ブルートレインに乗りたい ><;

身近なのがあったよ@@; 寝台特急あけぼの de 津軽海峡冬景色

メモリアルシップ八甲田丸もついでに見学しよう


2009年3月16・17日

富士・はやぶさが廃止になった3月14日、寂しい思いを感じながらニュースは見てた。
ブルートレインブームど真ん中に電車小僧まっしぐらだった私が無関心でいられるはずがありません。
実家の埼玉に住み、母方の実家も練馬区、親戚も関東近県在住で、田舎のない私には乗る機会のなかった寝台特急です。
小遣いに余裕のある独身貴族ですから、何度か乗ってみようと企みはしましたが、休みがないww。
「はやぶさ」で行って「富士」で帰ってこようとか、「北斗星」に乗ってみようとかいろいろ考えては挫折。
考えているうちに「さくら」が廃止、「出雲」も実現直前で廃止、「銀河」も、そして「富士」「はやぶさ」も。
ところが、意外な盲点がありました。「あけぼの」ですよ!!

ふと、あけぼのの存在を思いだして、ダイヤを見てみると大宮を22時過ぎに出て青森に10時過ぎ着みたいです。ほほぅ、それじゃあいざ乗ってみるとするといくらなんだろうかと料金を調べるも・・・寝台列車の料金ってどうしてあんなにわかりにくいんでしょう??ブルートレインが廃止になる原因のひとつに、そこがあるような気がしてならないです。空席が見づらいような気がしますし、料金もどうにもわからないし・・・。運賃と特急料金、寝台料金がいるのはわかりますね。繁忙期と閑散期程度はわかるんですがー、時刻表を買ってきてペ−ジをめくらないと判明しないというのはどうかと。ネットでも見えたりすればだいぶ違うと思うんですけどねぇ。
で、おおむね3万円ちょっとで青森まで行けそうだということがわかったので、思い切って切符買ってみました。どうせ乗るならA寝台個室でしょう!B寝台なら寝台料金が6000円台だったかな?。シングルデラックスで13350円、大宮〜青森の乗車券が16500円、特急券が3150円の33000円です。乗る前の日の夜でも席は空いていました。切符は買えはしたものの、間に合う時間に大宮駅にたどり着けるのかという問題があります。3月14日のダイヤ改正で、上野を出る時間が30分ほど繰り上がっています上野を21:15に出て、大宮21:41発です。普段とおなじで20時頃までに会社を出られれば普通に間に合うのですが、20:30近くなると余裕がなくなります。最悪の場合、22時過ぎの新幹線で追いかければ高崎で追いつくところまでは調べておきました。
いざ当日、会社を出たのが20:30、急いで帰って着替えたのが21時過ぎ、小走りで大宮駅に着いたのが21:15です。発車まで30分弱、まずお弁当を仕入れます。旨囲門で残っているのを二つ掴んで買い、コンビニでお茶と缶コーヒー数本買い込んで、ちょっと時間が余ったので立ち食いそば食べてみたw。
あけぼのの発車ホームは9番線らしいです。あれ?羽越線回りのはずだから高崎線方向だよね?なのに9番線??大宮駅9番線は上野から来て宇都宮線に行く列車のホームです。でも、北斗星とあけぼのの乗車口案内が同じところに書いてありますねー。まだまだ帰宅ラッシュの時間帯と言える大宮駅ですが、宇都宮線小金井行き211系のあとにEF64−1000番台に牽かれた寝台特急あけぼの号がゆっくり入線してきましたよ。機関車が何号機だったかなんて見ていませんw。昔から機関車の車番は気にしない男でした。もう、ブルートレインに乗れる!という遠足わくわく状態に、とりあえずこのときしかEF64アタマのあけぼのは見る機会がないだろうから撮っておかなくちゃ!でしたしねーw。電車に比べるとずいぶんゆっくりとした入線速度でしずしずと青い列車が到着、機関車のすぐ後ろがブルートレイン特有の電源車がぐおーんとうなり、がたことんと車輪の響きだけの聞こえる通過音・・・、おおお!ブルートレインですよぅ><。この列車に乗れるんですよぅ!。気分は大盛り上がりですが、態度は至って普通に、カメラの入ったバッグひとつとお弁当のはいったコンビニ袋持ったおさーんですw。7号車は電源車の次の次。客室側がホームの方に向いていますが全室カーテンが閉まっています。いそいそ7号車に乗り込んだのは私ともうひとり。7号室は車体の真ん中ほどでした。ドアを開けると、そこは12時間独占できる部屋ですよぅ!
寝台の様子は、いくつもあるサイトで見て知ってました。「寝台特急 あけぼの」で検索するだけで、丁寧な設備ガイドがいくつも出てきますw。そこで見たままの部屋ですよ。乗ったのはスロネ24 552でした。オロネ24の改造車ですね。
ドアを開けると寝台がセットされていて、枕と浴衣、ハンガーがおいてあります。荷物置いてベッドに腰掛けているうちに大宮駅を発車、静かに走り出しましたよぅ。カーテンを開けて、9番線からどこに向かうのかな?と思って見ていたら検札で車掌さんがドアをノックしてきた。車掌さんが去ったときにはもう宮原駅を通過してましたw。
とりあえず、上着をハンガーに掛けてハンガー掛けに、荷物を荷物置き場にぶん投げて、ベッドの柵が邪魔なので引っ込めて腰掛けて、夜の高崎線の車窓を眺めながらお弁当タイムです。売れ残りの中から適当に買ってきたうち、入れ物の大きい方を開けてみます。急いでいたからどこの駅弁なのか見てなくてまったくわかりません。パッケージにも書いてないですね。「JR20周年記念 もち豚まいたけ弁当」ってあります。越後もち豚と雪国まいたけを・・・ってあるから、きっと新潟方面の駅でしょうね。1000円位でした。個室には室内灯、壁灯、足下灯があって、天井と壁のは調光可能です。あんまり明るくすると外が見えない上に、ホームからこっちがまる見えなので程よい暗さの中で、流れる住宅街を眺めながらお弁当をゆっくり食べてみる。いいではないですか!至福の時間ですよぅ。駅弁はこうやって食べなくてはでしょう。駅で買って家で急いで食べてもね。クルマで食べたときもなかなか美味しいものでしたが、やっぱり電車に揺られて食べるのが王道ですね。・・なに?24系は電車じゃない??うるさいなー、そんなことは問題じゃないんですよww。お弁当を食べ終わったら浴衣に着替えて寝そべってみます。おおお@@;、いつも電車に乗って座って腕組んで寝ているときに、寝そべっていつまでもどこまでも行けたらなぁ、って思ってたんですが、実現しましたよ。
ナハネフ23「あけぼの」さて、あけぼのといえば私の中では「最後まで残った20系の特急」の列車という印象が強いです。大宮を通過する時間が、小学中学生程度ではあまり駅にいられる時間帯ではないし、見る機会も少なく当時ヘッドマークもなかったので地味な印象でした。でも、カニ22が使われている写真をよく見たせいもあって、いつか見てみたいと思ってた。学校が休みの日に「みどりの窓口」っていう列車の空席案内や運行情報を伝えるテレビ番組が朝やっててですね、好きでいつも見てたらあけぼのが遅れているって聞いて、カメラもって飛んでいったことがあります。それが→の写真w。ホームベース型のトレインマークじゃなくてがっかりした記憶がありますが、今となってはこれはこれで笑えます。はくつる、ゆうづると青森まで行く寝台列車はありましたが、あけぼのは秋田を回る変な列車だという印象のまま、まさか乗る機会があるとは思ってもいませんでした。ブルートレインと言えば24系25型のステンレス帯!EF65−1000は下枠交差パンタ!という勝手な思いこみを持っていたので、EF65 1000番台が24系を牽いてやってくる地味な列車という印象で興味など持ちませんでしたね。24系は白帯でしょう の、あげぼの秋田行きというのも興味を持たない理由だったかもしれません。583系の臨時が走ったときに追いかけたことがある程度でしょうか。
ED75あたりの牽く姿も見慣れていたんですが、そういえばそこは新幹線になっちゃったんですよね。知らないうちに羽越線回りになってたんですね。でも、上りは大宮駅4番線に来ていたような?EF65での姿しか印象にないのですが、ここ最近はEF81だったようです。
羽越線回りの青森行きと言えば鳥海ですが、あけぼのに統合されて消滅したんだそうで。で、いまは鳥海のルートであけぼのが走っていて、今年のダイヤ改正で上野〜長岡をEF64 1000が牽くようになったんだそうですよ。その機関車付け替えのために上野の出発時刻が30分繰り上がったんだとか・・・。
到着が同じなら、出発時刻は遅い方がいいんだけどねえ?
高崎駅落ち着いて、なんとなく寝っ転がっていたら眠くなってきちゃいました。目をつむったらほんとうに寝てしまいそうなので、もうちょっと寝台列車を満喫しておこうと起きあがったら、いいかんじのブレーキで列車が止まりました。新町駅ですが、こんなところに停車するはずもなく赤信号のようです。しばらく停まってたね。
本来なら22:47発のはずの高崎駅ですが、やっぱり何かあった様子でホームは人でいっぱいです。ホームからこっちはまる見えっぽいので、カーテン閉めてました。ちょっと遅れているはずの高崎駅出発ですが、大宮から車内放送は全くありません。次の停車は3:19の村上です。途中、運転停車がいくつかあって、長岡で機関車の付け替えがあるはずです。長岡までは無理ですが、せめて湯桧曽あたりまで起きていようとは思ってました。真っ暗けでしょうけど、ループ線とか見ていようかな、雪あるのかな?ってね。廊下に出てみても、静かななかを光が窓の外を過ぎていくだけです。いいですねえ。
個室内は必要じゅうぶんな空間です。面積の半分がベッド、残った半分が通路で、折りたたみ式洗面台と、コンパクトな物置台があって、なかにちっちゃなテレビが入ってます。ブラウン管のだよ。
窓下の壁に、空調、テレビ、照明、時計の操作パネルがあってすべて好みで調製できます。テレビもこれでチャンネルを選択して視られます。映画が2種類やってたよ。寅さんと、もう一本がどうにも出てる人の名前と映画タイトルが思い出せない80年代前半の邦画でした。BGMチャンネルボタンを押すとイージーリスニングが流れるよ。空調は冷房と暖房が2〜3段階で調節できます。暖房をONすると「ぱこ」って何かが動く音がしてベッド下から温風がでます。
洗面台は、床屋さんみたいにふたをあけると現われます。もちろん、温度調節可能なカランがあって、ワンプッシュでしばらく出てるやつです。あけぼののヘッドマークの入ったアメニティグッズが置いてあって、もらっちゃっていいみたいですね。シャンプー類がないだけで、ふつうのビジネスホテルと同程度の歯ブラシや石けん、カミソリとかが入ってました。ただし、タオルがありませんから、それは自前です。洗面台の上には鏡、その横には100Vコンセントが二つあります。Hz数は見ませんでしたw。
本木製の物置台にかわいい引き出しテーブルがついてて、コンビニ袋あたりのかけられるフックが二つある。ノートパソコンとかは無理ですが、お弁当や飲み物程度は置けます。その下にゴミ箱、スリッパが2組置いてある。入口上に、廊下の天井空間を利用した物置きがあります。鞄とかはそこに置けるよ。浴衣と枕がもう一組置いてあった。シングルデラックスという名の一人用個室ですが、ベッドが壁にもう一段あって、ちょっと安めの追加料金で二人での利用が可能です。だからベッドの壁にその張り出しがあります。上段用の壁灯もあるし、コントロールパネルもベッドを出すとあるらしい。だから浴衣やスリッパが二組あるんですね。
ベッドに寝っ転がった時の風景新前橋を過ぎて、駅の照明も落ちた敷島あたりを通過したのを車窓から見てはいましたが、眠くなってきたのでカーテン閉めて寝っ転がってみる。
客車って静かでいいねえ。かたんかたんというリズムと、機関車の汽笛、踏切の音がたまに通り過ぎる。すれ違う列車もいないし、鉄橋とかの音も静かなのはさすが特急客車でですね。夜だけに保線工事はやってて、汽笛のあとにその照明がカーテンの隙間から見えます。
いいわ、なんでこんな素敵な空間をもっとはやくに知らないでおかなかったんだろう。
そんなことを思いながら布団をかぶったらあっという間に落ちたような気がします。
 
ときどき目が覚めます。なんとなく気になってカーテンめくって外を見てみますが、真っ暗でなにも見えませんw。ちょっと長めのトンネルは湯桧曽のループだったのかな?
次に目が覚めたのが長岡発車の時でした。ホームの向かいに寝台特急「北陸」が停まっているのも見えた。あれは上野行きのかな?
なんとなく起きあがったのは、たぶん村上駅発車の時です。時間は3時過ぎ。そこでトイレに行ってみた。部屋を出て、施錠をします。テンキー式の鍵が付いてて、部屋を離れるたびに暗証番号をセットしていきます。帰ってきたら、その番号押せばロックが外れます。おといれw廊下に出ると走行音が結構大きく聞こえて、壁に手をつかないと歩いていけないほど揺れています。トイレは青森寄りのデッキにあるよ。廊下をすすんで自動ドアを越えてデッキに出ると、走行音がますます大きくなります。洋式のトイレが一室。明るいところに慣れていない目に緑色の壁はちょっとギョッとします。便座はビニールのカバー付き、スイッチ押すとカバーがうにうにまわっていくやつです。窓の外を見ていても真っ暗けで面白くないので部屋に戻ると、一気に静かになって「特急だなあ、個室だなあ」と思わされます。ちょっと余分に料金払っているだけのことはあるんですね。少しの間ですが、真っ暗な外を眺めてぼけーっとしてた。ときどき駅に停まります。あつみ温泉駅4:00頃ドアの開いているような音がかすかに聞こえますが、引き戸に改造されたこの車両だからで折戸の車両だったらその音すら聞こえず、ただ列車が停車して発車しただけのように感じるんでしょうねえ。いいねえ。もう一回寝てみたw。
6時前にふと起きたら、外がちょっと明るいので窓の外を眺めはじめます。かたんごとん言うだけで、ほとんど単線で滅多にすれ違いもないので静かなものです。通路側の窓の外には日本海が見えますよ。惜しいのが、この窓の向きですね。日本海側が通路になっているので、客室からは海が見えません。ダイヤ設定上、さほど海を眺める時間は長くないからいいのでしょうけれどもね。あげぼの用に作った車両なら、そこに気を遣ってくれてもいいような気はします。
象潟・仁賀保・羽後本荘と停まっているのはぼけーっと眺めていました。羽後本荘からは立ち席特急券でもあけぼのに乗れるらしいですね。
なんとなくここでお弁当を食べてみます。大宮で買っておいたうちのもうひとつ、あぶり焼き牛肉弁当。やっぱりどこの駅弁なのかサッパリわかりません。東北系っぽいですね。ふつうにおいしいです。
車窓を眺めて、レールの音を聞きながら食後の缶コーヒー。いいね。ぬるいけどね〜w
お弁当食べてから廊下でぼーとしてたんですが、その通路の壁がけっこういい感じにくたびれていて補修のあとがよーくみえます。
秋田駅の駅弁売り〜〜秋田到着を前に、初めて車内に案内放送が流れた。そこでちょっと「え?」と思ったことを聞きます。車内販売は終点までなく、秋田駅の停車時間4〜5分の間にしか買い物らしいことはできないって。3号車付近に駅弁売ってるとは言いますが・・・お客さんはますます離れていきますね。飲み物の自販機すらありませんし。乗る前に調達しておくのは必須になります。立ち席特急券で乗れるのは3号車だけなんだそうですね。
6:40、秋田着。むこうに新幹線「こまち」が見えるよ。私が知っている「あけぼの」は秋田行きですが、いまのあけぼのはまだ3時間ほど走ります。堪能させていただこうじゃありませんか。
ちょっとゴージャスに見えるシングルソロ座席モードw天気は晴れのような曇りのような・・・たまに雨も降ります。うーむ、青森では降っていないといいなあ。
起きたので、ベッドをよっこいしょと上に持ち上げると、ソファ状のシートになります。幸い、進行方向に向きましたが、偶数号室では反対向きになりますね。話に聞いていたとおりで、かなりクッションが低いですw。ちょっと行儀悪く座ってればいいだけの話ですが。着替えて座って外を見ていたのですが、実はすぐにベッドに戻してまたごろごろしだしてしまいましたww。あけぼのと五能線とDE15@東能代駅
7:45頃、東能代で数分間の停車。ちょっと外の空気を吸っておこうかと思って出てみたら、同じことを考える人がけっこう多かった。機関車を見に行くにはちょっと時間が短いかな。東能代駅の国際興業バスホームの向かいには五能線のキハ40ぽいのがいる。見慣れない色で、遠くに来ている気がしますが、もっとそれが強く感じるのはDE15!。雪かきする機関車ですよ。7:48、発車したときに見えたのが、お客さんの乗っている国際興業バス@@;。ななななんで??旭川で都バス見たときと同じインパクトですw。払い下げでしょうか?
まだ2時間以上乗っていられます。歯も磨いちゃったし、することもないので寝具類を片付けてみる。布団や枕、浴衣をたたんで足下側にまとめておけば、座席にしても邪魔にならないですよ。座席用足置き兼荷物置き場用足置きもあるよ。
なんとなく車内を観察。目に入ってはいましたが、灰皿が「いいなあ」と思って眺めていた。タバコをやめて2年経ちますが、タバコ吸いながらゆらゆら列車に乗るというのは現実逃避にもってこいです。ところがJR東日本はこれでもかと禁煙化を推進、このあけぼのも3月改正でゴロンとシートも禁煙にしてしまい、個室だけが喫煙車になりました。吸わない人から見れば全車禁煙でもいいのでしょうが、吸う人にとって長時間の禁煙はつらいだけでしょうね。ホームも禁煙になったしねw。つまり、喫煙者は電車に乗るなと・・・。それじゃお客さん争奪はクルマに勝てないと思うんですよ・・・。新幹線で3時間くらいは耐えても、乗り替えが10分とかですし・・・・。うまいこと分煙できなかったのかなー?。
で、洗面台の脇になつかしい灰皿が付いています。JNRマークにJR東日本のステッカーも貼ってあるよ。ちなみに寝台使用中は禁煙です。
トイレに行ったときにも見てましたが、隣の8号車はゴロンとシートのオハネフ25が車掌室をこっち向きにしてつながっています。あけぼののテールマークがよーく見えるよ。ちなみにこのマークは手動で動きます。ハンドル回すと変わりますが、やったら怒られるよww。
部屋のドアノブも面白いかたちをしています。ホテルちっくでいいのかも。入口のキーは、あきらかに付け替えたあとのわかるのがちょっとね。以前はカードキー式だったらしいよ?
することなどないですから、ただただ窓の外を見ているだけです。天気は、たまに雨が降ったり、日が差してみたりで、基本的には曇り。線路の脇に残雪が見えてきて、青森は寒いのかなあ?なんて思ってみる。田んぼに白鳥とかがいっぱいいたりします。なにも考えずに、揺られているだけというのはいいですなあ。そのうちに大鰐温泉駅です。弘南鉄道のホームがみえます。元東急7000系がいます。もう、この電車もすっかりローカル私鉄の印象が定着しましたねー。雪がまだかなり見える駅構内に、キ100ちっくな除雪車を見て、雪国に来ているんだなと実感してみる。すでに9時はまわって、そろそろ青森もだいぶ近づいてます。
9:19、最後の停車駅弘前。窓の外もリンゴの木がいっぱいw。日も出てきた。到着を前に荷物を整理しはじめます。長いようで短いものですね、12時間って。まあ、半分は寝てたけどさw。
徐々に住宅が多くなってきた頃に、終着のアナウンス。接続列車の案内もあっさりしたものです。定刻の9:56、終点青森駅に到着です。
青森駅〜〜 入れ違いで発車していった特急かもしか
さすがに降りる人も少ないです・・・
さー、着いてしまいましたね青森駅。車で駅前まで来たことがありますが、降りていないので駅に来たと言えるのはこれが初めてです。長めのホームが3本あって、あけぼのが到着したのはいちばん西側ホームの5番線。上り方に階段があるので、まばらながらも降りたお客さんはみんなそっちへ歩いていきますが、わたしはまだ見ていない機関車を拝みに反対側へ。はやくも切り離し作業が始まっていました。
赤いEF81ですか。ホームの反対側には、ピンクのラインのは701系でしょうか?、がいます。真ん中のホームに移動して、あけぼのをじっくり眺めてみましょう。
あけぼのに接続しているスーパー白鳥がちょうど出発していきました。789系でしたっけ??これに乗ると、お昼に函館に着けます。ちなみに、東京から朝一番の新幹線はやてに乗っても青森着は11:19です。そう言う意味ではあけぼのの有用性はまだあると言えるんですね。ちなみに、このスーパー白鳥95号に乗るには、6:37仙台始発のはやてに乗れば間に合うよ。
向かいの2番線には青いラインの701系が。奥羽線と東北線で色が変えてあるのかな??
で、乗ってきた24系です。ときどき尾久あたりでみるあけぼのですが、どうして白・金の帯がごっちゃごちゃなんでしょうねえ。いまは銀帯ないのかな。さすがに外板もくたびれていて修正あとだらけのベコベコで、ブルートレイン!!と言うほどの高級感というか威圧感というか、あこがれに値する外見ではないですね;;。ステンレスの光る銀色帯を巻いた、深い青のボディが連続する列車はかっこよかったのにな。安っぽい金の帯、褪せた青、つまらない引き戸の乗り口、無粋な妻面の縦雨どい・・・黒いHゴムもなんだかなあ。寝台特急列車の終焉が近いことをまざまざと感じます。
乗ってきたシングルデラックスです。外から見ると、あの部屋の窓はこう見えるんですね。入口のロゴはもうちょっと何とかならなかったんでしょうか?w。星5つとか7つとかでもいいのにww。
長いホームの海側は、むかし青函連絡船への乗り替え口だったところですね。懐かしい色合いの案内板と、その連絡船の乗り場案内があったであろう真っ黒な案内板が、ひと気のないホームで哀愁を漂わせてます。
車庫に引き上げるため、上り方にDE10が連結されましたが、しばらくそのまま停まっていましたね。EF81もまだいたし。
跨線橋から眺める青森駅ホームは、なんどか写真は見たことがある光景です。はつかりやはくつるのいる風景だったような。今じゃ、ど真ん中を青森ベイブリッジが横切ってます。
さて、青森まで来てこれだけは見ておこうと思っていたものがあります。青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸w。駅からも見えますよ。早速てくてくと歩いて行ってみましょう。
長い跨線橋を歩いて改札をでます。なんだか長い列車の旅の末に着く印象がある地のわりには規模が小さいような・・・。こんなもんなのかな?。それなりにビルは建っていてお店はあるようですが、どことなく寂れた感じがします。
駅を出て左手へ行けば、大きな船が嫌でも見えますから迷うことはないでしょうw。再開発工事真っ最中の駅前は、晴れていて上着を着てていると暑いです。でも、歩道には除雪された雪の山が残ってますよ。歩いていると全くわかりませんが、以前は駅の東側は線路だらけだったようです。八甲田丸の船尾部分に、貨車の搬入用の桟橋が残されています。以前の、ホームから連絡船乗り場に続いていた跨線橋も、十和田丸までつながっていますが、使われてはいないようですね。
ひとまず船の横を通り過ぎて、その横にある公園の物体を見に行ってみます。廃車体見物ですよ。
八甲田丸と、旅客船ターミナルのある桟橋周辺は、青い海公園という名前を付けてありようですが、道路と駐車場があるだけのように見えます。そこの休憩施設だったらしいのですが、キハ27が放置してあるので見に行ってみた。もともとは、その名のとうり休憩場所として使えるように、北海道からわざわざ運んだらしいディーゼルカー3両と、ホームらしき入口を設置、車内もテーブルやベンチを置いたようです。
が。
海の真ん前ですから、車体の痛みも早いらしく、ついでにホームレスが住み着いたりしたらしくて使用中止になってすでに久しい様子です。運転席に草が生えたりしてましたよ。
近くには八甲田丸のスクリューとかが展示されています。
更に先へ進むと、貨車が2両置いてあります。車掌車と控え車ですね。なんの説明もないまま、なんと地面に直置きです。でもちゃんと黒のペイントはされています。
青森駅から伸びてきている引き込み線路もまだ見えます。昔は、この桟橋も線路がいっぱいだったのでしょう。
さて、いいかげん八甲田丸に向かいましょう。
いったん通り過ぎているので船首方から接近すると、石碑が見えます。今回、青森にまで来たのはこれを笑うためであると言っても過言ではありません。津軽海峡冬景色歌謡碑ww。まさにここの歌ですからね。碑の真正面に近づくと、イントロが♪どどど〜ん!と流れはじめ、いい音量でフルコーラスかかりますよ。
ひとまず最後まで聴いてみる。ふむぅ。
満足したら、いざ船内へ。閑散としていて、本当に入れるのかやや心配しながら階段を上ると、とりあえずは営業している様子です。駅から伸びる通路は「雪のため」閉鎖とか書いてあるよ。
扉を開けて入ると受付が。見学料金大人1名500円也。このテの船は揃ってそうなように、ロビー風味なとこだけ絨毯敷きの通路を奥へ行くと、展示物がならんでいますよ。
順路に進んで歩くと、記念館という名の青函連絡資料館です。船舶、鉄道に関してのものが多く並んでいます。485系あたりのタイフォンカバーは単体で見ると変ですねえ。古い時刻表で、黄緑色の電車だから山手線かと思ったら、どうみても101系の試作車なんですね。色が褪せてオレンジが黄緑になっているだけでしたww。客室が保存されている部分もあります。
甲板デッキが展望台みたいになっているようなのですが、「雪のため」に開放していません。どうなっているんでしょうか?w。どの船に行ってもそうですが、かならずだるまさんがいて、神棚が付いていますね。
さてさて、この船に来た最大の目的でもある保存車のある1階へ降りていきましょう。途中で八甲田丸のエンジンとか発電機とか見えるよ。
車両甲板に9輌の車両が展示されています。ヨ6000がまずお出迎え、スユニ50とヒ600、DD16とキハ82が狭いながらもいい感じに展示されています。いずれも車内には入れません。
車両だけではなく、車両を固定したりする機材とかも展示してあるよ。
船を出たのが11時過ぎです。30分くらいしかいませんでしたか。これだけのために、わたしは寝台特急に乗って青森まで来てしまいましたww。他に青森で見て回る予定は特に決めていません。ぶらぶら船の回りを眺めながら駅方向に歩きます。いろんな記念碑とかがいくつかあるよ。
駅を大跨ぎする青森ベイブリッジ、階段があるのでここから上にあがれるのかと思ったら「冬期閉鎖」・・・。まったくどこもかしこもw。このあたりは4月からなんでしょうかねえ?
のたのた歩いて青森駅にもどりますよ。
さて、駅に戻ってきては見たものの、じつはもうアテがないです。夕方くらいまでに家に帰りたいなあとは思っていたので、ここでもう帰路につくことにします。時刻表を見ると20分後に特急つがるが出ますよ。
駅弁でも買って車内で食べようと思ったんですが、切符を買うべく並んだ自販機で前のお客が手こずっていて5分、10分・・・。5分前で指定券の発売は終わると案内があります。いい加減ぶち切れそうになったときにやっと彼らは退散、急いで切符買って改札入ってちょっと距離のある跨線橋をホームへ走ります。駅弁・・・買えませんでした。
乗るのは11:40発の特急つがる16号、青森始発八戸行き指定席5号車です。自販機で缶コーヒーだけ買ってそそくさと乗りました。E751系・・・でしたっけ?ちょっと前まではつかりだった電車ですよね?。見た目からするとフレッシュひたちと車体は同じかな?あずさもこんな断面ですね。席は進行方向左の窓側、デッキから2列目で見上げると木目の壁ですw。座って一息ついたら出発ですよ
しばらくすると海が見えますが、すぐに内陸に入ってしまって車窓はやや退屈です。野辺地と三沢に停まりますが、けっこうお客が乗ってきて、ほぼ満席になりました。今日はおとなしく帰りますが、こんどは十和田観光鉄道にでも乗りたいですなあ。
12:42八戸着。普通なら12分の乗り継ぎではやてに乗りますが、あえて一本遅らせてみます。そうするとはやて18号14:06発・・・1時間ほど八戸で遊べますね。
八戸線の気動車と、東北本線の701系がいます。このときはまさかすぐ後日に八戸線を見ることになるとは思ってもいませんでした。切符は大宮まで買っていません。いったん改札を出てぶらぶらしてみますが、雨が降ってきちゃいましたよ。
下調べをしていないせいもありますが、することがありませんw。駅前に行ってみるも、八戸の中心地は八戸市であるということだけは知っていたので、新幹線の終点のわりにはなにもないというのもわかってはいましたが、本当になにもありませんww。反対側に至ってはタクシーしかいません。あっちゃ〜、これで1時間つぶすのはきっついですよw。
雨さえなければ少し歩くのですが、傘がなくては出られないくらい降っています。買うのはいいですが荷物になるのはいやなので、おとなしく駅に戻って切符だけ買い、立ち食いのそばを食べてみる。NREのお店らしいですが、大宮あたりでみるあじ彩とはちょっとちがう雰囲気。お店の名前ははやて。そこで、名前は忘れましたがめかぶ入りの蕎麦を食べたよ。安かった気がする。おいしかった。
コンコースも改札内も閑散としていましたが、待合室にはけっこうな人数がいました。ホームに降りてみてもお客はいません。列車はもう入っていますが車内清掃中の様子。
まだ発車までずいぶんありますから、読みたくもないヤンマガ買って待合室で読んでた。
車内で食べられたらと思って駅弁も買ってみた。そそられるものがないですねえ。八戸小唄寿司ってのにした。車内に入れたのは発車10分前くらいだったかな?これまた案外と空席が少ないです。適当に買ったら3列シートの窓側でした。ひとつあけた通路側にもお客さんが来て、お弁当食べられる雰囲気ではありません。大宮まで3時間弱ですが、すぐに席の狭さが気になってきます。トンネルだらけで車窓もそう面白いものでもありません。これは退屈ですよ?w。アームレストと壁に腕をかけていましたが、トンネルに入るたびにボディのきしむ音がして、アームレストと壁の間の隙間の変わるのがわかります。気圧ってすごいですねえ。この繰り返しでは車体もストレスかかるんでしょうねえ。新幹線車両の寿命が短いのもわかります。
今はやてって何キロで走っているんでしたっけ?275km/hかな?速いのはわかるよ。もうね、きーん!っていう音がしてます。飛行機かいな?w
盛岡までは起きていましたが、退屈でうとうとしていたら風景は那須でした。あいかわらす速度は速くて通過する駅の名前が全く読めません。宇都宮を過ぎるとやや速度が落ちたような気がします。上越新幹線が寄ってきてニューシャトルが見えると「ああ、大宮に帰ってきたなあ」と思います。
16:58大宮着。けっこう降りる人いるんですね。しかし、やっぱり新幹線はあっけなくていけません。ひとまず今回は青森下見ということにして、近いうちに必ずリベンジすると決めました。
時刻表とにらめっこも久しぶりでしたが、おもしろいのでもっとやろうと思います。

行き当たりばったりすぎですねえw。帰りの乗車券は青森から通しで買った方が当然安いです。
八戸駅周辺は、なにもないと言ってもお店はそこそこあります。帰ってから捜してみたら、行ってみたくなる定食屋さんとかありました。下調べはよくしておいた方が旅は楽しくなりますね。
5月になってあけぼのはもう一度乗っています。時間も程よくて、私にとっては使える列車です。どう考えても、東北新幹線青森開業までの命の列車だと思うので、乗ってみるなら今のうちだと思いますよ〜。

かかったお金
大宮〜青森乗車券 16500
大宮〜青森特急券 3150
寝台料金A個室 13350
メモリアルシップ八甲田丸 500
青森〜八戸乗車券 1620
青森〜八戸指定席特急券 1410
八戸〜大宮乗車券 9350
八戸〜大宮新幹線特急券 5800
合計 51680円

〜リンク〜
青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸公式HP
NRE
JR東日本

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独り旅

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