるものを売りつけるための
前哨戦かと危ぶんだが、そこまで擦れてはいないのだ。  勿論手造りの小物を売って多少の収入
を得ようとするが、全く押し売り感がないので爽やかである。   風呂とトイレが見当たらず心配だ。



水中人形劇が最初に考案された寺の池と橋

   
      
ハノイ近郊にあって、ベトナム戦争で唯一爆撃を逃れたと言われる由緒あるタイ寺 


ハロン湾で船上に泊る

 船室 バルコニー付き  食堂とデッキ
 
海の桂林と言われ、世界遺産に指定された、ここハロン湾は確かに見事だが無制限に? 観光船が
増たのか、海の浄化能力を超えてしまったのか、水の色が変り、汚れが目立つのが気になる。 浮遊物
の清掃を、総ての遊覧船に義務付けたら、随分様子が変わりそうに思えるのだが、いかがだろう。

 船内はゆったりとして落ち着ける。  外海とは違いメインエンジンも停泊中は止めるらしく全く音もないし
揺れることもないので、ぐっすりと寝ることが出来る。  食堂もそれなりに整えられ料理も十分満足する
   
ホーは、具材で呼び名が変る  海鮮料理のスターター 

朝食に出たお粥代りかベトナム名物「ホー」 と 夕食の海鮮料理の前菜の茹で海老である。 
ホーはベトナムの国民食、何処へ行っても道端には「ホー」の看板がある。
スープが勝負の米粉の「ひもかわ」と思って頂けばいいだろう。 鳥や牛のボイル肉・香草が乗る。
     
 水上小学校    水上生活者の部落

ベトナム社会はドイモイ政策以来、相当貧富の差が表れてきた様だ。 特に山間部や海上生活の少数民族を
見ると胸が痛くなるほどそれを感じるのだ。  勤勉なベトナム人の事だから、きっと近いうちに相当の発展を
見ることは疑いないが、市民は皆「上の者の汚職が問題だ」と平気で話しているのだから中国とはだいぶ違う。