ユカタン半島には、ほとんど河川が見当たりません。 石灰質の大地には水が溜まらぬようで 全て地下水となって見えないところを流れています。 人の住むところにはセノーテと言う地下 水脈の地上部分が陥没して出来た、大型の天然の井戸のようなものがあり、生活水を供給して います。 セノーテには透明度が高く深度の深い水が満々と蓄えられ、観光客はそうした いずみで泳ぐことが出来ます。 遺跡付近のセノーテでは、生贄の血液を洗い流したと聞くと とても泳ぐ元気はありません。 上から覗くと水の深さが不気味に伝わってきます。 (画面上の⇒を押してください 動画と音声が出ます) |
気が遠くなるような直線続きの道路がジャングルの中を切り開いて行きます。 450mmの望遠で撮った直線道路
です。 村と村をつなぎ川も池も橋も交差点もない不思議な光景が延々と続くくのです。 一見道路は整備されて
居るように見えますが、当地のガイドさんによると道路予算の大半が汚職のリベートに吸い取られ、その分舗装が
薄くなり、紙のごとくなると嘆いていました。 丁度その日の新聞に大臣が汚職で逮捕された記事がデカデカと
載って居り、日本からのODA資金も、まともには生かされていないと聞かされました。 (画面タッチ 変換)
セレストゥンの入り江に出来た干潟はフラミンゴが丁度立ってるほどの、深さに砂が堆積し、多分餌が豊富に
獲れるのでしょう、毎日朝になると300キロ先から飛来し、日没にはねぐらに帰ると説明されました。 自然は
不思議なものですね。 深みにはペリカンの群れが悠々と浮かんでいます。 入り江とも河口ともつかぬ
この一帯はワニが多く、遊泳には向かないと話していました。 エビ漁が盛んで漁師が盛んに網を入れています。
(画面タッチ ペリカンの群れに変換)
マングローブの茂岸辺の中には、いたるところに湧水があります。 木製の遊歩道を歩くと丁度セノーテの
海辺版の様に川の代わりに湧水がコンコンと流れ出ているのが解ります。 海水と淡水が混ざり合う一帯は
まさに、動物たちの格好の餌場に違いありません。 それにしても地球の歩き方にはバスで観光する話が載って
居ますが、私が見たところ余程町に近い遺跡以外は「ツアーバス」を利用しない限り、 公共交通はありません。
勿論この干潟にしろジャングル内の遺跡にしろ、個人チャーターの乗り物以外では訪問困難です (画面タッチ)
町の周りが城塞で囲まれた都市カンペチェ それにしてもカラフルな町です。 ここが世界遺産なら
鎌倉は絶対推奨されるべき都市ですが、歴史が違うんですかね~? (画面タッチ 城壁内へ)
その中心がカテドラル、夜になるとライトアップされ広場の周辺が人出でにぎわいます。 それほど明るくは
ありませんが、田舎町のこととて、裏路地以外、夜間でも危険を感じることなく出歩くことが出来ます。 建物は
相当古いそうですが、ペンキで塗りたくられると、時代を感じることが出来なくなりますね。(画面タッチ 変換)