日記のフリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0503.htm#yyyymmdd
2005年3月
読・観・聴・その他
3/26(土)
キム・テギュン監督『オオカミの誘惑』(→公式サイト)。
ハンギョンの気持ちがいまいちつかみきれなかった。ヘウォンなのかテソンなのか、自分の気持ちを定めるまでの行動がどっちつかず。きつく言えば、どっちにもいい顔してるように思えた。テソンのあの告白を聞いたならば、本音なのかどうかはともかく、ハンギョンは自分から離れようと思わなかったのかな。実際、あの告白が本音だと思ったからこそ、彼女はショックを受けたし、いやな女の策略にも乗ってしまったんだと思うし。
なので、彼女に感情移入というよりは、テソンに同調してみていた。物語は少々詰め込みすぎな感じがしなくもない。というか、テソンにあれだけの試練を与えたならば、それ以上与えなくても、というのが正直なところ。死ぬ時に涙ってあまりにかわいそうだよ……。
ブリってる女が腹黒い・底意地悪いというのは万国共通なんだろうか。小気味いい。写メ風景にも笑ったなあ。
予告編でみた『真夜中の弥次さん喜多さん』(→公式サイト)、『オペレッタ狸御殿』(→公式サイト)は気になった。とはいえ、「『オペレッタ狸御殿』は、もう鈴木清順の色彩遊びをみるだけかもなあ」という感じでもあった。
3/22(火)
めんどくさいのと痛いのと気が重いので延ばし延ばしにしていた検診へ行ってきた。診察の結果はどこも悪くなく、あとは、来週にけつえき検査の結果を聞きに行くのみ。このけつえき検査が、今回とてもつらかった。
注射室に入って座ると「苦手ですね」と言われたので、「え、どうしてわかるんですか(顔を覚えられているわけじゃないよな)」と聞くと、「からだがこちらを向いていないので…」ですと。ならば、きっと、痛くはされないだろう、と思ってしまうところが浅はかなんですが、「ちょっと痛いですよー」と言われて刺さる針の本当に痛いこと! しかも時間が長い! 看護婦さん同士で「まだ?」「うーん、検査項目が多いからね…」とか会話してるし(そんな怖い会話しないでくれー)。抜くときも「はい、ちょっと痛いですよー」と言われるし、ダメ押しで「2,3分押さえててくださいね。太い針刺しましたんで」。注射室では冷静ぶって「ありがとうございました」とお礼を言ったものの、出たらもう気が抜けた。太い針太い針太い針だって! まさか、「怖いこと言わないでください」なんて言えないし、でも次回は言いたい。刺されたところは確かに半端じゃなく痛い、ちが止まらなかったらどうしようと思ってたら手が冷たくなってきて気が遠くなってきたので、はあーはあーと深呼吸して落ち着くようにしたけれど、今回はほんとにしばらく横にならせてもらおうかと思うくらいくらくらした。つらかった。今もまだ痛いから早く寝ようと思う。
3/16(水)
谷川史子『ホームメイド』(1)集英社 りぼんマスコットコミックスクッキー。「ホームメイド」の葉平みたいな男の子は正直苦手だけれど、物語の中では良く見えてしまう魔法。中編「ランデヴー」、みんな傷ついて、でもみんな幸福に、なのだ。現実は、きっとそんなにうまいもんじゃないけれど、谷川史子ならばそれでいいのだ。っていうか、最後から2ページ目の「がしーん」がいいから許す。
ジョージ朝倉『溺れるナイフ』(1)講談社 コミックスフレンドB。揺ぎない芯を持った人には惹かれると思う。弱いものを慈しみたいのと同じくらい、強いものを求めてしまう自分自身が強くなりたくもあり、他の強いものを手に入れたくもあり。
3/15(火)
近藤史恵『モップの精は深夜に現れる』 実業之日本社
JOY novels。続編が読めると思っていなかったので、とても嬉しい。読後感がさわやか。事件はいやなものだけれど、キリコの存在がそれすらきれいにしてしまったような感じを受ける。「きみに会いたいと思うこと」が、ひねった書かれ方ではなくて、素直でシンプルな書かれ方をしているのがとてもいいと思った。しかし、こうなるとさすがにもう続編は無理か……。
浦沢直樹・手塚治虫『PLUTO』(1) 小学館 ビッグコミックス。暗い。けれど、とても好みな物語。TVをつけっぱなしにして夜更かしをしていると、ときどきアニメが始まる時があって、それが浦沢直樹原作のなにかだった。どうやら、放映しているのが『MONSTER』、その枠内で流れていたCMが『PLUTO』みたいだ。
髪を切りに行った先で、大政奉還とルネサンスの三大発明の話になった。
ああ、ものすごくちんすこうが食べたいなあーと思っていたら沖縄物産展にぶつかった。ちんすこうというより黒糖のお菓子が恋しいんだな、と気付いたので、黒糖のちんすこうを買った。
3/14(月)
ラーメンズのDVD、「Study」。一つ一つが長めの作品だった。テンポよく短めが好みなのであまり入り込めなかったけれど、ふと気を許した瞬間に笑いを取られるのはいつもどおり。
3/11(金)
今日までにラーメンズのDVDを2本みた。「ATOM」と「CLASSIC」。
「ATOM」はあまり印象に残っていない。「CLASSIC」は「ギリジンツーリスト」以降の後半のほうが好きだ。「バニーボーイ」のかみ合わない会話なんてたまらなく面白い。バニーボーイ小林さんの話す内容ばかり気になってしまうので、片桐さんの話す内容がバニーボーイ同様の理解力で聞くことになっちゃう。アドリブっぽい、片桐さんの「死ねばいいのに!」というセリフが笑える。「帝王閣ホテル応援歌」のようなわかりやすさもいい(宣伝にならないようなところを早口で歌うところとか)。なににせよ、「ギリジン」が出てくると「待ってました〜」という気分になる、というか、ほっとする。「ギリジン」ものって、まるで思いつきのような歌と展開に思えつつ、いや、やっぱりちゃんと練り上げてああなんだろう、と考えてしまうところが悩ましくていい。
ジョージ朝倉の新刊が出たみたい。谷川史子も出ていたのか。
2つ以上のことを同時にできないので、これからも、いろんなことがお留守になると思う。
メンデルスゾーンの「弦楽八重奏曲変ホ長調」が大好きになって、良く聴いている(このCDたちの中でこればっかり)。16歳のときに書かれたものだなんて! いや、だからこそか。心が浮き立ってくる。
3/3(木)
ひな祭りだからって別に桜餅を食べなくてもいいのに、おひなさまにお供えだ、という名目を見つけて買う。道明寺が売り切れていたので、桜餅とうぐいす餅にした。
26日に一泊だけしていった妹。その日の到着は夜10時頃と言っていたのが、「遅くなります」とメールが入り、いったいいつになるんだよ、と、やきもきしまくり。親の気持ちがわかった気がした。結局、最終電車で帰ってきやがった。まあでも年に一度もないことだし、仕方ないか。久しぶりに会ってなんとなく距離感がつかみにくかった。私に妹なんていたっけ、って感じだった。
ラーメンズのDVDから「CHERRY BLOSSOM FRONT 345」をみた。「怪傑ギリジン」(歌が頭の中をぐるぐる回る…!)と「蒲田の行進曲」が好き。