誤った育毛理論 |
誤った育毛理論と育毛製品が横行
次のようなこじつけ育毛理論や商品を売るための育毛法が横行している。
◇ 指定成分カットの製品と育毛は関係ない
◇ 植物性とか自然の成分の製品だから育毛にいいとは限らない
◇ 多種類の成分配合表示は、シロウトだまし、こけおどしの製品が多い
◇ 古い育毛理論でつくられた製品がいまだに多い
例=23才 男性 薄毛が気になりある専門家に相談したら、男性型脱毛で皮脂の中に薄くなるホル モンがあるからよくシャンプーしなさい、と指定成分の入らない植物性シャンプーと リンス、それに育毛剤をすすめられた。 きちんと手当していたが、頭皮の脂性が治らないので専門家に質問したところ、男性 ホルモンが多い体質なのでもっとよく洗いなさいとの返事だった。 だが毛が細くなってくるようなので、不安になりメールで相談した。 |
この男性の例が典型的な間違いを多く含んでいる例です。
なぜ、間違っているのか。
1.よく洗えという間違い
男性型脱毛−男性ホルモン−皮脂分泌−5αリダクターゼ、という皮脂腺学の 都合のいい部分だけ借用して「シャンプーを売るため、使わせるため」の育毛 理論を展開して商品を使わせている。 恐いのは皮脂腺学を理解してない専門家が多く、これを「ほんとうの育毛理論」と してどうどうとお客様の説得に使っていることです。 頭皮は体質や症状により防御力が違うので、どのようなシャンプーでどのように 洗うか、何日に1回くらいが適当かなどを、その人の体質に合わせて決めることが 大切であって、単純に「皮脂を掃除するためによく洗え」というのは間違いです。 逆に洗いすぎて、正常な育毛環境を維持する上で必要な皮脂まで取りすぎて 頭皮の状態を悪化させている人が多い。 |
2.炎症などをおこしている弱った頭皮には育毛剤は効かないか逆効果に。
育毛剤のほとんどはローションタイプなので、皮膚を保護したり再生させる 作用はほとんどないといってもいい。 畑(頭皮)が荒れたり弱っているのに、草木(毛)だけに栄養をやっても太い 毛が生えてくるはずがありません。 育毛剤はまず頭皮を回復させて「育毛剤が効く頭皮にしてから使う」のが基本です。 |
3.指定成分をカットしても、毛が生えたり増えるということはない。
育毛と指定成分とは直接的な関係はない。 指定成分に対して特異的なアレルギーでもないかぎり、指定成分にこだわる 必要はない。 食べ物のほうがよっぽどいろいろな指定成分が含まれている。 指定成分で薄毛になったり、その成分をカットしたから毛が生えるということはない。 おなじく植物性だから安全とか、毛が生えてくるということでもない。 |
4.男性型脱毛に通常のリンスを使わせる間違い。
リンスやトリートメントは「傷んだ髪を保護したり補修する」目的で使われる。 だから通常のリンスと育毛は何の関係もないし、逆にマイナスになっている。 リンスの主成分は陽性の界面活性剤なので、細胞を攻撃する作用が強く、 頭皮が弱ったりおとろえている男性型脱毛には悪影響である。 ですから当方では基本的に市販のトリートメント類の使用は禁止しています。 |