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読後メモ index

2012.092012.11

日記の フリ 日記というよりは、気になったこと、興味のあることを忘れないようにメモしてる、ってほうが正しいので「フリ」。

日付ごとにアンカー付けています。

e.g. http://www5a.biglobe.ne.jp/~nanatsu/diary1210.html#yyyymmdd


2012年10月

その他


10/25(木)
あら、意外と日にちが経ってなかった。
平澤哲哉『失語症者、言語聴覚士になる』、奥田英朗のおか しな精神科医が登場する二作品(『インザプール』『空中ブランコ』) や、文庫版の紀田順一郎編『謎の物語』を読んだりしまし た。
「女か虎か」の続編を書くなら、「女と虎と」のようにではなく、「三日月刀の督励官」のようなアプローチで書くのが正解。ストックトンは良くわかってい る。それとは逆に、「謎のカード」の続編「続・謎のカード」は、書かないほうが良かったという内容。ツマラナイ。
O・ヘンリーの「指貫きゲーム」は、解説を読むと一応の正解はわかる。100年以上前のアメリカの北部南部気質については、わからないからなあ。
文庫版は、プリマーブックス版よりもなんとはなしに「おとな」な雰囲気があったんだけど、それはキプリングの「園丁」でとどめをさす。読み終わってハッと する。さりげない衝撃。もう一度最初から読み返してしまった……。これ、ボルヘスがバベルの図書館のキプリング集にも選んだ一編のようだ。
そして一番最後にはブッツァーティ「七階」が入っている。これは本当に何度読んでも面白く恐ろしく、傑作だ。

セキセイインコが飼いたくて、本を読んで勉強中。しかし、きっかけがどうしても思い出せない。

10/14(日)
最近読んだのは、二階堂黎人『誘拐犯の不思議』、読んだそばから忘れてしまいました……。奥田英朗『ガール』『マドンナ』、他愛ないといえば他愛ない話だ けど、女性と仕事、みたいな物語は結構好きなので、面白く読んだ。『ガール』は映画化していたはずで、誰が誰の役をやったのか少し気になる。それから、映 画秘宝ex『アナーキー日本映画史1980-2011』を拾い読み。この中で観たことがある映画は少ない。私にとってはちょっと刺激が強い。いや、かな り? いろんな意味で観られない映画も多いので、これを読んで観たつもりになるつもり。

10/10(水)
山口雅也『謎(リドル)の謎(ミステリ)その他の謎(リドル)』を読み終わる。
リドルストーリーが5つ。紀田順一郎編『謎の物語』を楽しく読んだことを思い出す。
ストックトン「女か虎か」をさらに複雑に深めた「異版 女か虎か」には唸る。「女か虎か」では、選択を迫られるのは一人。でも、この「異版 女か虎か」で は、迷える人が3人に増える。そして残る謎。
「群れ」は、ブッツァーティ「なにかが起こった」より現代的でちょっとSFチックな印象。
「見知らぬカード」には多少無理を感じ、モフェット「謎のカード」のほうがドラマチックだなあと思える。
「謎の連続殺人鬼リドル」、最後のなぞなぞの答えは、“ワニのパラドックス”でしょう。でも、本当にそう答えたのかな? そして最後の結末は?
「私か分身(ドッペルゲンガー)か」は、これらの作品の中で一番リドルストーリーっぽくない。

私が読んだ紀田順一郎編『謎の物語』は、ちくまプリマーブックスで、文庫化されたのは最近知った。そして、おさめられている作品も違うようなので改めて買 おうと思います。プリマーブックスの中に入っていた木々高太郎「新月」が削られているようなのは残念。この作品を読んで、木々高太郎にはまりました。

10/8(祝)
10年くらい前にMaxbillの腕時計を買って気に入って使っていたのですが、革のベルトが汚くなり、そのままにして数年。ベルトのみをどこで買えるの かを探して、2年。やっと連絡を取ってベルトの交換をしてもらいました。以前のものより少し色が薄くなっています、と説明は受けたのですが、思っていた以 上に確かに薄い色になっていた。また使い始めます。ただ、手巻きの時計はついつい巻くのを忘れます。
今年の手帳はミドリのスウィフトプランナー。そして、これで充分と思ったのでミドリのオンラインストアで早々に発注。
美内すずえ『ガラスの仮面』(49)の発売。聖さん男前の巻。いや〜、びっくりした。

10/2(火)
9/22は、フランス語の先生のさよならパーティでした。ほかの生徒さんたちに会うのは初めてで、かなり緊張した。どうやら習い続けていた中では一番長い 生徒だったようだ(その割に……)。遠方だったので二次会は失礼させてもらったが、先生ともこれでお別れか。なんとなく、ひょっこり戻ってくるような気が する。……とみんなも言っていたけどね。

9月はなんだかとても疲れました。心は緊張し、身体は疲れた。このパーティが終わって一段落したせいか、なんにもする気力がなくなってぼーっと過ごす日々 が続いた。気が抜けたのね。

『加田伶太郎全集』は新潮文庫版で、長い間なんとなく最後まで読めずにいたもの。「素人探偵誕生記」には、T・S・ストリブリングのポジオリ教授が言及さ れていた。ポジオリ教授の話を読んだのは割と最近なので、 『加田伶太郎全集』をもっと前に読んでいたら、「ポジオリ教授の話ってどんなんだろ?」と思いながら読んだのだろうなあ。

ほかには、山田規畝子『壊れた脳、生存する知』を読んだり、デュレンマット 増本浩子訳『失脚/巫女の死』を読んだり。

きょうは、フランス語の新しい先生とのレッスン初日でした。着くまでは緊張したけれど、体験レッスンのときよりもさらに楽しかったし、勉強になった。やっ ぱり直感は大事です。

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