9月29日
昨日、28日(土)は、埼玉でうどんを食べまくった。
本当に食べまくりバカだった。
まず、すぎなみが待ち合わせ時間をすぎてから電話したら、寝ぼけ声で「行かな〜い」
俺とブルース2人だけで、寄居市の讃岐うどん、所沢市の武蔵野うどん、加須市の加須うどんを喰ったよ。1日で。
うどんばっかり。
讃岐うどんの店は、ちょっと気取ったカンジだが、意外とフレンドリー。店の雰囲気はグー。
障害者とかも普通に働いてて、ノーマライゼーションを目指してるらしい。
俺は店出るまで気づかなかった。俺のような鈍感相手には、すでにノーマライゼーション完遂しておるわ。
そこでは、釜揚げと冷やしうどん、インゲン天とちくわ天を食す。
いきなり2玉!その上てんぷら!最初から飛ばしすぎ。
ブルースもたまご釜揚げと冷やしアツうどん。・・・2玉!
しかし、うどんはすぐ腹が減る。
1軒、狙ってた店が店仕舞い後で、所沢の武蔵野うどんの店に来た時にはすっかり臨戦体制。
俺はついつい、鴨汁うどんのほかにエビ天丼を頼んでしまう。
またてんぷらかよ!!
まさにバカよ。
斯く言うブルースも、肉汁うどん大盛り。
この店、そこらのうどん屋、つーかそば屋のよくある作りなんだけど、うどんの粉自体の美味さでは、さっきの讃岐うどんより上。これは武蔵野うどんの実力なのか?それとも、店の実力か?判らないまますっかり平らげる俺たち。
ゲーセンで時間潰して、うどん飽きたから夕食は中華に希望を馳せるが、ほかのメンバーが捕まらず、2人だけでは中華は寂しいということで、またまたうどんに決定。
朝、ドタキャンしやがったすぎなみが言っていた「加須うどん」に挑戦すべく、とりあえず加須市に潜入すると、
なんと、「加須手打ちうどん協会」の幟を揚げる店、店、店。
てごろなところで入店。
今度こそ、普通におろしうどん注文。
その日喰ったなかで、これが一番よかったなあ。とにかくコシがあって、歯を押し返す感触がサイコー。
しかし、この長さはどーしたものか?ヤケクソ気味に長い。うどんが長い。ハシで掴んで、最大に摘み上げても、まだ取りきれないうどんって、どーよ?
とにかく、この日の一番は満場一致で加須うどん。満場っても、2人しかいないけど。
なんで2人かって言うと、それはすぎなみがドタキャンしたから。
9月26日
何日か新作ベーコンを食べて、セージの匂いが気にならなくなってきた。
これは、セージが肉に馴染んできたのか、それとも俺がこの味に馴れてきただけなのか・・・・
また、このベーコン、食べ終わった後口が妙に爽やか。脂ぎってるくせに。
この後口、セージだけのせいとも思えない。ひょっとして、ヒッコリーやオニクルミの煙をかけたことと関係が?
ところで、ベーコン作製前回からの課題のうち「赤身の多い肉を使い、旨みを増す」は結局守れず。
選んだ肉が、脂多かった。外からは判らんよ。

第3クォーターは海原のキックオフで始まる。
もちろん、キッカーは哀愁のサッカーマン、吉岡元。
「この一球に、俺たちの意思を込めたいと思う。・・・異論のあるやつ、いるか?」
花井の言葉に、しかし、異を唱えるものなどいようはずがない。既に!心は1つ!なのだ。
11人の意志が吉岡の脚に宿った。
これが・・・・・・これが俺たちの答だッッ!
うなりをあげたボールが、大きく弧を描き、客席ど真ん中に吸い込まれていった。

司法長官ジョナサン“ハンマー”ハーグラー失神。
これが、我らが海原イレヴンが、アメリカ合衆国に対して行った宣戦布告の替わりであることを、客席を埋め尽くす5万7千観衆は未だ知らずにいたのだった。

9月23日
しまった!!

セージが強すぎる。
以前、ベーコンとかソーセージ作った時にはホールのセージ使ってたんだけど、今回は安い乾燥パックを使用。
これが、同じ分量で安い方のが香りがよく出ているって、どーいうことよ!?
もう、もったいぶってビンに詰まってるセージなんか絶対買わない。

まあ、ベーコンのできについては、この後数日冷蔵庫で寝かせて肉質を絞めてからでないと本当にどうなるのかは判らないけれどね。

今日は10時から3時まで煙かけっぱなし。
いつものサクラチップのほかに、ヒッコリーとクルミのチップも使ってみた。
クルミの煙はあまりクセのないカンジ。ヒッコリーは面白味のないカンジだ。
ずうっと横について温度調節してたんだけど、そのついでに1年ほど積読だった「二人のガスコン」上巻を読了。しかし、中巻、下巻も積んだままなので、あと2回はベーコンを作らないといけませんなあ。
ちなみに、これが完成直後の肉

しかし、今日は途中で雨が降ったりして大変だった。2時頃ぽつぽつ降り出して、これは断念か?
最低限以上の煙はかかっている筈だが、しかし、あと暫らくの駄目押しが欲しいところ・・・諦めきれぬよ。
と、五分くらい小雨の中で粘った甲斐あって、俺の気迫で雨雲撤退。思うだけの勳煙を俺はやりとおした。
ギリギリのところまで諦めずに粘る精神力。これは重要な兵士の資質でもある。
俺が、コンゴ、フォークランド、ペルシャ湾岸で生き抜いてこられたのも、この資質によるものが大きいと言える。
ココ数年の日常ですっかり平和ボケになってしまった俺の、今度こそラスト・ウォーになるであろう護油騎士団との決戦を前に、この精神状態を取り戻せたのは大きな福音だ。
よかった。今日ベーコン作って、本当によかった。
9月22日
肉を乾したのだ。1日かけて。
ベーコンは、一般的に3〜4日塩漬け。30分塩抜き、1晩風乾とマニュアルにはある。
今回、火曜夜から漬け込み、日曜朝塩抜き、そして、明日朝から勳煙の予定である。
つまり、結果として4日半の漬け込み、丸1日の乾燥ということになるのだ。
ワザとそうなるように設定した。
前回の、おそらくは風乾時間の少なかったことを反省したのだ。
しかし、生憎の雨。最初から最後まで、冷蔵庫内部で乾燥させることと相成った。
晴れていれば、日中は冷蔵庫内としても、夜は外にぶら提げてほしておくのになあ。
いずれにしても、明日はいよいよクライマックス、勳煙編である。
乞うご期待。
最も期待しているのは俺であるが。

9月19日
最近、俺にしては頻繁に徒然肉更新。
アクセス数が五割増。みんな、意外とこの妄想誹言のみのコーナーを読んでくれているらしい。
更に、どの類の独り言がウケがいいのか?掲示板に書いといてくれると、やる気が出る。
もちろん、やる気なんか出さずにてれてれ書いてるのが、ココの味だと俺は勝手に思ってるんだけど。
まぁ、どーせすぐ二週間に1回更新とかになるんだから、今のうちに見といて下さい。

ベーコン。漬け込み2日目。入れ忘れていたニンニクをおろして擦り込む。
朝気がついて慌ててやったんだけど、職場で手がおいしそうなことに気づく。
ニンニクの匂い。
お茶ッ葉で手を揉んで洗う。匂い消える。おばあちゃんの知恵袋的工夫。

レッド・インパルスのクォーターバック、アフメッド・カリはNFLでも一線級の一人としてプレーしていた。
しかし、湾岸戦争のあと、彼のパスをワイドレシーバーが取り落とすことが増え、その天性のチャンスメイク能力は発揮されなくなってしまったのだ。
洗礼名からも判るとおりアフメッドはイスラム教徒である。本当にチーム内で陰湿ないじめが行われたのか、それとも微妙な信頼感のほつれがプレーに影響したのか。その真相は誰にも判らない。
しかし、アフメッドはそのままズルズルと心身のバランスを崩して今や、おちこぼれ軍団まで身を落しているのだ。

腐っても鯛。初めて本場のパスプレイを経験した海原イレブンはざるのようにいいように点を取られていた。
攻撃力はひけを取らない海原イレブンだが、しかしディフェンスは才能と努力と根性だけでは身につかない。一流の攻撃を受けとめたことのないものには、一流の攻めにどう対処するのか、考えることすらもできないのだ。
経験。これだけが、海原の持たないたった1つの要素であった。

「フフフフフ・・・脅すまでもなかったか。やはりフット後進国。実力でもまるで話にならん」
連邦司法長官ジョナサン“ハンマー”ハーグラーが悦に浸るその横で、しかしアルカトラズ獄長ジェームス・ドスルクの顔は青ざめていた。
入獄翌日、ドスルクが看守の報告を受けた時、海原イレブンはフットボールを使って練習をしていた。
絶海の孤島で人の出入りもなく、入獄の時に厳重な身体検査をしている。半径10キロ以内にボールなどある筈もないのに、だ。
翌日、ボールを没収され、拘束衣を着せられていたはずのイレブンは、ドスルクが報告を受けた時、津軽、南部、陸奥を除く全員がプロテクターをつけて練習をしていたのだ!!
3日目、監獄の中庭にゴールポストが立っているのを発見したドスルクはノイローゼとなり、海原に関わることをやめたのだった。
『長官・・・違うのです。こいつらはどこかが違うのです・・・・』
恐怖に潰されかけているアルカトラズ獄長の眼下で、運命の第3クォーターが始まろうとしていた。

9月17日
14日に打った生パスタを今日喰った。
いろいろ試したが、3日目が一番美味いようだ。もちもちしてて、いい。
ちなみに、具はバジル。たっぷり。こんなカンジ
うまいバジリコパスタを作る最大の秘訣は、ヤケクソ気味にバジルを入れることだそうだ。
ジェノバの金持ちの間では、よくこんな冗談が交わされる。
「君は何度、バジルで破産した?」
「バジル相場には手を出していないよ」
「いいや、相場じゃなく、食卓用さ」
「ハハハ、まさか・・・・」
「おやおや、スパゲティを食べたことがないようだね」

まあ、金持ち独特の鼻につく大げさな自慢バナシなんだけど、じつはこれ、実話のモデルがあるのね。
ルネッサンスの頃、諸侯を招待したジェノバの大商人が、自分の所有するバジル畑に火を放って、その臭いだけを嗅がせながら素パゲティを食べさせたことがあり、その後事業に失敗して破産してからは、パスタにバジルを乗せる金もなく、ずーっと後悔し続けたそうだ。
それいらい、後先考えない愚か者のことをイタリアでは「バ火」というようになったらしい。
「馬鹿」の語源だな。

今日から「サイボクへの道〜ベーコン無限地獄第二章〜」スタート。
塩を岩塩に変え、セージを追加。更に、ナツメグの存在意義を問い直すため、ナツメグありとなしの二つの肉を用意。
今日から漬けて、日曜朝に塩抜き、まる1日かけてじっくり風乾(日中は冷蔵庫)そして、月曜日薫煙の予定。
是非とも、55点は超えたいものだ。

9月15日
数日前のニュースで見たんだが、イタリア政府が国外のイタリア料理店を審査し、合格した店にはお墨付きを出すらしいね。
その審査基準ってのが、イタリア産の食材を使用しているか、シェフがイタリアの料理学校を出ているかなどと言うのばかりで、あまり味の方が言及されていなかった。
まあ、最低限度の料理のクォリティってのはもちろん問われるのだろうが、しかし、たいした審査じゃないなあ、などと思ってしまったよ。
あることに、気がつくまでは!
イタリア政府が!国外のイタリア料理に!干渉するッッ!!
これは、俺が恐れていた事態が現実化してしまったことを意味するッッ!
ついに、ついに始まってしまった。
これは、シーザーオイル守護のためのオイル検閲にほかならない。
イタリア政府のいうままに、検査院に身を隠した護油騎士団員の入国を認めては、決していけない。
シーザーオイル、もしくはそれに匹敵するオイルをイタリアから持ちかえった料理人は事故に見せ掛けて消されてしまうだろう。
のみならず、独自の研鑚で新しい熟成オイルを作ろうとする有望な料理人の芽を摘まれることさえ、相手は護油騎士団だ、ないとは言い切れぬ。

図らずも、護油騎士団の暴走を予言する形となってしまったこの徒然肉。今、国内でこの危機に警鐘を鳴らしているのは俺だけのようだ。
護油騎士団が俺を生かしておこうはずはない。おそらく、あと1ヶ月でこの徒然肉の更新は止まるだろう。
ただし、希望はある。
台湾の餃子三銃士、ソウルのごま油ボンバーズ、北陸の塩辛無頼人。
彼らとの連携が間に合えば、俺は百万の味方を得たも同じになるからだ。
後生だ・・・・間に合ってくれえ!!

ところで、今週の「マーダーライセンス牙&ブラックエンジェルス」(スーパージャンプ掲載)に松田さんらしき男登場。
むっちゃ燃えた。
9月13日
ベーコン道奥深し。
昨日ブルースに掲示板で「55点」の採点をいただいた。
更なる精進を我に期待するのだ。

アルカトラズ監獄島。
サンフランシスコ沖に浮かぶ難攻不落の刑務所である。アル・カポネなど凶悪犯の収監で知られるこの施設は、看守による過剰な囚人虐待を問題とされ、1963年に閉鎖された。
・・・ハズであったが、しかし、今、我らが海原イレブンはココにいた。

アメリカの魂の拠り所であるNFLを制覇すると明言してアメリカに上陸した海原イレブンを、アメリカ連邦政府が黙って許しておく訳がなかったのだ!
連邦司法長官ジョナサン“ハンマー”ハーグラーが軍のヘリで島に降り立った。
「君たちには、NFLの引きたて役になってもらう!!3日後、NFLの落ちこぼれ軍団レッド・インパルスと闘い、惨めに負けることのみが、諸君が生きてアメリカを出る唯一の道なのだ!!」

9月11日
昨日武蔵小杉に出掛け、その帰りに電車内で読む本を物色しに駅前の本屋へ。
講談社現代新書の「一神教の誕生」という本を買った。
が、そんな本の内容はどーでもいい。その、本屋にいた4,5人の高校生の会話。
「・・・溝の口の“聖地”で先輩が待ってるってさ」
「え、聖地?なにそれ?」
「俺とヤマダと先輩で、3時間も立ち話してたって言う、伝説の聖地だよ」

ワリと、どーということのないハナシ。
おそらく、彼は立ち話に3時間もかけた行為の無意味さを充分自覚した上で、逆にその無意味さに誇りを持っておるのだろう。
自嘲の様を装いながら、そんな無意味さに3時間も消費できない友人たちに“普通”のレッテルを貼り、優越感を抱いていることであろう。
判っている。よく判っている。何故なら、俺もそうだったからだ。
無意味な雑談をしている小集団を、曲がりなりにも建設的な話を進めてる連中と差別化し、雑談のスペースを“サンクチュアリ”と呼んでいたことが、ある。
その行為を否定する気は今もない。無意味な雑談が、無意味ゆえに形而上的価値を持ち、その思想が世界を席巻するようなことがあれば、そこはその思想の信徒にとって本当の意味での聖地にならないとは誰も言えないからだ。
その時には、3人の高校生が立ち話をしている黄金像を聖地中央に拝し、巡礼の人々を温かく迎えよう。

しかし、巡礼なんかする余裕のないヤツらは立ち話なんぞしないんでしょうな。

9月9日
昨日は疲れていたんで寝てしまった。いやー、すまんすまん。
日曜日は朝からベーコン焼いて食べてしまったよ。
塩味が強い、そして煙が香ばしい。
少し生っぽい。ちょっと生ハムっぽくて、意外といいんじゃないの?
いや、いや、焼いてみようか。
おお、臭い。
煙臭い。
塩味、煙臭さ。“ベーコンらしさ”だけなら俺の勝ちだ!
肉の味はやはりSGPには勝てない・・・・・。
これをカバーするには、塩漬け、乾燥の過程でもっと水を抜いて濃縮するようにした方がいいのかな。
まだまだ挑戦は始まったばかりであるからな。

昨日ブルースにあった時、このベーコンを渡しておいたので、感想が楽しみだぜ。
9月7日
もちろん今日は薫煙かけたさ。午後いっぱいかけて煙かけまくったさ。
むしろ、俺の手のほうが良い匂いで食べたくなるほどに。

ダンボールとタコ糸で作ったスモーカーに、サクラチップと木炭で薫煙してみました。
前は火が近すぎて、直接放射熱が当たってしまい、部分により薫製というよりもローストになってしまうこともあったので、それも踏まえ、大きな箱で、遠火の強火でいくことにした。
なにか、手頃な大きさはないもんか・・・・・・あった!
こないだ買ったスピーカー、JBL4312の空き箱が丁度良い感じ。
こんなところでもJBLかッ!?
ホントーに良い買物をしたぜ・・・・・・・・

また、肉を吊り下げると、肉の上と下で熱源との距離に差が出る。ここは横置き式にするため、箱の上から10センチくらいのところにタコ糸をスパイダーネットの如くに張り巡らせ、ココに肉を置く。
スモーカー内部の温度を60度〜70度に保って、薫煙開始。文庫本1冊とマンガ二冊読破。3時間経過していたので、上部のガムテープ剥がし、一度肉の状態を確認。
生っぽすぎる。予定よりも。表面は煙吸ってキレイに飴色になってるけど、肉は火の通りが遅い。
温度変更。再び密閉したスモーカーに炭を追加し、80度の薫煙を浴びせる。
今度は火が強いので、目を離す隙がない。
100度を越えると、それは薫製の“死”を意味するからだ。
更に1時間半の薫煙。肉の真中当たりを切ってみたが、まあ、大丈夫そうな色合い。
そして、今、それは冷蔵庫に。
一晩寝かせて肉を絞めないと、本当の味わいは判らないんだよね。
いよいよ、明日。
乞うご期待。
9月6日
久しぶりに、ベーコンを作っている。
手製スモーカー(ダンボール製)を燃やしてしまってから、そして、サイボクハムを知ってしまってから、俺は自らベーコンを作っていない。
だが、俺はやらなければならないのじゃないか?
いくらサイボクハムが吼えようが、とーきょーXが迫力を出そうが構うものか!俺だって命をかけてスモークしてるんだ!
“命をかけて”というのは大げさだが、まるっきりのウソではないぞ。火の管理を怠れば最悪の場合、それは死に繋がるのだ。
戸締り用心!火の用心!!

日曜日から、塩と胡椒、そして砂糖代わりの蜂蜜に漬け込んだバラ肉を先ほど流水でサッと塩ヌキし、今は乾かしている最中。
明日、スモークしようと思う。これは、再び始まる俺の挑戦の一歩目だ。
「うまい!これ、サイボクのベーコンよりうまいよ」とブルースが言った時、俺の挑戦は終わる。
諸君、そう憶えておいてもらおう。

9月4日
ただ今現在、179センチ90キログラム。
これが俺、肉弾頭のサイズであるのだが、あのK-1で有名な故アンディ=フグは180センチ95キログラムであったことを考えると、これはちょっと痩せすぎなのかも知れぬが。
人は誰しも、自分の心の中だけに理想のプロポーションというものを持っている、のではないかな〜と思う。
俺の理想は200センチ135キロ。あの稀代のプロレスラー、ブルーザー・ブローディの肉体がほしいのだ。
2メートル20センチというのにも憧れる。体重は不詳だが、当然筋肉はゴリラでなくてはならないし、もちろん、牙は狼で燃える瞳には原始の炎なのである。

知ってる人だけ解って下さい、というのは余り好きではないのであえていうなら、コレは「バイオレンスジャック」永井豪著;の主人公の表記なのね。
このマンガ、いろんな出版社から版を変えて何度も出ているから、機会があったら是非読んでいただきたい。

まあ、いずれにしても身長と言うものがそう簡単に変わるわけがない。理想体型と言うのは脂肪と筋肉の量を、自分の骨格に見合った形で調整していくしかないのよね。
つまるところ、根気と根性がないと、ムリ。
結局、一番欲しいのは根気と根性。
9月2日
タルタルステーキを喰ってからこっち、なんとなくだが生きる張り合いがない。
そんなたいした物を喰ったわけではないと、それは判ってるんだけど、一度「喰うぞ!」と決めてから何日も喰えずにいたことが心の餓えを高め、そしてそれが生きる喜びであったことを、今になってようやく感じている。
満たされてはダメだ!
でも、欲求がいつまでも満たされないままなのはもっと厭なのだ。
苦労して目的に辿りつく、そして、その瞬間、次の目標が見えてしまう・・・・・そうだ、こういうのが一番いいに決まっている。
つまり、タルタルステーキの次は、こんどはもっともっとWILD&TOUGHなバルバルステーキしかねーッてことか〜〜??

ちなみにバルバル人とは、スペインからアフリカにかけて住んでいた異民族を、当時最先端の文化を持っていたギリシア人が呼んでいた民族名である。
「バルバル」ってのはナニ言ってンのかわからない外国語を「こいつらなにバルバル言ってやがるんだ?」とかギリシア人が思ったことに源を発するらしい。
そのうち、バルバル人=野蛮人の代名詞、ということになり、ギリシャ語のバルバロイ、英語のバーバリアンへと変化していったとのこと。

というわけで、誰かバルバルステーキの作り方知りませんか?

砂嵐吹き荒れる真昼のJFK記念空港に降り立った、我らが海原イレヴン!!

どんな体勢からも的確に矢のようなパスを通す究極のアメフトプレーヤー!
パニックと絶望を知らぬ鋼鉄の意志。クォーターバック、花井京太郎

火の中でも、地雷原でも、力の限りより遠くへ飛び込む熱血ロングジャンパー!
地獄の底から立ちあがることができる不屈の闘志。ランニングバック、飛田鷹虎

ぶちかましだけで高校相撲界を制した肉製タンカー!
無限大の懐を持つ超親分肌。センター、津軽犀像

巨体に似合わぬスピードが、電光石火の投げ技を可能とする!
寡黙だが、律儀で頼りになる男。オフェンスタックル(右)、南部豪

左上手しか勝ち方を知らぬ、愚直で不器用な3年先のための稽古がうなる!
一見軽いが友情に殉じる純なヤツ。オフェンスタックル(左)、陸奥六介

視界に捉えた時には、もう駆け抜けている、迅雷疾風のスプリンター!
義に篤く、命に代えても恩は忘れない。テイルバック、遅井浩二

スタンドと内野以外に飛んだ球は、全部俺の守備範囲。ザ・センターフィルダー!
チーム一の明るさが、最後の奇跡を呼び込む。フランカー、市楽馨

逃げて、避けて、逃げまくる。鬼ごっこだったら無敵のカバティア!
捉えどころのない飄々が敵にも不気味だ。スプリットエンド、妻鹿憶也

どこからだっていい。ひと蹴りでゴールに叩き込む。走れぬサッカーマン!
サッカーが俺を捨てても、俺はサッカーを捨てない。オフェンスガード兼キッカー、吉岡元

存在そのものが変幻自在。これぞニンジャ!
イザと言う時、こんなに頼りになる奴はいない。タイトエンド、須之内巌流

オーストラリアから来たオージーボーラー。
全てが謎。オフェンスガード、ジャッキー河内

11人の勇者が降り立ったそのとき、滑走路は数百人の警官隊に包囲されていた。
「ホールドアップだ、ジャパニーズボーイズ」
数百の銃口が11人をロックオンした!
到着早々、海原イレブン、至上最大の大ピンチ!!

9月1日
3日くらい前からタルタルステーキのことを考えている。
タルタルステーキの語源は、中央アジアの遊牧民族タタール人のステーキの意。
タタール人は中国で言うところの“韃靼人”。紀元前は東ヨーロッパにまで勢力を伸ばした古参の民族であるけれど、しかし、タルタルステーキはじつは彼らの作ではなく、モンゴル人によるものらしい。
モンゴル人が馬肉を喰うときに、生で叩いてミンチにして、香草とか混ぜて喰っていたのを、ヨーロッパ人が取り入れた。
ところが、ヨーロッパ人にとって、アジアから攻めてくる遊牧民=タタール人というアタマがあったから、命名はモンゴルステーキでなく、タルタル(タタール)ステーキとなったとか、ならないとか。
余談だが、このタルタルステーキを生じゃあ喰えねえ、と焼いて喰ったヤツがいた。
彼の出身地であるドイツの都市名をとって、焼いたタルタルステーキをハンバーグ(ハンブルグ)ステーキと呼ぶようになったのは、まあ、有名なハナシだね。

で、これがどーしても食べたいんで、いろいろネットで検索してみました。
牛肉のほかに叩いて混ぜ込むものは、タマネギ、ニンニク、ケッパーが、どこにでも必ず書いてあって、あとはピクルスとかセロリとかエシャロットとか、いろいろ。
結局、定番にピクルスだけ足すことに決定。
味付けは、ウスターソース+ケチャップってのが一番多いけど、俺の印象と違うから却下。塩、胡椒、オリーブ油だけで行こうかな〜と思ってたら、面白いところでバルサミコ酢使ってるレシピ発見。
なるほど、ウスターソースとかも酸味つけるためかと思えばそれはそれで納得。
俺は、じゃあ、せっかくバルサミコ持ってるんだから、と使うことに決定。
いろいろ刻んで、オージービーフ肩ロースの赤いところだけ切って、叩いて、叩いて、叩いて、もっと叩いて、
混ぜて卵黄乗せたのでした。
コレです。↓
タルタルステーキ
旨かったですよ。
夢にまで見たタルタルステーキ。
ゴハンでいただきました。
8月31日
徒然肉を更新しなくなって、一体どれくらいの時が流れたのか?
日付によると、前回は22日。9日間の間が空いたと言うことになる。
(本当はこれ書いているのは9月1日なのでジャスト10日なのだが)
いや、もっともっと長い時が流れていたような気さえする。この9日、いろんなことがあった。
いろんなことを考えた。
そのほとんどが、妄想特急とは関係ないことばかりなのであったのよ。
この期間の更新エネルギーは韓国料理のレビューつくるのに費やした部分以外はもう残っていなかった、とそう解釈していただければ、まあ間違いではない。

さて、8月31日は千葉の行徳に赴き、すぎなみの新居を訪れた。
昼は沖縄料理を喰らい、夜はカリブ海料理を食した。カリブ料理は、中米のカリブ沿岸諸国の全体に辛めの料理を、外気よりも暑い店内で一気にいただき、大量の汗にまみれる体験であった。
で、飯以外のハナシなんだけど、本来は次回の旅行ベトナム紀行の打ち合わせがメインの目的であったのだけど、さて、話し合いのためとすぎなみの新居に上がり込んだとき、事件は起った。
「ダメだろ!この置き方、全然ダメだろ!!」
最近、ブルースの助言を得て購入したすぎなみのスピーカーシステム。これが床に直置き。
サイドボードの上は、テレビとアンプとDVDプレーヤーでいっぱいなのでどう配置をいじっても、スピーカーが乗せられないのだ。
なんだかんだで、結局最寄のホームセンターで板と、支えのブロックを購入。
テレビを一段高く置き、その下の空間にアンプとプレーヤーを置くことでスピーカーを置くスペースを捻出。
また、スピーカーケーブルもぶッといヤツに付け替え、すぎなみのAVライフ向上に尽力しただけで全ての時間を使い果たし、ベトナムの相談は「ハノイではなくホーチミンに行く」くらいしか決まらずに終わってしまったのだった。

それにしても、ホームセンターからの1キロ以上の道のり、結局俺一人で4つのブロックを運んでしまったのには、自分自身関心してしまう。
8月22日

今俺は、ネット将棋に猿のように嵌まっている。
今日も打ってきた。
ココでだ。日本最大のインターネット将棋道場らしい。
今日もさっきから何番か打って来たのだけど、こんなことがあった。

ほぼ同じレーティングの相手と、乱戦模様の将棋を打った。
乱戦と言うことは、定石を当て嵌められないということだ。つまり研究などして増やした将棋知識のほとんど役に立たない、生の将棋力をぶつけ合う勝負になったということなのだ。
終盤、俺の守りは相手の飛車と成銀に食い破られた。着実に迫る死の瞬間。俺は、防御コマとして張った角を、次の一手で敵陣に成り捨て、攻撃権を手に入れた。所謂「攻防の一手」と言うヤツだ。
もちろん、防御を自らの手で崩したわけだから、一手でも相手に攻撃の手番を渡せば、俺の王は詰む、“必死”の状態にあった。
こうなっては、将棋ってヤツは王手王手で詰ませるか、あるいは王手とあいての攻撃の要となる駒の同時に効かせる“両取り”しかない。
しかし、両取りにもっとも有効な駒である角を、攻撃の手番を奪い取るために斬り捨ててしまったこの俺には、もう詰ませるしか、勝利への道は残っていなかった。

確実に、こちらの持っている駒数を減らしながら、しかし、俺は敵玉の逃げ道を誘導した。
そちらには竜王がいた。敵陣に成り込んだはいいが、援護に徹したために敵玉に迫れずに放置していた最強の攻め駒竜王(成飛車)が最後の最後で攻撃に間に合ったのだ!
詳細な罪までの手筋は見えてはいなかったが、最終的に詰みに間に合うことは直感が理解していた。
久々にヒラメキが降りてきたのだ。
これはいける!俺は確信した。これは詰む!


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・が、
確かに詰むには詰んだが、それも、手持ちの駒を丁度使いきって詰むのだが、その最後の一手はどうしても歩の打ち込みになってしまうのだ。
ほかに詰み筋は、無い。
打ち歩詰は反則。これは将棋の鉄則だ。
まいった・・・・
投了ボタンをクリックしようとした瞬間、勝負は俺の勝利というかたちで終了していた。
相手が一瞬早く投了ボタンを押したのだ。
何故!?・・・・・勝っていたのに何故??
チャット機能で訊ねてみたところ「こういう勝ち方は好きじゃないんですよ」という。
必要以上に己に厳しいヤツ。
俺は将棋力でも人間力でも敗北したことを認め、そして、2人には奇妙な友情が芽生えたのであった。

これ、全部本当の話。

古い徒然肉

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