サマースクール旅日記 (August.1999)
 
     
  13日(金)EriさんChisaさん一足先に帰国

今日は試験の日で、部屋や担当ティーチャーが変わっているから、朝一番にボードで確認。ダンステクニックVは、ジム先生が試験官になっているのでお休み、朝のゼネラル・クラスは同じ理由でリリアに変わって、1つ下のカラーのクリムソンとミュージック・ルームで合同だ。

ダンステクニックがないので朝食はゆっくり食べて、今日帰国するEriさんChisaさん達を見送る。見送る方も寂しいけれど、見送られる方はもっと心残りだろうな。
Eriさんは想像していたよりサマースクールが良かったようで、「ロンドンに遊びに行くのはスクールの前か後に固めないと、ここに来てから途中で遊びに行くのはもったいないですね。」と言ってくれたのが嬉しかった。
Chisaさんは逆にサマースクールはほどほどに体調を整える程度で、ロンドンでの観光を存分に楽しんだ様子。「疲れた時にはテムズ側めぐりも楽で楽しいですよ」の一言で、次の日には試してみるあたり、個人旅行が初めてにしては立派だ。
ミュージカルも「キャッツ」「オペラ座の怪人」をいい席で見れたと言っていたし、「どれくらい自分の力が通じるのか試してみたい」と言っていたけれど、自信をつけたのではないかしら。個人旅行の手始めとしても、サマースクールは適度なフリー度でおすすめだ。
帰国後EriさんがMiyu先生に「当たり前のことだけれど、自分のことは自分でするっていうことが、改めて分かりました。」と言ったそうだけれど、まさにここで感じて行って欲しい事を、ちゃんと掴んで帰ってくれて嬉しい。人に流されず、自分のことは自分の責任で自分で決めて、スケジュールも健康管理も「マイペース」で楽しむ。当たり前のことだけれど、日本ではなかなか実行するのが難しい。
働いている人は、なかなかお休みが取れなくて大変だと思うけれど、また一緒に来る機会があるといいね。

午前午後のレッスンを受け(ジム先生のゼネラルミックス・クラスでは、最後だからといってしごかれた)、ティータイムに一息つくと、今日はお待ちかね、MMM御用達のレオタード屋さん「カリタハウス」(よく聞かれるけれど、某化粧品とはなんの関係もない)がやってくる日。もうオープンしてるかなと様子を見に行く。
ここの製品は裁断と布地が良くて、体に良くフィットして気持ちいい。日本の某有名メーカーのものは丈夫だけれど、着てカッコ良くないし、なぜかずるずるっと下にさがっていってしまうのが困りもの。私は特別足が長いわけでもないのに… その上価格もカリタの方が安いとなれば、買わない手はない。特にこの時期は、バーゲン価格になっているので見逃せない。
お買い得は何かな〜と行ってみると、レオタードやタイツが15ポンド(約3,000円)に下がっている。今年はずっと冬のように寒いので、長袖のレオタードを2枚と半袖を1枚、MMMトレーナー(マーガレット モリスのデザイン画がのっているオフィシャルもの)とコットンのタイツ(これは定番の定価のもの)を買った。やったー! これで明日から、もう少し暖かくしてレッスンを受けられる。

今晩のイベントはダンスリサイタル。私達が出るルビーの振付は2部の最初だから、1部は丸々見れるみたい。良かった。
しかし1週目で調子が出ないのか、出し渋っているのか、印象的なのは何本かあったけれど、いまいち見ごたえがなかったという感じ。しっかりしないとこども達に負けちゃうぞ。来週に期待。もっとも、見られなかった2部の始めの方にいいのがあったのかもしれないけれど…
問題の「Ritual Sacrifice」は、予想通りタイミングが揃わず(いつもながら練習したとおりにしか出来ないことを実感)、ルビーが出したいと思っていた効果は出なかったみたいで気の毒だった。しかし彼女の振付は人気があって、始まっただけで会場がどよめき大受けだったので、まぁそれはそれでいいのだろうか。

リサイタルの後はパーティー。試験が終わった人たちは、和んだ表情でグラスを持ち幸せそう。ここでちゃんとおしゃべり出来ると、もう少しいろいろな人と友達になれるのだが、疲れてすでに英語のスイッチがオフになってしまっている。ちょっと外の空気を吸おうと会場を出ると、ガンガン音楽がなっているのが聞こえた。覗いてみると、こども達が自分達の好きな曲をかけて、さながらシアターがディスコのよう。ルイやシンディー達、何人か大人も踊っている。頭は働かないけど、なぜか体はまだ動きたいみたい。結局仲間に入って踊り続け、部屋に帰ったのは午前1時過ぎ。自分でもあきれてしまった。