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日記のフリindex

2005.122006.02

日記のフリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0601.htm#yyyymmdd


2006年1月

その他


1/31(火)
社団法人日本新聞協会+HAPPY NEWS実行委員会『HAPPY NEWS』マガジンハウス。読んで幸せな気持ちになった新聞記事を応募しよう! という「HAPPY NEWSキャンペーン」に寄せられた中からの抜粋。HAPPY NEWS 2004 結果発表。切り抜き風のつくりが凝っている。

ひなたぼっこするニホンザルの表情があまりに良くて買ってしまった。応募した人のコメントが入る場合があり、ときにそれがいかにもおりこうさんな意見だったり自分語りな雰囲気をかもし出してしまっているのはつまらない。それに、すぐに読み終えてしまうくらいの抜粋だったのが残念。

p.56のSLの文章がとてもよかった。足跡のくまやブロンズ像のマフラーなど誰なのか謎なニュースもいい。台風23号のときの水没バスでの竹棒、こんなことあったような気もするけれど改めて読むとじーん。

日本新聞協会HAPPY NEWS 2005募集


1/30(月)
佐藤多佳子『神様がくれた指』新潮文庫。対決相手が主人公と同じくらい魅力的であればもっと楽しめたかもしれない。良い人ばかりの小説にはつまらないものもある。でも、悪い人が出たからって魅力が増すとは限らない。スリ、それ自体がすでに「悪」といえば「悪」であって、もうそれ以上の、というか、違う種類であっても「悪」はいらないような気がした。それにしても、ふとした文章に惹かれてそのエピソードの先をもっと読みたいと思う、そんな魅力がある文章を書く作家さんだな。

夕方、豆腐売りの笛の音を一度だけ聞く。


1/28(土)
『お厚いのがお好き?』フジテレビ出版。厚さが図書館で目にとまって。2003年の4月からこういった番組が放送されていたのは知らなかった。厚い・難しそうな哲学書などを、中心に卑近な物事になぞらえて説明したもの。フジテレビ的な雰囲気が漂う内容。

明鏡国語辞典は気になるものの、結局まだ買っていない。北原保雄『問題な日本語―どこがおかしい?何がおかしい?』大修館書店。いまどきの言葉遣いについて取り上げられている。たとえば、上の文章で使ってしまった「〜的」なども。各ページの下にあるミニコラムも充実していて、“「名誉挽回」は正しいが、「汚名挽回」は間違い、これほんと?”の内容には、へぇ〜と驚いた。

最近読んだ本の複数が落語や茶道を含んでいて、なんとなく気になる存在になってきた。本屋や図書館で、なんとなくそれらの本を眺めてみたり借りてきたり。

どこかリゾートへ行きたい、と漠然と思い、でもリゾートってどういうところがあるんだろう? と良く知らないことに気付く。雑誌を眺めてみても、なんとなくピンとこない。「漠然と」「どこかへ」行きたいだけなのか。伊勢神宮にはもう一度行きたいな。全然リゾートじゃないな。

盛岡のマルカン食堂の、ベタベタのナポリタンと割り箸で食べるソフトクリームが恋しい。そうなんだよ、あれ以来、昔なつかしいナポリタンが時々無性に食べたくなって本当に食べている。


1/27(金)
佐藤多佳子『しゃべれどもしゃべれども』新潮文庫。昼休みが待ち遠しくなる本は久しぶりだった。伝えたい内容がのった言葉は、たとえそれがつたなくてもきちんと届くものなのだろう。つたないからこそ、とまで言うのはきれいごとだろう。でも、根源の気持ちがなんなのかということと、伝えたいという思いは大切だ。三つ葉の、郁子さんへの気持ちと十河への気持ちが自分でも良くつかみきれていない感じ、その曖昧さが正直で良かった。

大場つぐみ・小畑健『DEATH NOTE』(9)集英社ジャンプ・コミックス。正直、わからなくなってきてしまった。


1/26(木)
岸本葉子『本棚からボタ餅』中央公論新社同『恋もいいけど本も好き』。ひとつのエッセイの中に、関連のある本が複数繋がってゆくのが楽しい。発売されたのは一年違いだけれど、『本棚からボタ餅』のほうが読んでいてより面白かった。

木曜日は少し余裕がある。ぎゅうぎゅうにスケジュールを組まないといられない気持ちもある反面、一人でぼーっとできる時間も私には必要だと思う。


1/25(水)
三宅乱丈『大漁!まちこ船』講談社モーニングワイドコミックス。小川さんのスローライフ号が時を経てハードライフ号になったのには笑った。かなり生々しい漫画なので最後まで読むのに時間がかかってしまった。

IKARING『しまいもん』(1)祥伝社フィールコミックス。姉妹も強烈だけど、それ以上に、登場する男の人たちの造形が強烈で!


1/24(火)
小泉喜美子『メイン・ディッシュはミステリー』新潮文庫。この本が書かれたのは割と前(1977年に書かれたものをまとめた)だけれど、今でも入手可能な本も多く、魅力の伝え方がうまい。でも、ミステリ論争みたいな部分には少々辟易気味。直接対談という形ではなく、別の媒体で思い思いに書いて、それに対して返事をするような格好は、当事者もそうだろうけど読んでいても隔靴掻痒。


1/23(月)
松村栄子『ひよっこ茶人の玉手箱 インターネットでお茶を愉しむ』マガジンハウス。茶道についての話は興味深かった。副題にもあるとおり、メーリングリストを通じての茶道仲間との交流についてもかなり書かれていて、著者がそこを通して得られたこと・ものの影響の深さはわかったけれど、少々内輪話的なものも感じた。

もう昨年の話になるけれど、元素周期表というのが話題になったことがあったと思う。ずっと申し込もうと思いつつ放っておいたままだったのを、数日前にやっと申し込みをしたらすぐに届いた。親と妹のところにも送るように手配をしていたので届いたかどうか連絡をしてみたら、「すぐにあんただとわかった」と言われた。→科学技術広報財団


1/22(日)
LETTRE D'AMOURのケーキ。パティシエがガトー・ド・パリ・ルショワ和光にいた人らしいので、和光のモツォレラチーズケーキに見かけがそっくりのケーキを買った。名前も違うし、良く見ると形も違う。おいしかったけれど、やっぱり別物だった。スポンジが微妙に厚いし、矛盾する言い方っぽいけれどパンチと繊細さが足りない。


1/21(土)
深深と雪が降る。降る前までは、久しぶりに雪が降るかも楽しみーと思ってたし、雪の中を歩くべく外出だと思ったけど、外へ出てみてやっぱり雪は家の中から見るだけ、それもほんの少しで充分だと思いなおした。

新文芸坐で映画をみようと思っていたのを、「風と共に去りぬ」に変更した。その前に早稲田の穴八幡で一陽来福の札をもらいに行く。天気のせいか人は並んでおらず、すぐに手に入れることができた。かなり寒かったので、行きは早稲田まで地下鉄を利用し、帰りも途中で新宿行きのバスに乗った。

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ビクター・フレミング監督「風と共に去りぬ」(1939・アメリカ)。これを映画館でみるのは初めてだった。238分と聞くと長いような気がするけれど、途中に25分も休憩が入るとなると新文芸坐で映画を2本続けてみるのと変わらないどころか楽かもしれない。

オープニングとエンディングに映像なしで音楽がかかる時間があるのはいいですね。「ベン・ハー」もそうだった気がする。

じっくり腰を据えてみられたためか、こういうシーンなんてあったっけ? という発見も多く、やっぱり面白かった。

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映画を見ている間から少し頭痛がしていたのが、外を歩き始めて決定的になった。おでこが冷えるのは本当に良くない。帽子を持たなかったのは失敗だと痛感し、人目がなければマフラーをぐるぐると頭に巻きたい気分だった。長い寄り道は断念し、温かいお風呂にはいって休む。


睡眠文化研究所『寝床術』ポプラ社斎藤美奈子『誤読日記』朝日新聞社


1/19(木)
S=A・ステーマン 三輪秀彦訳『六死人』創元推理文庫 を読み終わる。


1/17(火)
ペ・ヒョンジン監督「彼女を信じないでください」(2004・韓国)公式サイト)@新文芸坐

詐欺罪で仮釈放中というだけあって、主人公ヨンジュの嘘も演技もかなりなもの。ぶりっこではないけれど、なーんかヤなつだな、と最初は思ってた。人助けのためにやったことがバレては、彼女にとっては“命取り”なのもわかるけどさあ、と。しかし、巻き込まれて大迷惑のヒチョル、彼だけを描いているのではなく、彼の家族を巻き込んでしまったところがこの物語の面白さであり、彼女の魅力がわかる仕組みともなって、だんだん彼女をかわいらしく思えてきた。

ヨンジュの、嘘をつくくせに本当を言うのがヘタなところ、本当のことを言われると弱いところ、そのときの表情がなんとも魅力的で、見ているこちらのほうがドキドキしてしまった。


1/16(月)
高木彬光『白昼の死角』角川文庫 を読み終わる。


1/15(日)
三谷幸喜監督「THE 有頂天ホテル」(2005・日)公式サイト)。

たくさんの登場人物の絡ませ方がとにかくうまくて舌を巻いた。白塗りでの登場のほうが多かった気がする伊東四朗は、スクリーンの後ろのほうで言葉もなく動いているだけでおかしい。こういうのを存在感というのだろうか。同じく存在感でいえば、目隠しをした津川雅彦や、はじけっぷりが見事だった角野卓造も印象的。

ラスト近くになると、残件は何があったっけ? と気になり出すほど次々に事件が起きていたので、役所広司扮する新堂が「一つ仕事が残っている」と言ったときにはいったいなんだろう? と、ラストシーンを見るまでまったく思い出せなかった。でも、彼の「年が明けて一番最初のお客様をお迎えするのが夢」という伏線があったから、あのラストシーンはクサさの一歩手前で持ちこたえたと思うし、かえって、本当にこの物語をうまくまとめた印のようにも思えた。


1/14(土)
新文芸坐で映画を2本。

チョン・ジェウン監督「子猫をお願い」(2001・韓国)。ジヨンからヘジュへの子猫プレゼントのときにはタイトルである「子猫をお願い」は意識しなかったのに、2回目に子猫の移動が起きたとき、「子猫をお願い」か! と得心。ヘジュのジヨンへの態度がコロリと変化したりしなかったのが、きれいごとじゃなくて良かった。

ポン・ジュノ監督「ほえる犬は噛まない」(2000・韓国)。それほど多くない登場人物をうまく回してて面白かった。しかし、助けられた側は得をして、助けた側は職を失っているというシュールさも残る。もちろん、本人たち自身の内面のすがすがしさは、損得とは逆かもしれないけれど。


1/11(水)
田中啓文『落下する緑』東京創元社『笑酔亭梅寿謎解噺』の下品さ? 毒気? を抜いて、舞台をジャズに移したものという感じか。読後の後味が良いし、ジャズという音楽を表現する文章が素晴らしいと思った。とても豊かな、愛ある表現。ジャズはまったくまったくなんにもわからないけれど、その音を表現する言葉を読んでいると、どんなだろうと聴きたくなる。すぐに行動しないかもだけど、ディスクガイドが付いているのは嬉しい。

ベタの世界」(正式番組名は違うけど)。最近面白く見ている番組。


1/10(火)
病院はとても混雑していた。担当の先生も、多分、お正月明け初めての診察になるからだろう、ずいぶん待つことになった。診察室では、「なんでこんなに混むんだろう」という先生のボヤキが聞かれ、「○子さん、もう一緒に帰りましょう」とか言われるし。でも、そんな軽口が出るくらいだから、悪いところはないんだとわかった。しかし原因不明。身体自体は悪いところがないらしく、となると精神的なものなのかと思うのだけど、心当たりはない。ストレスは感じていないと思っているから。

これがストレスなのだとしたらこれほど自覚のないストレスもないんだけどなあ。

注射をさせられた。上腕部にする注射だったのでまったく平気だった。

診察の待ち時間に読んだ若林理砂『はりめし』しょういん。この中に載っていた、塩糀というものに興味を持つ。米糀と塩と水で簡単に作れるらしいので、試してみたい。でも、糀って割と高いんだなあと帰りのスーパーで見て思った。


1/9(月)
コーヒーばっかり飲んでいては良くないだろうと思ったのでハーブティーを買おうとしたけれど、カモミールやミントは苦手なので、結局フルーツ味のものを選んだ。セレッシャル・シーズニングのフルーツ系5種類が入ったもの。


1/8(日)
一日遅れで七草粥を食べた。


1/7(土)
12月の中頃からフィットネスを始め、週に3日くらい通っている。女性専用で私より年上の人が多い。運動中は基本的には黙々とこなす雰囲気なので、気楽でいいと思ってた。でも、その場にいるメンバーによっては軽くおしゃべりも始まったりすることもあり、今日はその話を聞いたり加わったりしながら大爆笑。そういえば、先日もやたらと笑い上戸の人がいて、なんだかつられて良く笑ったなあ。年上の明るい女の人と話すのって楽しい、と素直に思った。

その後、郵便局のあるビルに向かうと1Fにある雑貨のお店がバーゲンらしく賑わっている。何とはなしに覗くつもりが長いこと物色し始め、ふと声を掛けられた。さっきフットネスにいて、何度か顔を合わせたことのある女性だった。ここを覗いてからフィットネスへ行き、また戻ってきたこと、フィットネスにいた人たちが帰りにここへ寄ってる人が多いということなどを言って、にこやかに去っていった。気さくで陽気な人が多いなあと改めて思った。

お昼に食べ過ぎた。スーパーで七草を見て、はっ、と失敗に気付く。七草粥なんてとてもじゃないが食べられない。夜にコーヒー1杯、それで充分だった。


1/6(金) 
仕事始め。最初にみんなでお清めのお酒を飲んだ。紙コップにたかだか2,3cmくらいの分量だというのに、午前中、軽く酔いが回ってた。明らかに正月ボケとは違う頭のぼんやり。

加門七海『うわさの神仏(其ノ2)』集英社文庫。イタコや台湾の占いを特に興味深く読んだ。著者は「見える」人らしいのだが、「見える」ことを前面に出していないぶん、実際にそういうことに遭遇した描写を読んでいて「ありえるかもしれない」と思った。オカルトマニアを自認しているだけあって、出てくる用語(?)も専門的(?)で、そのあたりに詳しいともっと面白いんだろうと思う。


1/5(木)
タオ ヨーイチ『未確認飛行ニュース!』太田出版を読み、『分解マニア!』三推社 をパラパラと眺める。

『未確認飛行ニュース』は都市伝説? を集めたもので、聞いたことがあるものもあれば、私にとっては怖いものも多かった。その中で一番興味深かったのが、pp.105-106にあった殺人犯の精神鑑定に使われた話。九十何%の人が答える答えは正常。でも、ある殺人犯2人はそれとは違う答えで、かつ2人の答えは同一だったという。


1/3(火)
昨日の箱根駅伝が結構面白かったので続きも見たかったけれど、午後になると混みそうな気がして午前中に神田明神へ。私にとってはちょうどいい混み具合だった。本屋にも寄らず、バーゲンも見ず、東急ハンズと無印に寄って、葉書ホルダーと入浴剤をあれこれ買って帰宅。

世の中に人が少ない感じ。帰りに寄ったスーパーも、人がとても少ない。いつもは午前1時まで営業しているそのスーパーも三が日は夜8時までだし、近くの商店街なんて、いまどき珍しく3日まで(書店や文房具店、お寿司屋などを除いて)休みで、4日5日くらいも確か18時に閉まってしまう。だけど、昔は閉まってしまうお店のために冬眠よろしく買い物をして、家で次は何のお菓子を食べようかと悩むのが楽しかったとも思う。もう今更「三が日は休みに戻す」なんてことはできっこないだろうし。


1/2(月)
31日から2日にかけて読んだ本は、出久根達郎『本のお口よごしですが』講談社文庫、東野圭吾『容疑者Xの献身』文藝春秋、加門七海『うわさの神仏』集英社文庫。吉田精一『随筆入門』新潮文庫が途中。

東野圭吾『容疑者Xの献身』文藝春秋。こうした愛の形が一番受け入れにくい愛の形なのかもしれないと思った。たとえば、愛し合っていた二人のあいだにこうしたことが起きたとしても、です。しかし、靖子が事件後すぐに自首をするか、あるいはこの物語の過程を経て自首するか、同じ「自首」でも、そこに至るまでの心の動きはまったく異なる。石神の靖子親子に対する思いのきっかけを知ったときは涙ぐんだ。自分の命を救うきっかけとなった彼女らを自らの命をかけて救うという気持ち石神が、この愛のために「技師」を犠牲にしたということ、そこに身勝手さをそれほど感じなかったのが自分でも不思議で、読後しばらく経ってから少し自己嫌悪に陥った。


なにかございましたらどうぞ。

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