第405回四天句会
令和5年6月13日
Zoomリモート句会
   
兼題 夏至 白鷺 香水 山開き
席題 竹落葉


  利孟  
白鷺の首振り喉に魚落とす  
夏至の夜や喉震はせて唄ふファド  
竹落葉線香の炎を吹き消して  
ペンダント揺る胸元へ吹くトワレ  
お祓ひを受け先競ひ山開き  

  比呂志  
香水を選り嗅覚を研ぎ澄ます  
山小屋に続く荷上げや山開き  
白鷺の風に身委ね佇めり  
夏至の日やひねもす鍬を振り続け  
ざわめきに太刀の一筋竹落葉  

  恵一  
耳たぶに香水巫女の化粧して  
トラクターの後白鷺のしたがひ来  
開山祭ホルンの響き高らかに  
水の上するりと落ちて竹落葉  
夏至の日の海峡渡る軍馬かな  

  雨竜  
五合目の焼き印を受け山開き  
夏至の日の朝日まぶしき禊かな  
白鷺の天を睨みて立ち尽くす  
雨傘の陰香水の香の籠もる  
竹落葉黄緑色の土の塊  

  虚承  
香水やメディチ家の姫輿入れし  
一間の間口の小店竹落葉  
夏至の夜や妻とワインを注ぎ合ひて  
山開き警戒2へとなりし日に  
白鷺や一路栄華と宮参り