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2006.06/2006.08
日記の
フリ
日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。
日付ごとにアンカー付けています。e.g.
http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary0607.htm#yyyymmdd
2006年7月
読・観・聴・その他
7/31
(月)
この1週間の出来事。
読んだ本は3冊。佐島ユウヤ『桜行道』『春
陽』講談社X文庫。小林恭二『電話男』福武書店。
『インド家庭料理入門』農山漁村文化協会 を読みながら2つくらい作ってみる。
金曜頃から喉が痛かったのがどんどん悪くなってきて、土曜日曜ときて声が出なくなってしまった。家にあったパブロンゴールドじゃだめだったみたいだ。きょ
うは電話は受けず、喋るときは声帯を使わないよう
にささやき声で。仕事のあとに耳鼻咽喉科へ行く。ファイバースコープで診てくれた。というか、画像見ながら説明受けた(こわい)。よくわかったけれど、
3080円もかかったよ!!!
声帯が腫れてて閉じないということがわかった。薬が5種類も出た。声は使わないように、きょうは早く休むようにと。でももうこんな時間か。
しかし、声を使えないというのは思いのほか不便だった。電話は受けられないし、かけることもできない。見かけは悪いところがないから、みんなは普段通りに
話しかけてくるわけで、で、こちらの反応が変だから一瞬あれ?
という顔をする。声が出ないというのを伝えるのも案外難しかったりして、でも、いったんわかると、相手までが小声になってくるのが面白い。
7/24
(月)
斉藤寅 『世田谷一家殺人事件』草思社 を読み終わる。
先生から具合が悪いとメールが入り、今日のレッスンは中止になった。初めてのことだ。
7/23
(日)
友達4人と集まって持ちよりパーティー。飲んだ食べた喋った笑った。気が楽だ。黙っていてもいい、喋ってもいい。楽しいと思う、めずらしく素直に。
なのに最近滅多に起きることのなかった頭痛が起きて帰宅する頃には頭割れそう。薬飲んで速攻で寝た。
7/22
(土)
岩明均『ヒストリエ』(1)〜(3)。残虐シーンが
結構多くドキドキして脱落しそうになった(ので、正直、エウメネスの“父親
”が死んだのはわかったとはいえ、そのあたりは良く読めていない)けど、面白さのほうが勝ってやめることはできなかった。
明日はきっとだらだら食べるから、うなぎはおいしく食べられないだろうときょう食べた。あんまり好みじゃなかった。やわらかすぎる。たれも重要だな。
たまには音楽をと思っていくつかCDを聴いたものの、どれもしっくりこない。そもそも、CDを聴く前から「こういうのを聴きたい」というイメージがなにも
できていないのだから、なにを聴いたって響いてこないのは当たり前なんだ。心を揺らしたいと思うのをCDに頼るな。本と一緒にCDもずいぶん処分したけれ
ど、まだまだ処分できそうな気がす
る。
誰でもそうだと思うんだけど、特に夜、ふっと、自分の中の別の自分の意識がもたげてくるときがある。いつもの自分と違うことを考えてるな、と
“私”は思っている。そういう客観性はある。「なに考えてるの、落ち着きな」って思う。て、文字にするとあぶ
なっかしいが
どうってことはない。
7/21
(金)
近藤ようこ『水鏡綺譚』青林工芸舎。忘れたくない記
憶を、当事者以外の人・物が、それを完璧に消すことは難しい。意識していなくても意思は深いところで作
用するのだと思う。それを目の当たりにする相手には、せつなさが残るだろうけれど。作者が、終わらせることができなかった、というこの作品が、12年の間
を経ても、でこぼこな感じをまったく与えることなくこのように終わらせられるのをすごいことだと思った。
岩明均『雪の峠
剣の舞』講談社漫画文庫。歴史ものは漫画だったらなんとか平気だなあ……。「雪
の峠」では、殿が思ったより
殿らしいのに感心した。やっぱり敵に回したら(?)怖い相手なのだなと。「剣の舞」は、ハルナが夜眠れているのかどうかが時々心配になりました。最初はに
やけ顔にしか見えなかった文五郎の顔が、最後には憂い顔に見えてきた。ていうか、「雪の峠」だけじゃなくて「剣の舞」も実在人物だったのか!
本編を読んだあとに巻末の「実在人物小解説」は興味深く、「雪の峠」での殿の描きかたに納得しました。
7/20
(木)
昨晩、「オリヴェイラ マジック・ミラー」で検索をかけたら、こ
のページが一番最初に出てきて「BOW30映画祭」
を知った。
ビクトル・エリセ監督「エル・スール」(1983・スペイン=仏)は映画館でみたいと思っていたので、これもなにかの縁だと思
い、みにいくことにし
た。
なんどか朝が描かれる。夜明けから徐々に明るくなってゆくその過程が、静かでとても美しい。夜明け前は一番暗い。しかし、すべてが明らかになる朝に、明る
さが伴うとは限らない。
今までにも書いたことがあるけれど、私は、たぶん、一生、父の心のやわらかい部分に入り込むことはできないだろうとあきらめている。それを思うと胸が締め
付けられるような気持ちになる。沈黙
には沈黙、あの場面のせつなさには涙が出た。ならば、と思う。問えばいいのか?
でも、何かを問うたからといってそれにすんなり答えてくれるような相手ではないし、そもそも問いかたがわからない。いつも父の周りをぐるぐる回っているよ
うな、そんな距離のつかみきれなさを映画に重ねてみていた。エストレリャが父に「授業をさぼれないのか」と問われたとき、それを断ったのを
馬鹿だと思っ
た。でも、同じ場面になったらきっと私も同じなのだと思う。
さあ、これから、というときに映画は幕を閉じる。この映画は「未完」なのだと初めて知った。
7/19
(水)
電車の中用だった今邑彩『「死霊」殺人事件』光文社文庫、
家で読んでいた恩田陸『チョコレートコスモス』毎日新聞社
を読み終わる。
今邑彩のは凝っているというか、がんじがらめな感じ、なのに終わりがあっけない。今まで読んだ今邑彩作品の中では上位には置けない。
『チョコレートコスモス』は、よく言われているように『ガラスの仮面』を思い出させる。「あの
場面」ぽいなあという箇所がたくさんある。かといって、『ガラスの仮面』に
寄りかかっているわけじゃなく、堂々と独立して立っている。それは、ものすごく丹念に読み込んでいて、恩田陸の中で自在に構築しているように感じられるか
らだと思う。
7/18
(火)
診察を待っているあいだ、「いやあ、てんてきなんていやあ。いたいからいやあ」と小さな女の子の泣き叫ぶ声が聞こえて、あんなに小さいのに「点滴」なんて
言葉を知っているのがかわいそうだと思った。お父さんもお母さんもなだめるというよりは「他の人が待ってるのよ!」などと叱っているし、なんか自分が叱ら
れてるような気分になって身が縮むような思い。
胃の写真を見て、へえ、きれいに撮れるものなんだなあと感心した。軽い胃炎で2週間分の薬が出た。気分がすっきりした。
お薬手帳にシールを貼ってもらうのは無料だとばかり思ってたけど、そうじゃなかったんだね。
7/15
(土)
山岸涼子『テレプシコーラ』を8巻まで一気に読む。
気弱な六花を見ていたら『アラベスク』のノンナを思い出した。彼女の成長もテーマの一つなんだろうけ
ど、姉の千花のほうもとても気になる。自分の家族にも、そして読者にもなにかしらの悩みを隠し続けている(読者にはそれとなく予想はつくものの)彼女の強
さがとても痛々しくてね。痛々しさでは、空美も同様。能力のある人がさらに上を目指すために求められるものが、自分自身の努力ではなくて、運命のようなも
の、自分の力ではどうにもならないものと闘っていかなくてはならないのは、それはそれでとても酷なことだ。
用事があって実家に電話をすると、「いらないCDをもっと送ってもいいよ」というのと「あまり物を片付けるな」と矛盾するようなことを母に言われた。どち
らも父からの伝言らしいのだが、直接私には言わない。本やCDを整理していると言っていたのが、胃カメラ飲んだのと重なって「身辺整理」みたいに思えてい
やなんだっ
て。考えもしなかったので、ゲラゲラ笑ってしまった。胃は、身体的にはどこも悪くないと思っている。
ヨドバシの検索キーワードラ
ンキングの1位が「た
らこ」だった。なるほど。
7/14
(金)
親切なひと、ありがとう。
チャレンジで買ったパンの中身が想像してたのと違った場合のショックは大きい。いままでで一番ショックだったのは、「三色パン」を買ったら、中身がジャム
3種類だったこと。ジャムパンが大嫌いなんで余計に悲しかった。
うなぎを食べた。もちろん丑の日にも食べるよ!
7/13
(木)
胃カメラはしないですむならするもんじゃない、と思った。ただ、喉元過ぎればなんとやら、な気分でもあります。
事前確認に来た看護士さんに「できれば麻酔薬を打っちゃってほしい」と言ってみたけれど、「きょうの先生はやらないんですよ…」と
言われた。
まず、胃の泡を消すための(?)白い液体を飲む。次に、どろっとした麻酔薬を喉の奥に注入されて、5分待ったあとにティッシュに吐き出して捨てるようにと
言われる。待っている5分より、吐き出すときに感じた味がつらい。軽く気分が悪くなる。
呼ばれて検査室へ入ると、喉の奥へ麻酔スプレーを2回。これは単に苦い。胃の機能を弱める注射(?)を肩にされ、ベッドの上で右まわりに3回転がるように
言われる。
左を下にして、マウスピースをくわえて検査開始。
力を抜いてるつもりでも、力が入っていたみたいで、喉に入れるときにゴホゴホ咳き込んでしまった。涙も出た。しかし、入ってしまったあとは「胃に空気を入
れますよ〜」とか「げっぷしないでください」とか言われてもあまりそういう感覚がわからなくて、それほど大変ではなかった。
ただ、カメラが動くときの、くすぐったいような奇妙な感じが微妙に気味悪い。口にも麻酔が軽く及んでたので、喋ろうとすると発音が変。検査後にも口の中に
どろどろ麻酔薬の味が残り、それがどうにも気持ち悪かった。
結果は来週聞きにいく。今度受ける機会があるなら、やっぱり麻酔注射受けて、ぼーっとしながらやりたい。お腹はすくが、なんとなくたくさん食べられない。
喉の痛さと胃をごろごろされた感覚が残っているというか……。
暑くって、身体が冷たいデザートを求めてる。頭の中にイメージするのは、ごくごく軽い小さなパフェだ。でも、大きすぎたり、重そうだったり、好みの味では
なかったり、ピタッとくるものがない。
ローソンでアイスケースを覗いていたら、アイスを補充していた店員さんに「メロンですか?」と聞かれた。「いえ、違いますけど、メロンって?」「私は食べ
たことないんですけどね。このアイスが良く売れてるんです。この間も、このメロン指定でお客さんが来て」との話。ロッテの、ワッフルコーン
メロン&バニラでした。そんなにおいしいのかなあ…、残り一つだ…。その話を聞いたあともデザートコーナー
を回ったけれど、
結局メロンを手にレジへ。店員さんに「食べてみてください」とにこにこされた。確かに気になる。でもきょうはこの大きさではおいしく食べられそうにないの
だった。
7/12
(水)
夕食は「軽食」と説明用紙に書いてあった。消化の良いものってことだろう。でも、消化のよいものって改めて考えると何になるのだろう。おかゆくらいしか思
い浮かばない。あとは、油系じゃないもの、繊維質が多くないもの?
おかゆ、さばみりん干し、豆腐、だけにしようと思ったが、トマトとナスを、トースターに載せて瓶詰めハーブを振りかけて、オリーブオイルをたらして焼いた
ものも食べた。あと、プリンとコーヒーも。プリンは消化よいと思ったし。
7/11
(火)
病院は待つだろうなあと見越して持ってきた本は3冊。『きょうの猫村さん
(2)』と
文庫2冊。でも、待合室ってあまり読書がはかどる場所じゃない。猫村さんだけゆっくり読んで過ごした。
1時間ちょっと待っての診察。胃薬を出すか、胃カメラ飲んでみて調べるか、どうします?
と聞かれた。数ヶ月続いているし胃カメラ飲むことに決めた。しかし、その前
にさいけつがあるとは思わなかった。胃カメラよりショックだ。注射室に入ると、以前もお目にかかったことがある看護士さんでなんとなくほっとする。すごく
うまいし。
心構えを知りたくて、「胃カ
メラを楽に受ける方法」なんて読んでみた。
いきなり検査ってことはなかろうが、一応と思って朝食も飲み物もとらなかったのでさすがにお腹がすいた。ドトールでスパイシーミラノと野菜
ジュースを飲んだ。
7/10
(月)
午後からまたしても胃痛。
山崎富栄著・長篠康一郎編『太宰治との愛と死のノート』学陽書房女性文庫。
太宰治と玉川上水に入水した山崎富栄の日記。誰にも見せるつもりもなく書いてい
た日記だとはいえ、赤裸々な感じよりもむしろ抑制を感じる。とても思い詰めている様子もときには伺えるけれど、知的さが残る。そういった冷静さ、知性、教
養もある女性があっという間に太宰治のとりこになっている。太宰は天然なのか。にしても罪な男だなあと思うねえ。なんじゃこりゃですよ。
ピアノの先生との話の流れが、いい具合に自分が話したいことと重なった。自分の欠点がわかったのと、練習方法の示唆を受け、さらに、無理する必要はまった
くないと
知った。
7/9
(日)
イライラした気持ちでする練習は気分が乗らないいし、八つ当たりみたいで意味がないような気がしていたけれど、やらなきゃやらないできっとあとで猛烈に後
悔しそうだったので頑張る。そのあとは疲れて久しぶりに昼寝をした。昼寝にしては遅く長い、夜8時まで4時間。
健康なうちは、コーヒーやお菓子は一生やめられそうにない。カフェイン中毒、砂糖中毒か?
ただ、毎食しっかり食べるとお菓子の入る余地は感じられない。普段は、食事の量を減らしてお菓子にまわしたい、という気持ちがあるんだけど、たまにガッツ
リ食事をとるとお菓子はいいや、ってことです。
7/8
(土)
下北沢の街は迷路みたいで一人ではとても歩けない。ericafe で飲んだネルリップコーヒーがとってもおいしかった。
スズナリでの劇団ジャブジャブサーキット(公式サイト)
の「亡者からの手紙」をみにいった。日影丈吉の原作をもとに短編を4本。「吉備津の釜」「王とのつきあい」「飾鐙」「夜の演技」。単に4本並べたのではな
く、構成が凝っているのも面白かった。観終わったあとに胸がいっぱいというか満腹感が。やたら食べてるなあ、なぜだろう、という疑問が解けておなかいっぱ
い!
7/7
(金)
それでも、商店街に飾ってある笹飾りを見かけた。「あなたの願いを短冊に書いてください」と紙とペンも用意されてあった。それに、隣のマンションのベラン
ダ1つにも笹飾りを見た。なにか七夕らしいものを見つけたいと思ってたにしては少ないけれども。
疲れていたので座りたく、始発を待って電車に乗った。だから、2つ3つ先の駅で杖をついたおばあさんが乗ってきたときにも譲るつもりはなかった。しかしそ
のとき、すぐにすっと席を
立ったきれいなおねえさんがいて心底素敵だと思った。だって、今の段階で座れているってことはやっぱり始発を待って並んでいたわけで、それをみすみす捨て
ておばあさんに譲ったわけです。でも、見ていたら、おばあさんは特にお礼を言っていなかった。だいたいこういう場面では譲られた側は恐縮してペコペコお礼
を言ったりするものだから意外に思ったし、それ以上に、一言もなく座ったのにはちょっと驚いた。降りるときにも、譲った彼女に対して得に何を言うでもなく
降りてっ
た。譲らなくてよかった、と正直、思いました。人間できてないんで。
7/6
(木)
気のせいか、今年は七夕の盛り上がりが感じられない。
ロイヤル食品の「ソフトクリーム屋さんの白くまくん」。もはや「白熊」という感じはないのだけど、ソフトクリームの濃すぎずさっぱりしすぎずの感じがちょ
うど良くて好み。オリンピックで購入。
7/5
(水)
南和子『暮しのコツと科学』筑摩書房 を読んだ。
7/3
(月)
青山圭秀『アガスティアの葉』三五館。これが流行っ
たのはずいぶん昔、10年くらい前?
そのときは結局読まなかったのを今頃読んでいる。知人でインドに行って自分の運命を読んできたという人がいて、それってもしかして「アガスティアの葉?」
と思ったからなのだ。本人に「アガスティアの葉?」と聞いてみたけれど、日本で流行った本のことは知らないようだった。本を読んでみて、知人が体験したの
と同じようなことが出てきたので、やっぱり「アガスティアの葉」のことだったんだと思う。これはきっとはまる人ははまるだろうし、疑う人はとことん疑うん
だろう。実際、反証本も出ているようだし…。前作も一応読んでみるつもり。
7/1
(土)
J・J・エイブラムス監督「M:i:III」(2006/アメリカ)(公式サイト)。公開して2週間くら
い経っているのかと思ってたら、8日からだったんだ。
小さい波をいくつも起こして飽きさせないことは確か。そういったハラハラドキドキが継続するものの、大きなカタルシスがなかった。もう一押し。最終的な敵
とイーサンの直接対決がない上に、敵が
あっさり死んじゃっちゃなあ。
このシリー
ズで一番かっこいいのはあのテーマ音楽だ、と今回改めて思った。今回の中でかっこよかったのは、マギー・Qの足の筋肉と、あのオレンジの車ね!
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2006.06/2006.08