昨日あんなに遅くまで踊っていたのが祟って、荷造りは遅れるは、タクシーは出払っているはで、ロンドンに着いたのは午後1時過ぎ。部屋にとりあえず荷物を入れて、お昼ご飯を食べに行く。B&Bの近くには、英国トラディショナルフードを出すパブ&レストランがあって、そこのベジタリアン・パイと季節のホットサラダがお気に入りなのだ。学校のご飯も結構美味しいけれど、ランチはいつも冷たい料理なので、こんなアツアツを食べれるのは嬉しい。
近くをぶらぶらしてからB&Bに帰ってベッドに腰掛けると、目が開けられないくらい眠くなってきた。Miyu先生もそんな感じ。「じゃぁ、ちょっとだけ」とか言って、目覚ましをセットしてガーッと昼寝。
アラームが鳴って2人とも渋々起きる。まだ眠いけど、今日は楽しみにしていたミュージカル「CHICAGO」のチケットを買っているので、遅れたら大変。開演前までに晩御飯も食べておかなくちゃ。
劇場はコベントガーデンとトラファルガーの中間にあるアデルフィ。近くのレストランは、まだ夕食には早い時間なのに、開演前の食事を取る人で結構込んでいる。「お昼を食べた後で寝ちゃったから、軽いのにしよう」と言いつつ、しっかりスパゲティーを食べて(一皿2人分くらいの量。ソースは美味しかったけど、麺がフォークに巻こうとするとぶちぶち切れるくらい柔らかくて、イギリスらしい茹で方だった。)劇場に入った。
「CHICAGO」は、1975年にボブ・フォッシーの演出・振付で初演したものを、1996年にウォルター・ボビーがプロデュース&演出しなおして絶賛されたものだけれど、1996年のトニー賞ではリバイバルミュージカルとして各賞を総嘗めして、ロンドンでも観客と批評家から絶賛されたという前評判通り、すごい迫力で素晴らしかった。ダンスもバンドも歌も最高。しかも私達の見た日には、初演でヴェルマ・ケリーを演じたチタ・リヴェラがロキシー役をやっていて驚き!70歳くらいだと思うけれど、キックする足も高く上がって、軽々とダンスをこなし、コケティッシュなロキシーを演じていた。
終わった後は、トラファルガー広場までちょっとぶらぶら。劇場のこもった空気の後では、夜風が心地いい。場面場面を思い出して話しながらもう1バス停歩いて、いつもの24番にのってホテルに帰った。