2012.12

極夜のノルウエーを   沿岸急行で北極圏へ



冬の沿岸急行最大の魅力を宣伝する一節です 「私も未経験者オーロラを見るなら船上が最高!」 に乗りました

なぜなら=船は動いているから、天候が悪くても、 晴れの領域に行く可能性が強い=ふむふむ納得
なぜなら=陸上と違い海上は人工の明かりが無いから観測には最高に条件が良い=ふむふむ納得
なぜなら=オーロラが出るまで船内で待てばよい、オーロラが出たら船内放送をする=ふむふむ納得

言われてみればその通り!  これはもう沿岸急行に乗らない訳には行かぬだろう。
思い切って長期間乗ればオーロラチャンスは6日間もあるぞ!  少々高いがこの際
最高の部屋で11泊を頑張ってみようではないか、と予約をとり意気揚々と出かけました

 
部屋も、これだけ広くて
   
風呂場もばっちり
 
船内吹き抜けのエレベーター
   
勿論パソコン室も完備
 
沿岸線だから大きくはないが
   
ガラス越しに厳冬の風景も空調の効いた室内で

これが我が家の824号室 
   
世界につながるOA机も完備です

と、ま〜設備はばっちり暖房完備、これでは文句の付け所がない快適生活です。  ところがところが落とし穴!

船は動いているから、天候が悪くても、  晴れの領域に行く可能性が強い =三脚を立てて写真を撮ろうとして
はた、と考えてしまいました。 
船が動けば
星も動きオーロラも動く、この当たり前に気付かなかった私の負け!

陸上と違い、海上は人工の明かりが無いから観測には最高に条件が良い=観測には良いのは人間が見るから
オーロラは非常に弱い光で人間の目では見えるが、カメラは30秒以上の長期露光が必要!  海上は闇だが
船にはいろいろな光がある。  標識灯もなしに航海できるわけがないし、船室や廊下の光を忘れた私の負け!

オーロラが出るまで船内で待てばよい、オーロラが出たら船内放送をする=だから寒い処で待たなくても良い。
なるほど、これは本当でした!    6日間で1度だけ放送を聞いて屋上ヘリポートへ一目散に飛び出しました。

表題の写真も落ち着いてみればオーロラと船の合成写真であることが直ぐわかるはず。 嘘とは言わないがもう少し
親切に書いてほしかった。   (下の写真は本物です 船が動くので、星がまるで蝶の様に舞って写ります)  



11日間缶詰めになって、やっと念願かなって物にしたオーロラの七変化す。   船旅の楽しみはまだまだあります。
沿岸急行は元来が沿岸に住む方の足・そして生活物資の生命線ですから一日に4〜7つ位の港に寄港しながら進んで
行きます。    一時間以上停泊する港では下船して町に運動がてら散歩に出たり、船会社が企画する、いろいろな
観光やエクスカーションに有料で参加することもできます。    私たちは犬ぞりにチャレンジとミッドナイトコンサート
そして、地球最北端の岬を見物するツアーに参加を申し込みました。



氷点下の雪上を風が横殴りに吹いて、地吹雪がおこります。  凍てついた氷や雪が滑るかと思っていましたが
冷えすぎて融けないために思いのほか滑りません。  これが午後2時、光の無い世界はなかなか慣れません。
(画面タッチで、例の最北の岬に立つ地球儀が現れます)



これは日の出であり夕暮れでもあります。  12時ごろに明るさのピークを迎え、2時過ぎには暗くなります。
したがって人の住むところには常に照明が灯され、当然暖房があるのでしょうから電気の無い時代には、
それはそれは大変だったのでしょう。    それにしてもノルウエーでは廃墟と言うものを見かけません。 
消費税は日本の比ではありませんが、それだけ老後は保証されているのでしょうか?    商売にしても
非常にのんびりした物を感じます。  日本的に言えば売る気があるんだろうか?  とさえ思えるのです。
(画面タッチ 静まり返る冬の田舎町)



こんな感じで港々を回って荷物を集配して行きます。    夏には白夜で素晴らしい風景が続くのでしょう。
大小さまざまな数千の島や、フィヨルドを縫うように走る北海航路は、まさにフィンランドの生命線であり最大
の観光路線でもあるのです。   港の近くには商店が並びますが開店休業に見えるのです。 商品が豊富
ですから、やはり相当の消費力があるに違いありません。  (画面タッチ クリスマスを迎える雪の商店街)



怖いもの知らずでチャレンジした犬ぞりは五頭立てで力強くそりを引いて行きます。  「ドライバをやるか」と問われ
「勿論!」と手を上げたものの、ハンドルがあるわけでもなくブレーキと言われる櫛歯を足で踏みつけるだけのこと
77才でチャレンジするスリル満点のアドベンチャー。  走行中に写真を撮る予定でしたがこれままったく不可能!
(画面タッチ 犬ぞりとは、こんなもの!)

     
トナカイのそりにもチャレンジしてみましたが、やはり文明の利器が 私には相性が良いようです。 
     
ワンちゃんご苦労さんでした。 遊びの後にはサーメ人のテント村で温かい食べ物が振る舞われます。  



ミッドナイト・コンサートはこの教会で開かれました。  おりしも街中はクリスマスセールの真っ最中、と言っても
それほど人がいるようにも見えないのですがとにかく商品は豊富!  お菓子の家はどちらでも飾るようでどこの
町でも見かけました。    (画面タッチ お菓子の家の数々)