サマースクール旅日記 (August.1999)
 
     
  9日(月)食事とティータイムのこと

昨日と同じく朝6:40目覚ましが鳴り、7:00起床。
まず台所に行って(ワンフロア6室で、共同の台所と扉の向こうの内廊下に2室のトイレがある)電気湯沸し器(あっという間に沸騰する)のスイッチを入れ、お湯を入れたカップを持って帰って部屋で日本茶を飲む。水が硬水なのであまり美味しくないけれど、このほのかな苦味が胃を刺激すると同時に目を覚まさせてくれるような気がするので、海外に行くときでも必ず持って行くことにしている。

窓を見ると、びっしりと結露。昨日より更に気温が低そうだ。迷いながら最後にスーツケースに入れた、デニムのシャツを重ね着して出かける。

昨日より少し早い時間に食堂に到着。
ここはシリアルの種類が豊富だが、迷わず大好きなアルペン(ナッツとレーズンの入った胚芽入りブラウンシリアル)を選ぶ。グレープフルーツを取り、ブラウントースト(パンはクロワッサンとホワイト/ブラウン・トーストの3種類。暖めた容器に入っていて、おばさんに取ってもらうシステム)を2枚もらう。かごの中からバターと蜂蜜を選んで、紅茶をカップに注いで、先に来ていたEriさんたちのテーブルに合流。今日はちょっとゆっくり食べられそうだ。
日本から持ってきた「ごまきな粉」をアルペンにたっぷり振りかける。食事はヴェジタリアンを選んでいるのだが(日本ではもちろんなんでも食べるが、私の場合毎日レッスンを受けて疲れてくると、重い物が消化できなくなるようだ)ここの食事はいまいちたんぱく質が足りないみたいだったので、今年はいろいろと持ってきてみた。これでミネラルとビタミンE、B1B2も補えるはずだ。

ダンステクニックV、モーブのゼネラルクラスを受け、コーヒータイム。
コーヒー、紅茶、ハーブティー、チョコレートが選べ、クッキーが用意してある。私はニコちゃんマークのような、クリームとラズベリージャムをサンドしてあるのがお気に入り。午前中は紅茶をいただく。

今日のダンスクラスはジム先生だが、朝食のときKanakoさんからベーシック・ティーチングのアセスメント(いわゆる教育実習のテスト版みたいなもの)の生徒役をたのまれていたので、残念ながら受けられない。でも、こういうことは助け合わなくっちゃね。

ランチはいつもバイキング。
フレッシュサラダ、ライスサラダ、パスタサラダ、コールスローサラダ、ビーツ、2種類のキッシュが基本で、これにミートパイ、鯖のソテー、ツナ、ハム、チーズ、なんかが日替わりで出る。それとヨーグルト、果物、パンが別テーブルに置いてあって、好きなように取る形(バナナは超人気で早く行かないとない)。今年はなんだか寒いので、暖かいものが何もないのが残念。それでも前の会場だったハートフォードに比べると、内容は断然良い。
以前はお昼が待ちきれないくらいで「良く食べますねぇ」と感心されるくらい山盛り取っていたけれど、朝の「ごまきな粉」が効いているのか、そんなにおなかが空かない。今回は食後すぐの2時からインテンシブが入っているから、あまり沢山食べると動けなくなるので、これは助かる。たった大さじ1杯くらいの量なのに不思議なくらいだ。今度から忘れないように持ってこなくっちゃ。

昨日と同じくインテンシブを受け、引き続き同じ部屋であるミックスクラスを受けることにした。ジム先生は私を見るなり、「Setsuが来ている」と言ってにっこり。インテンシブのメンバーもちゃんと来ているし、やっぱり昨日サボったのはまずかったらしい。まぁ、終わってしまったことは仕方がない。今日から頑張ることにしよう。

午後のティータイムでは、いつもハーブティー。ブラックカランツと書いてあるのが、ハイビスカスやローズヒップも入っていて酸っぱくて美味しい。しかし今日は咽喉がちょっと腫れてきたので、レモン&ジンジャーを飲むことにする。無謀にも、タイ航空に半袖ポロ1枚で乗って来たAdachiさんの風邪がうつったみたいだ。いやだなぁ。なんだか寒気もするし(実際雨が降っててすごく寒いけど)…
ということで、ダンステクニックとクリエイティブがそんなに受けたい先生でもなかったこともあって、またまたサボって昼寝に帰った。

起きたらなんだかすっきりして、顔色もいいみたい。結構まとまった時間寝たものね。ベットが沈んで腰が痛いのが気になるけれど…
夕食まで30分あったので、胃を起こすため緑茶を飲む。

夕食は結構ボリュームがある。朝同様セルフサービスなので、お盆とフォークやナイフを持って列に並ぶ。
パンを取ってバター(マーガリンもあるけれど、イギリスは断然バターが美味しい)を取り、係の人に「ヴェジタリアン・プリーズ」と言うとメイン料理を入れてくれて、その後野菜の付け合せはどれがいいか聞かれる。
メインは日替わりで、リコッタチーズとほうれん草のカネロニ、カリフラワーのグラタン、マドラス風ヴェジタリアン・カレー等々。ミートの人には、サーモン・ソテー、ローストビーフっぽいの、ハム・ステーキ(人のはあまり見ていないので定かではない)等が出ていたようだ。
付け合せは、大抵人参とヤングコーンといんげんまたはポテト。黙っているとすごい量を入れてくれるので、「スモール・プリーズ」と必ず言うことにしている。
そしてデザート。学食とはいえ、侮れない美味しさだ。ケーキの上にイギリス独特の甘くないカスタードクリームや生クリームをかけて(しかも私はたっぷりと)席まで持っていく。

Eriさん撮影のデザート、ぺカンパイとベリーのタルト。
生クリームがかかっていないけど、Eriさんは嫌いなのかな?

「日本人は海外でも群れたがる」とよく言われるけれど、イギリス人もフランス人もスイス人も食事の時には皆そうだ。国別のグループが自然と出来る。クラスの時にはばらばらなので、情報交換するとしたら食事かティータイムの時しかないし、食事の時くらい自国の言葉でリラックスしておしゃべりしなきゃ、消化に悪いってものだ(英語の苦手な私の場合)。
Adachiさんの風邪がますます悪そうなのが気になる。聞けばもったいないのでクラスに全部参加しているとのこと。まだまだ先は長いんだから、ちゃんと寝て早く治さないととだめでしょう、と年上の人に向かって生意気に説教する。回りの人だって迷惑だもの。というか、正直に言うと風邪をひきやすい自分が何より困る。こういうことを想定して風邪薬を余分に持ってきたので、3日分ほど持っていってあげた。早く良くなってね。

今日のイベントはビデオ鑑賞。風邪っぽいのが気になるので、パスして部屋に帰る。
ノートを見ながらモーブを復習。その後友人宛に絵葉書を書こうとするが、2枚書いたところで眠気に勝てずダウン。11時就寝。