2009.02

エジプトの世界遺産と砂漠

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 この車の状態を見ていただくとエジプト人気質が想像できると思います。 二車線だろうと三車線だろうと
隙間があれば、3列にも4列にもなり、時には5列にもなってくる。 しかもクラクションが鳴り続けるのだから  
すさまじい。  それで驚いたらこの町では生活できないのだ。 この車の流れを横断する術を身につけね
ば移動もバスに乗ることも不可能になる。  したがってよそ者である観光客には、相当度胸のあるもので
も個人行動はお預けである。    
 
 ホテルでタクシーを呼ぼうとしてもその必要はないのだ。 自動的に売り込み・客引きが寄ってくる。 海外
旅行に慣れていると思っていた自分が可笑しくなる。   タクシーにメーターはなくタクシー料金は乗車する
前に交渉して決めておかねば、ビックリするほどぼられた上にチップを要求される。

 バクシーシと言うそうだが、私には強制的チップと思えて仕方がない。   西洋でのチップはサービスに
対する感謝の対価ととらえていたが、どうも感じが違う。  帰国の空港へ入るまでエジプト型チップに悩む
事になる。  持たない者は、持つ者から金品を貰うのが当然、したがって定価の観念がないという習慣が
あるのだ。 
 だから物を買うのがシンドクなってしまう。  一度だけ、稀にあるスーパーを利用する事ができ定価販売
の有難さが身に染みたものだ。   しかし、そこに行くまでの足(車)の支払いで悩むのだから笑っちゃう!
 勘違いしては困るのだが、決して悪い人たちばかりではない。   そうした習慣だからこちらが慣れねば
いけないのだが、短期(12日間)の旅行では無理と言うもの。

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 上の四枚はカイロの中心街「タフリール広場」付近である。  これだけの大交差点なのに信号はない
し、横断歩道は擦り切れて見えず常にスクランブルでフリーの横断を強いられる。  まあ、よほど旅慣
れたバックパッカー・スタイルが必須で、外国人然としたスタイルでは個人行動は諦めたほうが無難!
  ナイル河の河畔を歩いて見たが、100m歩くのに2回は乗船の勧誘とタクシーの乗車勧誘がある。   
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 エジプトは喫煙天国、ホテルのロビーも水たばこを楽しむフロアーになっていて、のんびりと喫煙を
楽しんでいます。  水たばこはチョコレート・イチゴ・オレンジなど様々な香りがあるそうで、係が炭火を
おこして持ってくると、やおら喫煙が始まる。   一回の喫煙が約1時間と言うからのんびりしたものだ
ホテルや飲食店での喫煙は何とも優雅だが路上の喫煙は右のようにあまり綺麗ではない。 廻し飲み
をしているのは少々恐ろしい。  勿論、紙巻たばこも大手を振って喫煙者天国、嫌煙権は確立しよう
もない。  (2009/3現在)

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 アスワンハイダムで出来たナセル湖    五つ星のナイルクルーズ船(ホテル兼用)
     
 揺れもなく快適な船旅    ナイルの川端だけが緑ですぐ砂漠になる
     
川風は爽やか、荷物の移動もなし、これ最高     3泊4日お世話になった寝室兼居間
     
 川端の田園風景はのんびりそのもの    欧州人は寒くてもも平気で日光浴
     
  いよいよ古代エジプトの世界遺産に出発です。  移動と宿泊と観光を兼ねた便利な乗り物、ちょっと
時間は掛かりますが、荷物を持たず・食堂を探す心配もなく・バクシーシに悩む確立も少ない快適で
身体に負担のない船旅は、年寄り夫婦の旅には最適です。         次に続けます。