記事No | : 1470 |
タイトル | : 日本にキリスト教が広まらない理由 |
投稿日 | : 2012/04/24(Tue) 19:01:39 |
投稿者 | : 桃青 |
日本のキリスト教徒の間では、「日本にキリスト教が広まらない理由は何か。」という論議が時折、起きるようだ。
日本以外の国で、キリスト教国でなかった国がキリスト教国になった歴史を見たほうが良いのではないか。
そこに答えがあるだろう。
で、思うのだが、
仏教も日本で国家宗教として採用された歴史が無かったら、
果たして日本に根付いたであろうか。と。
最近、中国人の女性(中国の大学を卒業して、銀行員だったというから、インテリで中流以上であろう。)から、
「日本の葬式でお坊さんが唱えている呪文のようなものは何ですか?」と尋ねられたので、
「読み方は違うので解らないでしょうが、中国から伝わった中国語の御経ですよ。」
と、答えたところ
「御経て何ですか?」とまた尋ねられた。
天台山で購入してきた中国で印刷された「妙法蓮華経」と、日常の勤行に使って居る要典を見せて、
「孫悟空がお供して、三蔵法師がインドまで取りにいった御経ですよ。」
「ああ。あの御経!そうですか、これが御経ですか。はじめてみました。」
という。
「日本人の家にはどの家にもあるものですか?」
「仏壇がある家には、たいていあります。」
と、答えておいた。
「読めますか?」と、天台山の「妙法蓮華経」を見せたところ、
「古い中国語で、すっかり解るということはないけれど
ところどころなんとなく、わかりますが、此処は」と
「偈」を指さして、
「何が書いてあるのか、文章になってないので、さっぱり解りません。」
という彼女の中国の家も、葬式は仏式だが、僧侶は来ない。ということでした。
共産党政府が仏教の布教を禁じて70年、仏教は庶民レベルでは消えてしまったのか??
うかうかしていると、日本でも仏教は消えてしまうかもしれない。
「日本でキリスト教は、何故広まらないのか。」と、信者レベルで問題意識を持つキリスト教のほうが、「日本で本当の仏の教えを広めるにはどうすれば良いのか。」と悩まない仏教より望みがあるかもしれない。